「白」のない背景

朝晩はまだ冷えるけれども、日中は本当に冬なのかな? と、戸惑っている青鳥(あおどり)、なのです。ちょっと違う意味で「迷子」なのです。

何故なら郷里では、今頃真っ白な世界だから。アスファルトが一部見えたとしてもそれは凍っているブラックアイスバーンで、危険なのです。横断歩道の白線が見えたとしてもとても滑りやすくて、危険度跳ね上がるのです。日中もマイナス気温です。

だから、雪国へ行かれる方は、現地で冬靴を買ってくださいね。余裕が無い場合は装着するスパイクのような商品があるので、それを購入してくださいね。そして格好よく歩こう、なんて思わないでください。ペンギンさんのようにペタペタ歩いて丁度いい、のです。現地の人間だって、シーズンに何度か転ぶこと、あるのです。手のつきかたが悪くて骨折したり、頭を打って大変なことになったり、救急車が必要な事もあるのです。手袋と帽子は防寒だけじゃない、ケガを防止するのにも必要、なのです。

そんな場所から東京へ来た青鳥には、本当に今が不思議なのです。冬なのに雪がない、なんてありえないのです。雪はあって当たり前、無いと異常なのです。今の気温は青鳥的には「晩秋」或いは「早春」くらい、なのです。

どうしても「冬」がないのです。一部地域の東京では雪が降ったようですが、青鳥の生息地域にはまだ、のようです。

雪が無いから「除雪」もしなくていい。大変なのですよ、除雪作業。北国出身者なら分かってくださると思います。朝起きたら、30センチ積もっている、なんてことが本当にあります。青鳥の地方では何回か「ドカ雪」があって、本当にしんどいのです。雪かきをしなくていい生活がこんなに快適とは知りませんでした。

「ドカ雪」が降った、ということはその日一日大変な量の雪が降っている可能性が高いのです。するとどうなるか? 一日中雪かき、なのです。誇張ではなく本当にそうなのです。キレイに除雪したところがすぐに積もっていく絶望感、何度も味わいました。「北国あるある」だと思います。

ニュースで映像がこちらでも流れているのかな? そんな状況なのです。

そんな状況でもなんとかしてしまうのが人間、なのです。今も厄介者ですが、観光資源にもなっているのです。氷瀑祭り、氷でお家を作ってみる、氷像をライトアップする、凍った湖の上に村を作る、その上に温泉を引いてみる、など逞しいのです。

青鳥の郷里ではそんな利用をしています。雪室を作って野菜を貯蔵したり、なんてこともしています。嫌だけれども共存せざるを得ない相手、が冬なのです。そのおかげで水不足にはなることがないので、それはラッキーなのです。そんな悲喜こもごもの冬、ここにはありません。これからもないのかも。

けれど、誰も歩いていない、足跡のない雪道を歩くのは、好きだったのです。雪を踏む音と、吐く息の白さと、耳が痛くなる寒さ。

それを無くして、黒いアスファルトの上に薄い初冬用のコートを着て立つ、青鳥なのです。

きっと、あしたも。




今週から「開運館 上野マルイ鑑定所」金曜日も出演することが決定いたしました。

なので、ちょっと話を聞いて欲しいなあ、どうしたらいい方へ進むかな、などお話ししたい方は、お立ち寄りくださいね。

お待ちしております。


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