「見える子ちゃん」エントリーNO.1
病院のスタッフには、霊感のある人が会社より多い気がします。
私の同僚たちの中にも、何人か「見える子ちゃん」がいます。
そんな、同僚のエピソードです。
◆解剖室の隙間から・・
解剖室は、病院の地下1階の奥にありました。
解剖室に隣接して、安置室があります。
(たぶんどこの病院も同じ配置でしょう、その方が移動に便利だからでしょうね)
その解剖室のドアには、下部に換気口がついていました。
解剖があると、解剖室の掃除に行くのですが、その同僚は、そこに行くたびに、その窓から無数の目がのぞいていると言うのです。
私は、見える人ではないので、見えませ~ん。
◆患者が亡くなった部屋には・・
患者が退院すると、病室に掃除に行きます。
その同僚は、患者が亡くなった部屋に入るのは、いつもためらうのです。
入口に立った時点で、足が動かなくなり頭痛がしてくるそうです。
「TOMOKOさん、この部屋には患者さんがまだ、残ってるから、入られへん!」と言うので
「はいはい、○○さ~ん(患者名)家族さんがお家で待ってますよぉー。早くお家に帰ってあげてくださ~い」と言いながら手を合わせて、換気をすると同僚は動き出します。
私は、見える人ではないので、見えませ~ん。
◆更衣室にも・・
私たちの更衣室は、病棟エリアの屋上にありました。
更衣室は畳敷きで、退職者がいる日は、そこで慰労会を開いて、その後みんなで写真を撮っていました。
その同僚は、絶対写真を撮らないのです。
その部屋には、いつもいるはずのない子がいるからと言うのです。
もちろん、写真にはなにも写らないのですが、その更衣室に上がる階段にもいるそうで、その同僚はわざわざ遠い階段を使っていました。
私は、見える人ではないので、見えませ~ん。