アンコールワットが見たかったから、初海外はカンボジアに決めた
旅を好きになった原体験はどこにあるのだろう。思い浮かぶものが明確にあります。それは18才のときに訪れた、カンボジアです。この旅を通して、自分が知っていることの小ささと、自分が知らないことの大きさを知りました。
初めてのパスポートと初めての海外
大学1年生の夏休みに唐突に思いました。「世界遺産のアンコールワットが見たい、カンボジアに行きたい」と。ただそのときの私は、海外に行ったことは一度もなく、パスポートも持っていませんでした。だから、カンボジアに行く方法を調べることと、パスポートを取ることから始めました。旅行会社が運営していて、日本人の添乗員と一緒に行く、約1週間のグループツアーを見つけ、それにえいやと申し込みました。
知っていることの小ささと知らないことの大きさ
カンボジアでは、私の目に映る全てが新鮮でした。飛び交う言語、所狭しとお店が並ぶ道、ギラギラしたネオンに囲まれたナイトマーケット、トゥクトゥクという乗り物、独特の風味があるパクチー。私が知らないものばかりでした。こんなにも私の知らない食べ物がある。こんなにも私の知らない景色がある。こんなにも私の知らない文化がある。こんなにも私の知らない世界がある。それが楽しくてしょうがなかったです。
憧れのアンコールワットへ
ついにアンコールワットを見に行くときがきました。バスで道路を走り、少し歩くと、私の目がついにアンコールワットを捉えました。ずっと写真で見ていたものが、目の前にありました。
大きい。模様がある。何色だろう。誰がどんな目的で、どれぐらいの期間で建てたのだろう。その全てに圧倒されました。今私は、私が見たいと思ったものを、自分の目で見ることができている。その事実が嬉しくて、気持ちが高揚しました。
最後に
初めての海外旅行。もちろん不安もたくさんありました。ただこの経験が、海外旅行は楽しいものだと教えてくれました。それはカナダ、台湾、シンガポール、フランスなど10カ国以上を訪れることになる始まりになりました。
知っていることの小ささと知らないことの大きさを学んだ、18才の自分が決断したカンボジアへの旅が、私の旅の原体験です。