深海にて夜明けを待つ~第2期Σリーグ『ANC PURPLE BATS』第11節第2試合ひげくじら選手視点
試合前
卓組
東家 『何でも鳴けばいいというものではない』Christ選手⛪
南家 『ANC PURPLE BATS』ひげくじら選手🐳
西家 『縁』さやの選手👑
北家 『てんぱねすくりゅ~』シグマ選手🏫
🐳「まあさすがにね、このままってことはないでしょうから。次は逆の展開で行きますよ」
🐖「どこでもそういう展開はあるということでね、今回あんさんが運悪く当たってしまったってだけなので」
🍵「しょうがない展開多かったので。あんさんナイスファイトでした」
前回のひげくじら選手
前回は果敢な攻めを見せるもさやの選手に上を行かれて2着。リーダーの敵討ちのついでに個人的な雪辱も果たしたいところ。
対局ハイライト
東1局~綻び
開幕早々雲行きが怪しい。親のChrist選手から立直。
🍵「いや~~~~~」
🖋「まあ引かれないことを祈るばかり」
🍵「ですね」
🖋「クイズのコーナーですかこういうときは」
🍵「おっ」
🐖「おっと、久しぶりにやるんすか」
🖋「いや用意してたんですよ。『テイルズのOP歌ってない歌手は誰か』みたいな感じで」
🐖「あ~はいはいはいはいはい」
🖋「お披露目配信の時、日菜さんがテイルズ知ってるってことだったのでそこに対応できるようにと」
🐖「それはちょっとプレッシャーかかるやないすか」
ということで勝手に作ったのでこの記事をお読みの皆様是非挑戦してみてください。
正解は本記事の最終行にて。
そんな話をしているうちに最終巡目まで局面は進む。
海底。よりによってここで切るものがない。
🖋「詰まった詰まった詰まった」
ひげくじら選手は少考の後、發を選択。
しかしこれが当たり牌だった。親満貫に捕まる。
「「「わ~~~~~」」
🐖「いや、これは……」
🍵「これはつらい~」
🐖「つらいってこれは~」
🍵「わ~……」
🖋「う~ん……」
一同が悲しみに暮れるなか、Lusyaba選手があることに気づく。
🖋「多分ですけど、ドラ表示牌の中を見逃したんだと思うんです」
🐖「あーそっか!そうすると中は(表示牌と河に1枚で)2枚残りか!」
🖋「地獄単騎(以外セーフ)なんで、僕もさっき気づいたんですけど」
🍵「なるほど~」
🖋「多分中1切れだと思って(手牌に)2枚ある發の方を切ったと思うんですけど。中を見逃してるから」
🐖「いやでもそれ本人たぶん気づいてたらだいぶ足にきてると思いますよ」
🖋「そうですね」
🍵「あ~、って」
対局中に気づいてしまったら背筋が凍りそうな話である。
いずれにせよ、東発の12000放銃はさすがにきつい。
🦇「東発でくらうとねーメンタルにくるからねー」
🍵「(第1試合の)あんさんのときはまさかの立直後の(スズメさんの追っかけ立直に)一発(放銃)」
🦇「なんとかここから、持ち直してほしい」
🍵「がんばれー」
🐖「まだ東発でよかった」
🦇「気持ちが復活する余裕がある」
反撃開始といきたい1本場。
七対子赤で立直をかけるもChrist選手のダマ7700に捕まってしまった。
🍵「あぁ~……」
🦇「ぐぬ」
🍵「わ~つらい~」
🐖「いや~」
🦇「今日のAPBつらい~」
🖋「今日厄日かな」
🍵「厄日ってこと?」
🦇「かもしれない」
🐖「やばい」
続く2本場は流局し、東1局は3本場へ。
ここは立直にたどり着くもシグマ選手にかわされる。
🖋「はい」
🐖「あら~」
東1局終了時点で残り700点。ここからの再浮上は叶うのか。
東2局~不都合な現実
🐖「まだね、親番2回あるから」
🖋「立直までいけてたので悪くない」
🐖「🐳はきっとまだ『ここからトップ取ったらかっこいい』って思ってるよ」
ここから親番で一気に……と思ったら対面ににとんでもない手が。
🍵「シグマさんの白ドラ3の手が見えます」
🐖「……見えない。見えない!」
🦇「やばいねあれは」
🐖「いや、すみません。涙で前が見えねえ」
🖋「楽しいことの話をしましょう。何引いたら嬉しいかとか」
しかし現実は楽しくなかった。なんとか立直まではこぎつけるも満貫親被り。
🍵「おわあああツモられる~」
🦇「ぐぬ」
🍵「ぐぬ~」
🦇「いや~被るしリー棒取られるしやばい」
🖋「シグマさんは序盤噴くと攻め込んでいけるタイプ」
🐖「そうですね。序盤の気持ちで打ち方決まってくる」
🖋「今は自分の中で納得できる攻めをしてあがれてるので調子いい」
🦇「……ダメじゃない!」
🖋「東場でマイナスを今日2回見てる」
🐖「絶対値に変換するんだ!」
絶対値に変換したところでラス目である。
などと言っている間に東3局ではChrist選手からツモの声。
🐖「あらっ」
あっという間のダマ満貫。
🍵「あれ~」
🐖「やばいやばいやばい」
🖋「ツモ!バシューーン(カットイン)じゃないのよ」
東4局~一瞬の光明
🐖「そろそろ卓の中開けて『わかってるか!』って言うぞ」
🖋「場合によっては次の登板の話とそういうの話始めるかもしれない」
🐖「それこそ、なんかもうクイズコーナー」
🖋「全力のクイズコーナーしていきますか」
🐖「現実逃避のための」
引き続き目の前の現実は厳しい。親のシグマ選手4000オールツモ。
🍵「おわ~ツモ~……」
🐖「厳しすぎんか今日」
🦇「今日という単位で厳しい」
そろそろ現実でも楽しそうな光景が見たい1本場。
🐖「ようやくやる気が出る」
🍵「ここで大きくあがってプラスまで復活したいところ」
そして事態は終盤に急変する。カンで4sがダブドラに。
🖋「あっ倍満倍満倍満」
🍵「あっあっあっあっ」
🖋「6mなくて、4sが……2枚」
🐖「えっ2枚いんのこれ」
燦然と光り輝く4s。これが希望の光か。
しかし光に手は届かず。2枚とも脇に流れて流局。
🖋「残念」
🐖「雀魂くんもうええやろ」
🦇「そこはツモらせてよ~」
南1局~王の裏切り
この局も1段目から展開が険しい。ここまで参加できていなかったさやの選手から爆速立直。
🍵「おっ聴牌。りーち」
🐖「……w」
🦇「とんとん拍子だわ」
🖋「唯一のライバル目だったんですけど」
そのまま満貫ツモ。都落ちはお断りなのよ~🥳
🐖「いやいやいやいやいやいやちょっと待て」
3着目の背中もいよいよ遠くなってしまった。
何か好転のきっかけがほしい最後の親番、南2局。
鳴きの一通に託すも連荘すら叶わず。
🍵「あ~~~~う~~~……」
🍵「つらい~」
🦇「厳しい~」
🐖「この世界どうなってんだよホントに」
さらに不条理な世界は続く南3局。
またしてもさやの選手から爆速立直。親番で噴けば連対もワンチャンあるのよ~🥳
そしてひげくじら選手の聴牌打牌が捕まる。ささやかな素点回復すらままならない。
🦇「ピタ・ゴラ・スイッ・チ♪」
🐖「wwwww」
🖋「てれってれってれってれっ♪」
🐖「かなしいときーーーーー!!!」
控室、こわれる。
数えきれない悲しみを背負った1本場、ここでようやくのチャンス到来。
🖋「あっダブリーチャンス」
が、ダメ。こうなると一気に面白くない形。
🐖「ダブリーすらさせてもらえない」
🖋「じゃあ平和にもっていきましょう」
最終的にメンタンピンドラに辿り着く。
🐖「通常モードならツモれる」
🖋「1回くらい今日いいところ見せてほしい」
🐖「一度でいいから見てみたい、ひげくじらさんのいいところ」
赤5sも残っていたが赤どころか何も引かず。これも流局。
🐖「1人聴牌すら許してもらえない」
🖋「まあハネツモハネツモのルートが残ったと言えば残った」
🦇「3面張でも345三色でもどっちも(ツモ)ないんだ」
🐖「厳しすぎるやろまじで」
🖋「345だと一応さやのさんから2m捉えてる」
🦇「でも三色にならないんでしょ?」
🐖「通販みたいな言い方」
🦇「でもお高いんでしょ?」
🐖「それがなんと8000点で済むんですよ~!」
きな臭いテレビショッピングをよそにトップ争いは熾烈を極める。2本場ではシグマ選手がライバル目のChrist選手から値千金のロン和了。
🖋「ノッてきたねえ」
オーラス~夜明け前の戯れ
シグマ選手、最後の親番でも勢いの差を見せつける。
🖋「さあシグマさんが……ダブル立直」
🍵「えっ!?……えっ!?……えっ!?」
🐖「wwwww嘘……」
🦇「ノッてきたってレベルじゃない」
🐖「おかしいよ」
🖋「🐳もう(VCに)帰ってこないかな」
🐖「帰ってきたら(5分後には)ああ終わったんだなっていう」
🖋「帰ってきてくれた方が嬉しい」
🐖「まだ頑張ってるかもしれないだろ!……頑張ってたら(シグマさんの)親番続いてるのか」
などと話をしている間にツモ和了。裏も乗って4000オール。
🍵「まあまあまあまあ」
🦇「そうなるよね~」
🖋「シグマさん視点配信してるんで『気持ちいい~!!』とか叫んでそう」
🖋「現状今日マイナス160くらい」
🦇「悪い意味でAPBらしくなってきた。最初首位近辺張り付いてからの」
🍵「私たちがAPBになじんできたってことかな」
続く1本場では、さやの選手がシグマ選手に一矢報いて終局となった。
🖋「救世主現る」
🍵「終わった……」
🐖「夜が明けた」
試合後
「「「「お疲れ様でした~」」」」
🐳「……」
🐖「息してる!?」
🍵「ダイジョウブデスカー」
🦇「気持ちは滅茶苦茶わかるよ」
🐳「もう引退だよ!!!」
🍵「いやいやいやw」
🖋「わかる」
🐖「気持ちはわかる」
🍵「あ~つらかった」
🐳「つらいんですけど……東1やっちゃいました、すんません!」
🐖「中ですか」
🐳「中ですよね、見落としてた、すんません。あれが全部決めちゃったような感じだったんでホント申し訳ないっす」
🍵「いやいやいやいや」
🐖「その後はもう仕方ない展開ばかりだったんで」
🐳「そのあとの七対子(5m単騎)立直もよくなかったんですけど……まあでも東1がダメすぎました。引退だあ~~~」
🦇「今引退されたらAPBピンチだよ~」
🐳「あんなオリ打ちしてるような奴はだめだ~!という方面で悔しいです」
🦇「負傷者が2人ほど出ました」
🐳「戦線復帰まで時間かかりそう」
🦇「自宅療養だわこれは」
🦇「今日はちょっと同卓者の皆さんにはおいしいお酒を飲んでもらって」
🐳「こっちは煮え湯だよ。何杯でも飲んでやらあ!」
🐖「もう上唇ズルズルだよ」
🖋「まだプラス域見れるので次節以降頑張りましょう」
レギュラーシーズン後半戦は、これぞ悪い意味でAPBという出だしとなってしまった。
しかし、裏を返せばこれより悪い日は訪れないはず。
煮え湯を飲み干した後は、APBらしくここから急浮上を見せたいところ。
その暁には、美酒か緑茶で乾杯をしよう。
ANC PURPLE BATS -83.9pt
現在、暫定8位。
ちなみに東1局で出したクイズの答えはCです。
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