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【第9回】Pythonの例外処理(try-exceptでエラーを防ぐ)

Pythonでは、プログラム実行中に発生するエラー(例外)を適切に処理することが重要です。エラーをそのままにしておくと、プログラムが途中で止まってしまうことがあります。そこで、「例外処理(Exception Handling)」を使うことで、エラーを適切に処理し、プログラムをスムーズに実行できるようにします。

この記事では、Ubuntu環境でviを使いながら、try-exceptを使った基本的な例外処理の方法について解説します。


1、try-exceptの基本

try ブロックに実行したい処理を記述し、エラーが発生した場合は except ブロックで処理を行います。

try:
    result = 10 / 0  # ここでゼロ除算エラーが発生
except ZeroDivisionError:
    print("0で割ることはできません!")

実行結果:

0で割ることはできません!

2、複数の例外を処理する

複数の異なるエラーを処理したい場合、それぞれの except ブロックを追加できます。

try:
    num = int("abc")  # 文字列を数値に変換しようとしてエラー
except ValueError:
    print("無効な数値です!")
except ZeroDivisionError:
    print("0で割ることはできません!")

実行結果:

無効な数値です!

3、例外の詳細情報を取得する

as を使うことで、例外の詳細な情報を取得できます。

try:
    result = 10 / 0
except ZeroDivisionError as e:
    print(f"エラー発生: {e}")

実行結果:

division by zero

4、finallyブロック

finally ブロックを使うと、例外の有無に関係なく必ず実行される処理を記述できます。

try:
    file = open("example.txt", "r")
    content = file.read()
except FileNotFoundError:
    print("ファイルが見つかりません!")
finally:
    print("処理を終了します。")

実行結果(ファイルが存在しない場合):

ファイルが見つかりません!
処理を終了します。

まとめ

  • try-except を使うと、エラーを適切に処理できます。

  • except ブロックを複数指定することで、異なるエラーに対応できます。

  • as を使うと、エラーの詳細を取得できます。

  • finally ブロックを使うと、エラーの有無に関係なく後処理を実行できます。

  • Ubuntu環境ではviエディタを使ってPythonコードを編集し、python3 ファイル名で実行できます。

例外処理を活用して、エラーに強いプログラムを作成しましょう!


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