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イギリス 旅の記録 Tate Britainの肖像画

9月のはじまりに10日間ほどイギリスを旅してきたときの記録です。
ロンドンには2つのテート美術館ー2000年に華々しくオープンした現代アートギャラリーのテート・モダン、そしてターナーの膨大な作品が常設展示されていることでも有名なテート・ブリテンーがありますが、テート・ブリテンは1500年代チューダー朝以降現代までの絵画を中心としたブリティッシュアート専門の美術館となっています。
ピーター・ブレイクやデイヴィッド・ホックニーの作品も大いに見応えありますが、1500年代の現代では無名の画家(当時はどうだったのでしょうね…?)が描いた肖像画から当時のファッション、ジュエリーをみるのもとても興味深いです。


時は、エリザベス1世戴冠から約10年が経ち襞襟(ラッフル)が流行っている時代。
豪華なドレスには、繊細であり華やかな金糸刺繍が施されていたり、妊娠している女性のドレスには純潔を象徴する真珠が全体的にあしらわれています。


男性のシューズも優美でありながらコミカルな要素もあるデザインで素敵です。
そして、ジュエリーももちろん豪華です。



ネックレスやピアス、リング…ディテールまでも美しく繊細にデザインされたジュエリーとその身につけ方は感嘆の溜息が何度も出てしまいました。



その可憐で可愛らしい表情に魅了される人も多いかと存じますが、
写真の女性はエリザベス 1 世の侍女宮廷で有力者となったヘレナ・スネーケンボーグと特定されています。
耳元に飾られたカーネーションの花も可愛らしいです。



肖像画に描かれているほとんどの人々は、身につけているドレスやジュエリーから高貴な人々、ということしか断定されておりません。
それが逆に、当時の人々(とても裕福な人々であることに限られますが)がどんな風に暮らしていたかを彷彿させます。

テムズ川沿いに建つ2つのテートは離れた場所にあるのですが、専用ボートを利用すると10分程度で行き来することができます。
テムズ川観光をしながら、両方のテート、様々な時代のアートを楽しむのもおすすめです。

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