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夢がある?
締め切りが近づいている。
参加したいと思っていたけど、いまいち『ほっこり』が分からなかった。
でも、書きたい。
ほっこりじゃないかもしれないけど、家族の会話の中で、思いっきりくだらなかった話でも書いたら、『なんてバカなんだろう』って笑ってもらえるかな?
この日は、何でもない日曜日。空は青くて風は少し強めだったかな。
机をどかして掃除機をかけていると、旦那がベランダに干してある洗濯物を見て、なにやらニヤニヤしている。
「なに、ニヤニヤしてるの?」と聞くと
「いや、パンツが揺れてるなぁって」
いやいや、洗濯物を干しているんだから、風に吹かれて揺れることもあるでしょう。
『ニヤニヤしているのは、なんだ?』と聞いているのだ。
長年連れ添ってきたけど、気が付かなかった。もしかして、ヤバい人なのか?
☆
子供たちが、会話を聞いていたらしく、集まってきた。
「パパ、パンツ見て笑ってるぅ」
「ギャハハ~」
そんな子供たちに対して、「分かってないなぁ、パンツには夢があるんだぞ」と旦那。
『ワケわからん。 なんだ? パンツに見る夢って?』
『子供に変なこと教えるんじゃないぞ。次の一言しだいじゃ、あんたを掃除機で吸ってやる。』
なんて、思いながら洗濯物を見る。
一列に並んだ家族全員のパンツが、バタバタと揺れている。
一番下のボクが、「見えない~」と飛び跳ねているので、やれやれと思いながら、「寝転んでみたら?」とアドバイスをした。
「わかったぁ」と
ごろんと寝転んで、洗濯物を見上げたボクが叫んだ。
「パンツが、お空を泳いでいる!」
☆
「え~」と笑いながら
みんなで、寝転んで、洗濯物を見上げてみる。
確かに、青い空に、パンツが仲良く泳いでいるように見えた。
旦那が、とってつけたような、どや顔で「ほら、夢があるだろ」と言ってきた。
『おバカだよなぁ・・・』
でもまあ、今回は許してあげよう。
だって、私も一瞬、思ってしまったんだもん。
「パンツに、夢があった」って。