パウパーが面白い

この記事は、最近触ってるパウパーが面白く感じてるので、パウパーがもっと広まって欲しいなと思い、触ることになった経緯と、面白い部分をざっくりお伝えする記事です!
MOでちょっと触った程度なのでツッコミどころがあるかもですが、そこは許してくれ…
パウパー面白そうやなって興味持ってくれる人が増えるといいな!

経緯

今年はほとんどマジックを遊べていない。
普段スタンダードをメインで遊んでいるが、MTGAでの対戦回数はおそらく300戦ほど、紙では10回イベントに出た程度だ。
そして、今年は競技の大会に一度も出ることはなかった。

これはMTGに飽きたからではなく、余暇時間を蒼紅杯を継続でいるようにするための作業に割いたり、挑戦してみたい仕事に転職をしたりなどなどで前年以上にゲームに割ける時間が激減したからだ。

スタンダードはずっと面白くて、これからも可能な限り紙でも続けていきたいと思っている。遊ぶ時間はなくてもデッキは5個持ってるぐらいには好きだ。

そう思いながら東京での新生活を楽しんでいたらとんでもない情報が発表された。

引用元:https://twitter.com/ngnchiikawa/status/1349774296810364929

年  6  回  て

ラヴニカのギルド以降スタンをメインに6年以上遊び続けてきたけど、以前と比べて情報量が多くなり過ぎていて、初めて紙で続けるのは無理かもしれんと思った。

これから子供ができたりした時のことを考えるとさらに厳しくなる。

蓋を開けたら全然大したことない変更になるかもしれないけど
アリーナはともかく、紙マジックとはもっと緩〜〜〜〜〜〜〜〜く精神が安定する付き合い方をしたいと思った。

そんなことを考えた時、2年前にやった配信のことを思い出す。

けいがさんというパウパーの活動者さんにパウパーの魅力を教わった配信だ。2年経ってしまったが、これを機にパウパーに触れてみることにした。

パウパーとは

パウパーとはMtGのコモンカードだけが使えるフォーマットだ。
コモンが故に供給量も多く、ワンピースカードとかポケカと同じかちょっと高いぐらいの値段でデッキが組める。

にも関わらず、「稲妻」や「対抗呪文」といった今のスタンでは強すぎて再録されないカードや、モダホラ3のリミテで大活躍した「のたうつ蛹」、現スタンで活躍中の「トレイリアの恐怖」も使用でき、アグレッシブでエキサイティングでスタイリッシュなマジックを楽しめるのだ。

強さは織り込み済み!

….とはいえ、コモンのみのフォーマットなため、カードパワーの最大値はある程度上限がある。

「アトラクサ」を2ターン目に出したり
「ラフィーン」で謀議して「シェオルドレッド」でライフ差を広げたり
「独創力」と「パルヘリオン」のどっちが先に決まるかな勝負をしたり…
を何年も続けていた自分にとっては物足りなさを感じるフォーマットだと思っていてなかなか手を出しづらかったのが正直なところ。

だが、パイオニアの環境が肌に合わず、ほぼ停止状態の自分は「このままだと紙を引退せねばならんかもしれん」と重い腰をあげていざ触ってみることに。

MOで少し触った程度だが、パウパーへの考えが変わった。
安くデッキが組めるとかどうでもいいぐらい面白さが際立っている。そんな「安さ」以外で魅力に感じている部分をお伝えしたい。

パウパーを始めるための金額

とはいえ、最初に費用感だけお伝えしておく。
とりあえずMOで始める場合、150チケットあれば十分なため、Mana tradersのレンタルを使用すると16ドルで始めることができる。

ほぼ全てのデッキが組めるのでちょっと齧ってみるには最適な費用感で始められる。

パウパーの魅力

テキストが短い

まずこれを言いたい。テキストが短いのでカードがわかりやすい。
そして短い分、シンプルにゲームが楽しめる。
最近のカードのテキストの長さ=情報量に辟易としていたので、自分にとってこの点はかなり大きい。これだけで人に勧めたくなる。

ストレージが宝の山になる

家にある使う予定のないコモンカードはダンボールに詰めて、ある程度溜まったらカドショに買い取り出すを繰り返しているのだが、パウパーを始めてからストレージがキラキラ光る宝の山に見えてきた。
自分のカード人生の中で愛着の沸くカードが増えてきていることが何よりも楽しい。また、カドショのストレージ漁りを今までほとんどしたことがなかったが、今はめちゃくちゃ楽しい。

(この後6時までカードを漁っていた)

新弾はコモンカードだけ見ればOK

今までは250枚見ていて、カードリストを全部見るのにとんでもない時間がかかっていた。
コモンカードは最も枚数が多いレアリティだが、それでも半分ぐらいに枚数は減るし、テキストが短いのでサクッと見ることができる。
少なくとも「情報を追う負担」が減るのはめちゃくちゃ嬉しい。

デッキ幅の広さ

アグロやバーン、親和、トロン、続唱、オーラ、クロックパーミッション、コンボ、コントロール、ミッドレンジ、ヒロイックといった多様なアーキタイプが跋扈している。

程よい応酬

自分のデッキパワーに制約があるということは、対戦相手にも制約があるということです(by J.小泉)。

パウパーはプレインズウォーカーや1枚で勝てるカードが無く、ほとんどの場合クリーチャーがある程度投入されたデッキ同士の戦いになる(そんなことなかったらごめん)。

パウパー界のフィニッシャー

もちろん、コントロールデッキも存在しているが、「神の怒り」のような確定全体除去は無く、5テフェリーの奥義で勝つことも、出現の根本原理のような1枚で勝つこともおそらく出来ない。

ほとんどにコンバット(戦闘)の応酬があり、そこに頭を悩ませることになる。

…と油断していたらコンボが急に無限コンボを決めてくる。

3ターンキル!

コンボはパイオニアのゴルガリフードとか、スタンの陰湿な根コンボのようなガチャガチャするデッキがイメージに近いかも。

採用するカードも30年間の中で生み出された、狂った性能を持つ実績のあるカードも多い。
「パウパーは牧歌的」との意見をたまに見るが、いざやってみると全然そんなことない。殺意しかない。その殺意が首元に届くまでにちょっとだけ猶予があるだけに過ぎない。

ゲーム自体も3~7ターン以内に終わることが多い印象で、プレイ時間がめちゃくちゃ長くなることも多くはない。
程よくカードゲームを遊ぶにはもってこいと感じる。個人的にはゲーム体験がちょうどいいなと感じている。

細かな判断を積み重ねる面白さ

他の構築フォーマットにとっても面白い部分なのだが
パウパーでは1ターン目に「ラガバン」が出てきたり、2ターン目に「超能力蛙」が出てくることはない。
1枚でめちゃくちゃ驚異なカードは少なく、基本的に複数枚のシナジーや前準備が必要なカードが多い。
そして2ターン目にアトラクサが着地することもないので、「初手に除去がなければ負け」みたいなケースは少なく、その分細かな判断が重要になってくる。

自分の体感としては、ボムレアなどはありつつもコモンやアンコモンが重要なドラフトを遊んでいる時とゲーム体験が近いかも。
ドラフトの理想デッキvs理想デッキをやってるようなそんな感覚。

たまーにワンピースカードもやっているのだけど、ゲーム体験としてかなり近いと感じている。
ワンピースカードやっててマジック興味ある人にはまずパウパーを勧めたい。楽しんでくれると思う。

パウパーが肌に合いそうな人

・クリーチャー軸のデッキが好きな人
絶対楽しめる。太陽降下に舌打ちをしたことがある人は一度触ってみよう!

・「このカードを使って遊びたい!」がない人
EDHが流行ってる今の時代では重要な要素だと思っている。
昔は「パルン、ニヴ=ミゼット」や「黄金架のドラゴン」が好きで、そういったカードを使うためにデッキを組んでいたが、今明確にこのカードを使って遊びたい!という欲が僕にはない。
なので、パウパーもすんなり始められたと思っている。

パウパーが肌に合わなさそうな人

・ノンクリーチャーデッキが好きな人
クリーチャー以外勝とうとすると一気に選択肢が減るので(ターボフォグとか?)、窮屈に感じるかも。
マジックの自由さが好きな人にとっては、制約がかかることがストレスになると思う。

・踏み倒しが好きな人
2ターン目にグリセルブランドやアトラクサは出せないしデッキにも入らないので、物足りなさを感じてしまうと思う。

終わりに

とりあえず触り始めで感じた魅力を書いてみた。
今後、より深淵に沼っていく中で魅力を感じる部分があったらまた書こうと思います!

人生の中でマジックと向き合いづらくなるタイミングは誰しもあると思いますが、パウパーはそんな中でもマジックを続けられる一つの選択肢としてとても素晴らしいフォーマットだなと感じています。

マジックは一生手を離してくれませんね!
蒼紅杯的な感じで紙のパウパー大会もいつかできるといいな。
広めたい気持ちはとてもあるので、その辺もいつかきっと。

来月にはイニストラードリマスターが発売されるとのことで、正直全然興味なかったんだけど、パウパーのおかげでコモン落ちカードにどんなものがあるかめちゃくちゃ楽しみです☺️

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