抗う、命ある限り~第2期Σリーグ『ANC PURPLE BATS』第18節第2試合甲森あん選手視点



試合前

卓組

東家 『ぽんてんLv47』みずきけい選手📚
南家 『ANC PURPLE BATS』甲森あん選手
西家 『なんでも鳴けばいいというものではない』せどなりあん選手👾
北家 『麻雀以外麻雀じゃないの』犬童レイナ選手👿

🐳「意気込みをお願いします」
🦇「意気込みですか?う~ん……死なない程度に頑張ります!☆

高火力の攻めが光るみずきけい選手、犬童レイナ選手、そして今期ここまで絶好調のせどなりあん選手。

手ごわい面々に囲まれながらも、甲森選手は卓へと向かった。しかし甲森選手もまたコウモリーチで魅せる持ち味がある。力では決して負けていないと信じて、この卓の中でも戦ってほしいものだ。

前回の甲森あん選手

前回は東場に手痛い放銃があったが盛り返して2着フィニッシュ。本人は配牌に助けられたと振り返っていたが、甲森選手の選択が光った場面もたしかにあった。レギュラーシーズンも正念場。前回以上にいい結果がほしいところ。

対局ハイライト

東1局~挨拶代わり

南家スタートの甲森選手、ぼちぼちの配牌といったところか。

8巡目、きれいな平和になって先制立直。
🐳「てんぱいー」
🍵「ナイス~」
🐖「(5s0枚)8s2枚っす」
🐳「悪くない」

2枚いれば十分と言わんばかりの一発ツモ。裏は乗らなかったがまずまずの出だし。
🐳「うぇーいコウモリーチきたあ」
🐖「とりあえず1300-2600からね」
🍵「うんうん、ナイスナイス」

東2局ー東3局~早々の逆風

幸先よしかと思われた親番、せどなりあん選手から1段目の立直。
🐳「あああリーチにゃあ」
🍵「わ~リーチにゃ」

6pプッシュなどで甲森選手も粘りを見せるが犬童レイナ選手からも追っかけ立直。
🐳「おーっとっとっと?」
🍵「おーおーおー」

2軒に挟まれてはさすがにまっすぐ行きづらい。ここは耐えて流局……

と思いきやせどなりあん選手まさかの海底ツモ。
🐳「あたたたたたたた」
🍵「わーわーわーわー最後、最後に」
🖋「つよいぞー・3・」
🐳「ななないなんかバフかかってんな」

とはいえ1000-2000で済んだのでまあノーテン罰符ということにしておきましょうという感じの東3局

配牌はややバラバラだったが仕掛けを駆使してホンイツドラドラ赤の聴牌。破壊力抜群の手に仕上がった。

🍵「あるあるあるある」
🐳「間に合え~」
🖋「何回他チームの倍満見てきたと思ってんねん
🐳「ハツニヤマ、ハツニヤマ」
🐖「2p0枚、4000-8000お願いします」
🍵「あんさーん、頑張れ~」
🖋「がんばえ~」

興奮と緊張が支配する控室。

しかしここで犬童選手から立直。
🐳「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ」
🐖「待って、待って、待て犬童」

この手からは何を引いても出て行ってしまう。一発目に持ってきた9mが無情にも大当たりだった。
🐳「うわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
🍵「あー待ってー!」
🐳「止まんないよね」
🍵「そんな~」
🖋「なーんーでーよー」

こういうときにキレイに1枚だけ残っていた高目をもってきて刺さるのだから、なんとも意地悪な巡り合わせである。超ド級の勝負手だったが故の痛恨の跳満放銃。

🐳「しょうがないよ、しょうがないんだけど」
🐖「そんなストーリー描かんでええやろ」
🖋「安目引いてよせめて」
🐳「倍満あがらせたかったなあ」
🍵「あがってほしかった……」

東4局~それでも足掻く

続く東4局も展開は険しい。親の犬童レイナ選手からこの巡目で立直。
🐳「うおおおお~」

甲森選手も789三色で粘るが競り勝ったのはせどなりあん選手。掘り当てたのは皮肉なことに最後の1枚だったドラの2m。1枚手前にずれていれば甲森選手の渾身の押し返しが成就していたが……
🐳「ああああ~~~」
🐖「ええ~~~もう」
🍵「強い~」
🐳「強いね」
🖋「いや~」
🐳「不憫だ」
🍵「ナイスプッシュナイスプッシュ」
🐖「まだ1周あるから」

ところが南1局でもせどなりあん選手が強い。サクッと一通赤1のダマテンをいれてみずきけい選手からあがってみせた。
🖋「一応これで、着順……」
🐖「同点ですね」

上2人は離れてしまったが、どこまで抗えるか。勝負の親番。

南2局ーオーラス~少しでも上に

迎えた南2局、2巡目にして局面は大きく動く。

犬童レイナ選手からあまりにも速い立直。

🐳「ああああもう聴牌じゃん」
🍵「あ~~~~~」
🐖「嘘やん」
🍵「ハヤイヨー」
🐖「やってんなあ」

結果は手が入っ(てしまっ)たみずきけい選手から7mが溢れて横移動決着となった。着順こそ浮上したが、親番が落ちる。

🐳「こうなるとラス回避がメインの目標になりますね」

残り局数は2局、少しでもいい結果を持ち帰りたい南3局

タンヤオ仕掛けで躱しにいくがせどなりあん選手からまたしても立直。
🐖「あっ」
🍵「おっ」
🐳「これどこまで押せるかだよねえ」

さらに事態はややこしくなってしまう。こちらもトップを狙う犬童レイナ選手から追っかけ立直。

🐳「オリちゃってもしょうがないな、2軒立直はさすがに難しい」

息が詰まりそうな鍔迫り合いの結果は……

ドラ単騎を力強くツモりきった犬童レイナ選手が満貫和了。これで一気に逆転トップ目に。
🐳「うわ一発ツモってく」
🍵「わあ一発、つよい」
🐳「これはカン8pで立直した犬童さんを褒めるしかない」

上2人がここまで離れてしまってはやむをえない。最後は甲森選手の3着確定の和了で終局となった。
🍵「ナイスロン」
🐳「耐え」
🐖「ナイス~」
🖋「見事でした、ラスでもおかしくなかった」
🐳「結果としてはマイナスだけどしょうがないなって気もするね」

試合後

🦇「ま~……後半しぼんじゃうような麻雀でごめんなさい!」
🐳🍵🐖🖋「いやいやいやいやいや」
🐳「耐えましたよ、ナイス耐え」
🍵「耐えた耐えた~」
🐳「南3南4で割り切ってラス回避に振り切った方針がめちゃくちゃよかった
🦇「ほんとですか、ま~まで面前でやる選択肢あったかもしれないけど、今日は私の日じゃないなって感じで、決めちゃいました
🖋「バッチリでした」

連ラスでもおかしくなかった1日だったが、3着3着で耐え凌いだAPB。追い風に乗ることはもちろん、逆風の中で耐え凌ぐこともまた重要な力である。

長く続いたレギュラーシーズンも、ついにあと2節。

ANC PURPLE BATS -135.1pt
現在、暫定10位。


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