私の人生を彩る旅と言葉
旅、と聞いて鮮明に思い出すことがある。
18歳の私がシャワーを浴びながら、途方に暮れているシーンだ。飛行機の長旅で疲れた私は、たどり着いたホテルで真っ先にシャワーを浴びていた。シャワーを浴びていると、急にあたりが真っ暗になった。どうやら停電したらしい。髪にはシャンプーがついているし、身体も濡れたままで、なにより寒い。なす術もなくそのまま立ち尽くしていたら、なんとか電気がつき、お湯も出るようになった。
異国の地で、無事にシャワーを浴び終え、心底ほっとしたのだった。
POOLO JOBとは
私は”旅で世界を、もっと素敵に。”をVisionに掲げる株式会社TABIPPOのPOOLO JOB「旅を仕事の1つにするトラベルクリエイターコース」に参加することを決めた。
このコースでは、講師の方々からライティングやブランディングなどを3ヶ月間みっちり学ぶ。そして、旅先での経験をさまざまなスキルを組み合わせてコンテンツ化し、対価を得られるような自分になることを目指す。
参加することを決めた理由は、2つある。
1つ目は、文章を書くのが好きだからだ。本を読むことや、書くこと、それに国内外問わず旅をすることも好きだ。ライティングやブランディングを体系的に学び、自分自身で稼げるようなスキルを身につけたいと考えている。
2つ目は、仲間を作りたいからだ。色んな人と知り合いたい。色んな人の話を聞きたい。色んな人の価値観を知りたい。たくさんの人と出会って、たくさんの話を聞いて、自分をよりアップデートさせていきたいと思っている。
旅がもたらすもの
私は熱しやすく冷めやすい性格で、飽きっぽいところがあると思う。ひとつの場所に長くとどまっていたり、ずっと同じことを続けるのは少ししんどい。日常ではなく、非日常に足を踏み入れたくなる。そんな私が大切にしていることのひとつが、旅だ。
初めてパスポートを取って行った、カンボジア。
千と千尋の世界にいると本気で信じたくなった、台湾。
タイムズスクエアやブロードウェイのミュージカルに圧倒された、アメリカ。
ルーブル美術館やベルサイユ宮殿に心奪われた、フランス。
ゴンドラから見える風景と透き通った青の湖が忘れられない、長野県。
山と空がどこまでも続く自然と人の温かさに触れた、鹿児島県。
坂本龍馬に思いを馳せカツオのたたきをお腹いっぱい食べた、高知県。
旅はいつも私に、そのときそこでないとできなかった経験を与えてくれる。食べたことないものを食べる。見たことない景色を見る。色々な価値観を持っている人に出会う。新しい文化に触れる。自分の常識が覆される。
私の人生にとって、旅がいつのまにかとても大切なことのひとつになっていた。
言葉に救われてきたからこそ
もうひとつ、私が大切にしていることに、言葉がある。昔から読書が大好きで、家には300冊ほどの本がある。週に1回は書店に行く私にとって、本はまるで酸素のような存在だ。逃げ出したいとき、迷ったとき、悲しくなったとき、決断しないといけないとき、本の中にある言葉にいつも救われてきた。特に3つの言葉をいつも心の中に留めている。
みんなが幸せそうに見えて、さらに不幸かといえばそうでもないような気がする、そんなときに出会った言葉だった。幸せが何か分からなかった自分の中に、あまりにもすーっと言葉が入ってきて驚いた。
怖い、踏み出せない、やったことがない。言い訳ばかり探して、その道を歩んでいいのか自信がなかったときに出会った言葉だ。何も武器がないと思っていた私に、無知であることこそが武器になりうると教えてくれた言葉だ。
この言葉に出会ったときに涙があふれた。その瞬間をすごく覚えている。現実は厳しい、現実を見なさい、現実ではうまくいくはずがない。そんな環境にいたときに、現実はこれから私が作っていくものなんだと、力強く私の背中を押してくれた言葉だ。何かに挑戦するときにいつも思い出す。
最後に
私の人生を構成する要素である「旅」と「言葉」。
言葉を紡ぐこと、これがいかに難しいか理解しつつも、私も言葉を紡ぎたい。いつしかそんなふうに思うようになっていた。
このPOOLO JOB、トラベルクリエイターコースでの3ヶ月間を通して、必要なスキルをしっかり身につけたい。旅をして、言葉を紡いで、誰かの選択肢を増やすようなコンテンツを生み出せるような人になりたい。
3ヶ月後の自分はどうなっているんだろう。
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