希望の光へ向かって泳げ~第2期Σリーグ『ANC PURPLE BATS』第20節第1試合ひげくじら選手視点


配信開始~試合前

19節時点でのボーダー争い

10位 ANC PURPLE BATS       -236.5pt
11位 縁            -308.4pt
12位 Emperor Peng Inc.  Σ Branch  -429.3pt

10位のAPBと12位のえんぺん社が直接対決。11位の縁は別卓なので出てくる結果を待つしかない。えんぺん社は突破のためには大きな素点のデイリーダブルが必要。APBは比較的有利な立場とはいえ油断はできない。

🦇「🐧トップ🦇ラスが続いたりするとまずい。まあでも素点の余裕もあるしめちゃくちゃ不幸なこと起こらなければ大丈夫でしょってことで、選手の皆さんにはリラックスして打ってほしいです。1戦目の結果次第ではプレッシャーかかると思うので視聴者の皆さんはそこを楽しんでいただいてw

できればAPBにとっては都合の良い展開であってほしいものだが、果たしてどうなるか。

卓組

東家 『LogicArt』かなた選手 🌈
南家 『麻雀以外麻雀じゃないの』犬童レイナ選手👿
西家 『Emperor Peng Inc. Σ Branch』ゆうれいいか選手🦑
北家 『ANC PURPLE BATS』ひげくじら選手🐳

前回のひげくじら選手

前回は南場の親番まで苦しい展開が続いたが、一気呵成の大逆転でチームに久々のトップを持ち帰った。この勝負所で、今一度持ち前の超なんたらかんたらバランス派の本領を発揮してほしいところ。

🐖「ここで終わらない」
🍵「もちろん」
🦇「さっきも皆で練習してましたからね、この状況(想定して)」
🖋「2着は欲しいっすね」

対局ハイライト

東1局~早々の荒波

東1局、ひげくじら選手の配牌は苦しそうな格好。

希望をつなぐためには勝たなければいけないえんぺん社。先発を託されたゆうれいいか選手、早速攻めにかかる。
🖋「あ~」
🦇「立直きました」

犬童レイナ選手の聴牌打牌を捉えて満貫和了。

🖋「お~めっちゃいい」
🍵「いいですね!」
東2局、今度はひげくじら選手に大物手の気配。

5巡目、ドラが1枚出て行ってしまうものの巡目も打点もじゅうぶんな立直。
🖋「さすがに枚数」
🦇「練習しただけのことはあるわね~」
🐖「258m、7枚じゃないっすか」
🖋「これくらいはツモらせてください」
🍵「お願い」
🦇「今日は周りが『まじかー』って言う日だよ

「「「「ナイスー!!!!」」」」
見事に跳満ツモに仕上げて一歩抜け出した。
🐖「あったけえ;; くじらさんいねえから代わりに使ってやるよ」

それはさておきここで1つ問題が。

🦇「私゛の゛D゛i゛s゛c゛o゛r゛d゛の゛調゛子゛が゛悪゛そ゛う゛な゛の゛で゛静゛か゛に゛し゛て゛ま゛す゛ね゛

リーダー、まさかの音声トラブル。

一方で対局は東3局、犬童レイナ選手が反撃を試みるが宣言牌が放銃となった。
🍵「お~」
🖋「まあこれはしょうがない」
🐖「しょうがない」
🖋「(ラスが遠くなると)うちが条件楽になるので助かりますね。えんぺん社はトップ大事ですけど並びも大事なので」
🍵「うんうん」
🖋「点数持ちだしたら直撃狙うかも」

続く1本場、犬童レイナ選手は立直にたどり着くも立て続けに宣言牌が放銃となった。
🍵「う~ん苦しい」
🐖「捕まってる展開が多いねえ」

東4局~社運を懸けて

迎えた一度目の親番、配牌はこの形。
🐖「悪、くはない」

この局は好配牌をものにしたゆうれいいか選手が満貫の和了に成功。
🐖「しょうがないかこれは」
🖋「いったん逆転されましょう」
🐖「🐧1🦇2ならぶっちゃけそこまで痛手ではない、あとは縁次第」
🍵「まあまあまあ」
🖋「けっこう🐳から打たれそうだったので。LogicArtに逆転されなければけっこう2着というのは大きい」
🍵「そうですね」

続く南1局は親のかなた選手に東ドラ赤の聴牌が入るもゆうれいいか選手が中のみで躱す。
🍵「あーよかった」
🐖「最高最高最高」
🦇「よきよき」

南2局~反撃なるか?

トップ目のゆうれいいか選手はこの局も前に出る。

ドラの東を暗刻にしてドラ3赤の立直。最終戦に希望をつなぐべく、会社の負債を一気に回収しにかかる。
🍵「うわあ自分で引いていく」
🐖「36p、山4」
🍵「や~すごい」

しかし他の選手もただでは終わらせない。ここまで苦しかった犬童レイナ選手、意地の700オールツモ和了で連荘。ゆうれいいか選手の化け物手は幻と消えた。
🍵「おー勝った」
🐖「これは、いいね」
🖋「ライバル目がこれを加点しちゃうとね」

続く1本場、ようやくひげくじら選手のターン。高目456三色で立直。
🖋「(ドラの南鳴きたかったけど)しょうがないですね」
🍵「うんうん」
🖋「あんまりない」
🍵「3s2枚の6s1枚」
🦇「ツモれる!」

🖋「う~ん」
🍵「あぁ~」
しかし反撃の狼煙とはならず。かなた選手の中のみに躱された。
🐖「まあ中のみだったら」
🖋「LogicArtに加点されるのは嫌ですが、まあまあよしとしましょう」

南3局~卓上の王

南3局、ホンイツ仕掛けでがむしゃらに前に出る親のゆうれいいか選手。対して犬童レイナ選手もチートイドラ3の立直でぶつけにいく。
🖋「🦑は安い手をあがってる場合じゃないってことですね、わあ(立直きた)」

🐖「一番丸く収まるのはかなたさんの躱し……あっツモった」
🍵「わ~」

渾身の4000オール。これで持ち点は5万点を超えた。
🖋「🐳は親番まだあるので」
🍵「うんうん」
🖋「レイナさんがあがっちゃうと万が一のラスもあった。2着で素点欲しいんだけど素点すら持って帰らせてもらえなさそう」
🐖「別卓の『縁』次第ですね」

さらにゆうれいいか選手の猛攻は続く。1本場でも早々と立直。
🍵「おーすごい」

余りにも強すぎる字牌と字牌のシャンポン待ち。1枚ずつ掴んでしまった犬童レイナ選手から討ち取って7700は8000。
🍵「あー出ちゃう」
🖋「うん」
🐖「ラスはほぼほぼ(ない)」
🍵「大きいですね、6万点」
🐖「(えんぺん社に)希望をもたらすような」
🖋「こんだけ取られたら実質トップラスみたいなもんですね」

王となったゆうれいいか選手の暴政はまだ続く。2本場もタンヤオで連荘。
🍵「わー捕まったー」
🐖「こ~れ……」
🍵「これはつらい」

3本場、無限打点編(Lusyaba選手命名)を続けるゆうれいいか選手についに待ったがかかる。ひげくじら選手が發赤赤の和了に成功。
🖋「止まんないでしょヨシヨシヨシ」
🍵「ナイス~」

オーラス~条件はどうなる?

迎えたオーラス、各選手少しでも上を目指す中で犬童レイナ選手から立直。

ひげくじら選手、ここは果敢に鳴いて聴牌維持を選択。
🐖「頑張るマンだねこれは」
🍵「がんばれ~」
🖋「ナイス聴牌」
🐖「粘ったね~ナイスです」
ひげくじら選手も、もちろん上を見る。意地と意地がぶつかる1本場

先制立直はゆうれいいか選手。ドラ単騎の七対子で最後に荒稼ぎを試みる。
🍵「あっ」
🐖「やったなこれ、ツモ切りひっかけ立直」

ひげくじら選手も連荘を目指して粘るが、犬童レイナ選手が大物手を仕上げて追っかけ立直。最終節に相応しい、激しいぶつかり合いとなった。

🐖「あっ」
🍵「あ~🐳助かった~」
🐖「これ援護射撃だよ、犬童やるやないか」
🍵「すご~い、最後に~」
最後にあがりきったのは犬童レイナ選手。待ちの14p白は6枚中5枚がひげくじら選手の手の中という地獄絵図だったが、最後の1枚がまさかのゆうれいいか選手のところへ。

🐖「これ満直でトップよ!
🍵「いや、もう終わり……
🐖「あっオーラスか、大変失礼しました」

よもやの展開に控室も騒然となったが、第1試合はこれで決着。えんぺん社の素点が最後に大きく削れる展開となった。
ゆうれいいか選手は果敢に攻めて至上命題だったトップを獲得。厳しいチームのために最後まで加点を狙った。一方でひげくじら選手、大物手が飛び交う荒れた卓を冷静に捌ききった。プレーオフに希望をつなぐべく、各選手の意地がぶつかった熱戦であった。
泣いても笑っても残り1試合。別卓の動向も絡むなかで、まずは各チームの状況確認の時間が設けられる。

試合後

「「「「ナイス~!」」」」
🐳「ま~~~~~壊さなくてよかったですけど最後は諸説あったかって感じですね、ちょっと危ない橋を渡りました、はい」

🐖「……ちょっと待って、縁」
🖋「縁ラスだ!縁ラスだ!
🍵「おっ」
🐳「あ~だいぶ有利になりましたね」
🐖「うちと縁の差が……133.4になりました」
🐳「トップラスのうえで素点」
🐖「53500差つけられたらってところ」
🐳「えんぺんのプラスが68.2」
🐖「縁とえんぺんがほぼほぼ並びになった」


最終戦、各チームの思いを背負って選手たちは卓につく。
APBは、その大役を日菜むい選手に託した。
見ている側も息が詰まりそうな最終戦、展開はいかに。

ANC PURPLE BATS  -224.2pt


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