ちょいと月島へ

本日「開運館 上野マルイ」にて鑑定してきた青鳥(あおどり)なのです。
風が冷たくて、一枚多く着て行ったのですが、これが裏目だったのです。
マルイさんの中は暑いのです。失敗なのです。それでも脱ぎ着できるようにしていったので、そこは鳥類ナイス判断、なのです。

そんな今日の気温もあるのですが、昨日も似たり寄ったりの気温だったのです。
けれども。
なんとなく、おそとへふよふよ。
目的地は月島、なのです。

辿り着いて地上に出てみたら、そこはタワーマンションの乱立している土地だったのです。
おかしいな。
鳥類的には、もんじゃ屋さんのある下町の風情があるところ、なイメージだったのに。
きれいな大きな道路、新しいビル、タワーマンションがにょきにょき。
つまり、土地の買収が進んで再開発の勢いが凄かったのかー、という感想なのです。
それでも、取り残されたかのような古い長屋風のおうちが連なっていたりして、かつての月島の様子を窺えたのも楽しかったり。けれども、その長屋の様子を見ると、建物も長くは保たないだろうなあ、という感じで痛んでいるのです。人が住んでいる形跡があるのですが、そうなのです。
ということは、遠くないときに、また新しいマンションか駐車場になってしまうのかな。

と、思うのですが、よく見ると、そんな古いおうちをリノベーションしてお店にしているものもあって、取り壊されるもの、生き残るものの瀬戸際を見ている気分になったのです。

東京の新陳代謝の一端を垣間見たのですが、こうして古い物はいなくなるのです。
仕方ないのです。
それらは特別ではなくて、ありふれた古いおうちなのだから。だから簡単に壊すし、消えていくのです。

そうやって街の顔が変貌するのです。跡地に何が建つのか気にはなるのですが、東京の街はこうやって知らないうちに顔を変えていくんだなあ、なんて感心したのです。
古い記憶を跡形もなく消して、新しい街へ。
なんだかイメージする「東京」っぽいな、なんて思うのです。

夕暮れになって、風が冷たくなった頃、運河の橋の上にいたのです。
両岸をコンクリートで固められて、それでも苔むしている色を見せるのです。それなりに時間が経過しているそのコンクリートの色は、それが歴史なのです。
カモメが頭上を、すい、と飛んでいくのです。
この運河は、これからも月島を流れていくんだなあ、なんて2月の冷たい風に吹かれつつ、ぼーっとしていた青鳥、なのです。


いいなと思ったら応援しよう!