選ばれるということ
こんまー🐟!
イゼット団員としてMagic the Gathering Arenaというカードゲームをメインに活動しているVtuberの蒼紅です。
先日、日本ウィザーズさんからクリエイターサミット2024というイベントに招待いただき、MtGインフルエンサーさんや他カードゲームプレイヤー、イラストレーター、ライター、ノベル作家、メディアの方々、QuizKnockやプロゲーマーなどが50名ほど集まる場に参加してきました。
とてもありがたいことだなぁと感謝しながらも、勝手ながらもっとMtGをやっているVtuber仲間や活動者さんも呼ばれて欲しかったなと思いながら参加者リストを見てました。
どうせ活動するなら公式案件もやってみたいなと思ってる人も少なからずいると思います。また、ブルームバロウ以降、新しくMtGAを始めるVtuberさんを多く観測しています。そういう人にとって参考になればと思って書いてます。
あと、個人的な欲求として、もっと多くの人が公式やその他のMtGに関わる案件選ばれてほしいと思っています。数年間あまり顔ぶれが変わってないのがちょっと寂しくて。
いつもnote長目になりがちなので今回はかなりコンパクトめにしました。
なので結構淡々と語ってますが、心は熱々です。
過去に似たテーマで2回記事を書いてます。内容も結構被ってます。
過去の記事は自分が主語でかなり具体的に書いてるので、今回の記事を読んで、もっと詳しく知りたいと思ったらポチってください。長いです(2回目)
ウィザーズの施策のターゲットを考えてみよう
さて、企業が施策というものをするときは、ほぼ絶対に目的があります。
サービスの最初は認知拡大など、外部に知ってもらうための動きに集中しますが、30年続いているマジックのようなコンテンツだとざっくり
・内輪を活性化&維持するためのコミュニティ向け
・ユーザー拡大を目指す外部向け
の内外に向けた施策を行なっていくことになります。
例えば新カードプレビューはほぼコミュニティ向けですね。
起用イラストレーターなどで外部に向けることもありますが、効果もルールもわからないカード1枚を見せたところで新規ユーザーを引っ張れるほどコンテンツマーケは甘くありません。
外部向けとして代表的なのは、「にじさんじが日本一受けたい!マジック:ザ・ギャザリング講座」でしょう。
最近はQuizKnockさんなど、知的遊戯に関心のある層に向けたインフルエンサーを呼んだりもしているように見えます。
今回のクリエイターサミット2024は内外どちらにも向けた施策だったと思います。
そんな感じで、施策ごとにターゲットが分かれています。
MtGで活動している人のほとんどは、まず内輪・コミュニティ向けの施策で選ばれることを目指すと思います。
外部向け施策で選ばれるためにはコミュニティ外にもリーチする必要があり、求められる部分も変わるので、今回はほぼ考慮しません。
絶対にこの人!では選ばれることは殆どない
ぼくはたまーーーにお仕事で、PR周りで依頼をするインフルエンサーさんを調査したり、クライアントに提案したり、実際に依頼して実施していただくためのやり取りをすることがあります。
蒼紅杯のキャスト陣のお声がけも「公式の実況解説に呼ばれるためのポートフォリオにできる練習場」として活用いただけそうな方、公式に呼ばれてほしい方を探して優先的にお声がけしているので、似てるかもしれません。
その時に、「絶対にこの人にお願いしたい!」と選ばれることは、殆どありません。
ざっと適してそうな人をリストアップして、いろんな基準で絞り込んで、そして確定しています。100人のリストから20人選ぶ時もあれば、200人の中から1人選ぶ時もあります。
予算感などにもよりますが、その時に判断基準とするのがざっくり
フォロワー数
エンゲージメント率
フォロワーや支持の層
依頼したことによる効果
コンプライアンス的に問題ないか
コンテンツや何かしらへの愛
連絡のしやすさ
です。
これを読んでる人は多分100人のリストから20人選ばれる時に選ばれたいと思ってる人だと思ってるので、その視点で続けます。
選ばれる時の指標
フォロワー数
フォロワー数(Youtubeならチャンネル登録者数)はわかりやすいですね。
それまでの積み重ねていた努力の結晶です。
ただ、いろんな増やし方があるので基本的に疑って見ることが多いです。僕らのような「マイクロインフルエンサー」と呼ばれる、フォロワー数1,000~10,000人ほどのインフルエンサーの場合は特に疑って見ます。
エンゲージメント率
フォロワー数を疑ってみるときに参考になるのが「エンゲージメント率」。
Xでつぶやいた時の反応の数とかそういう、「反応の数」です。その反応も好意的なものが多いことを確認しますし、サクラかどうかも判断します。
つまり自然発生的なやり取りがどれだけあるか、というのをしっかりと見ます。
例えばフォロワー10,000人でも反応が1や2の人より、フォロワー1,000人で反応が20や30ある方が価値があると考えることも多いのです。
別名、「愛され度」とぼくは呼んでます。
フォロワーや支持の層
フォロワー数やエンゲージメント率だけだと、いっぱい候補がいますね。
さらに絞るためのこの要素が結構キモであり、面白いところであり、尖れる部分です。
ここだけで短い本が書けるぐらいに語れますが、割愛します。
最近プレイヤーズコンベンションなどリアルのイベントで様々な人とお会いして、より実感したのですが
ぼくは、ジャッジの方々やマーケティングに携わる人たちにかなり支持されているようです。
どういった人が自分を支持してくれているのかは知っておくと意外な発見がありますし、自信を持てるし施策の方向性を考える時に喜んでもらいたい人のイメージがつけやすくなるのでおすすめです。
そして、その層が選ばれるときにきっと効果を発揮します。
例えば、MtGが強い人に支持されてる人って誰がいますか?
….めちゃくちゃいませんか?しかもTOP10人ぐらいは10年後もそこに居続けてる気がしませんか?
デッキ紹介は?細かいコンセプトの違いはあれど、いっぱいいますね?
MtGひとつをとっても、実はいろんな属性があり、そしてその中のほとんどの人がまず狙うところとは、実はすでに席が埋まってることが多いのです。
現実として、ぼく以上にたくさん活動をして、再生数も登録者数も持っているMtG関係の方はごまんといます。
毎回なんでそういう人じゃなくてぼくなん??順番違くね???って思ってますし、辞退して他の人を勧めようかなと思うこともありますが、絶対に敢えてぼくを選んでる理由があるはずなのです。
ぼくの場合、あまり狙ってたわけではなくたまたまそうなっただけなので大きな声では言えないのですが、王道からちょっとズレたところにいると、「今回はこの人にお願いしてみない?」となった時に選ばれやすくなります。変化球が欲しくなった時にライバルがいないのですから。
畠中 愛さんが例としてすごくいいと思っています。
リリアナの下僕というパワーワードとハイテンションなキャラクター。元気でうるさい賑やかな人ってなかなかいません。まじですごいです。
ぼくは大会を通じた支持層がありますが、ちょっと再現性が難しいかもなと感じてきているので(やりたがる人が少ないのと、他の活動者と活動目的が違いすぎるため)、
畠中さんのような感じで「ガラクの弟」としてムキムキで肉めっちゃ食べたりする緑信心の活動者さんとか出てきたら結構面白いでしょうし、支持層を厚くできればすぐ何かに呼ばれるんじゃないかなと思ってます(びっきー さんやってくれないかな…)。そんな感じで再現性はある程度あるように感じます。増えすぎたらあれですが。
他にもすごいなと思っているのが、とーかいEDHさんです。EDHをテーマにしている人は多いですが、ボイスロイドを活用して類を見ないほど丁寧で分かりやすいコンテンツを作成して、6本目あたりの動画で公式案件をやってたはずです。カードゲーマーが好きなものがたくさん詰まってますね。すごいです。
https://www.youtube.com/@edhshare758
依頼したことによる効果
色々数値やデータから絞れてきましたね!
ここまでである程度お願いしたい人の候補もかなり絞れてきたと思います。
さて、前半でも書きましたが、企業が施策というものをするときは、ほぼ絶対に目的があります。そしてその目的は、ビジネス視点の営利目的になります。
ここをイメージしやすいと選びやすいです。もし自分に依頼が来たとしたらどういう効果を界隈に与えられるんだろう?という視点は、活動の中で常日頃から考えておくといいと思います。
自分の事例を書くと長くなって今回の記事の趣旨とずれてしまうので割愛しますが、昔セカコロという大会に招待された時に、この辺を考えた記事を出してます。よければお読みください。
もう3年前なのでかなり考えも変わってますが、「なぜぼくなのか」を考えて仮説を立てて、そして期待を超えることを目指して行動することは活動当初から心がけていることの一つです。
コンプライアンス的に問題ないか
一番大事です。
これがなければさっきまで書いてたことは全て無意味になります。
社会人と一緒。やべー奴と思う人に何かお願いすることはありません。
とりあえず、XでのEDHお気持ち表明会とガチカジュ論争には出席しない感じでやってくのがいいと思います。
昔とある人に聞いた最高の人は「Youtube動画は頻繁にアップしてXは告知だけの人」とのことです。コンプラ意識の最高峰みたいな活動形態ですね。
ツイ廃のぼくには無理です。
参考までに、ぼくがコンプラ意識として心がけているのは「コロコロコミックのセリフでありそうか」です。
「ヒンメルならそうする」が如く、「コロコロならこう言う」を信条に発信をしています。
下ネタの程度やライバルなどへのディスり具合はいいバランス感になります。あとぼくがコロコロ好きだしね!
コンテンツや何かしらへの愛
特に内輪・コミュニティ向けの施策のコンテンツだとめっちゃ大事です。
選ぶ人も人間なので、愛がある人にお願いしたいと思うことが多いと思います。
愛のあるコンテンツづくりを心がけましょう。
愛を伝えるためには自分一人では足りない..!というときは他の人も巻き込むといいです。蒼紅杯は大会という形をとったコラボ企画みたいなものですからね!
連絡のしやすさ
特にクリエイターに多いのですが、SNSアカウント以外の連絡先がなかったり、SNSもDMが送れない人が結構います。
SNSのDMで連絡することも全然あるのですが、ビジネスなのでメールアドレスに連絡することを優先することも多いです。
メールアドレス、プロフ欄に書いてますか?
ちなみにウィザーズからはXのDMではなくメールで最初の連絡が来ました。その後も原則メールのみでやり取りしています。
「個」から「場」のインフルエンサーの時代
ここまではなるべくMtGを事例にしつつ、他の界隈でも通じるように汎用的な話をしたつもりです。
追加でMtGに限った話をすると、あくまで肌感ですが、最近のウィザーズさんは以前よりも外部にリーチする人に案件を依頼することが増えているように感じます。
これはコミュニティの声としても結構望まれてる声っぽいので頑張ってるなぁ…と思いながら見ています。
それと同時に、MtGを中心とした活動者の代表的な存在が固定化されてきていて、単純に動画やコンテンツを作っているだけだと新規で白羽の矢が立つことが少なくなってきたようにも感じます。
あくまでプレプレリ以降の自分の主観に過ぎないので見当違いなことを書いてるかもですが(ウィザーズさん、その時はこっそり教えてください)、内輪・コミュニティ向けの施策で選ばれる指標として、「独自のコミュニティ、皆が集まる場を持っているか」が以前より重要視されているように感じます。
….これ書いててふと気づいたのですが、別にウィザーズに関わらず今いろんな業界のPR施策では、この「独自のコミュニティ、皆が集まる場を持っているか」の要素が重要視されてるのかもしれません。ZETAやCRAZY RACOONなどが頭によぎってせやなとなりました。
「個」のインフルエンサーから「場」のインフルエンサーに需要が移行しているのかもしれませんね。
大会やイベントという「場」に対してハードルが高く感じるのであれば、もしかすると、いろんな人とコラボをしてみたり、複数人のコラボ企画を活動の主軸でやっていくことも一つの手かもしれません。それもある種「場」だと思いますし、想像を超えた面白い何かが生まれるかもしれません。
あくまで主観ですし、皆がやりたいと思うことではないと思うので、話半分に聞いていただければと思います。
終わりに
5000字程度で終えられた!よかった!
今回はなるべく簡潔に、汎用的かつ基礎的な部分を書かせていただきました。
もしぼく自身の事例や具体的な思考を知りたければ、冒頭に紹介した過去記事を読んでください。古い記事ですが、今読み返してもそんな間違ったこと書いてないかな?と思ったので、主観と意識の高さでウッとならなければ読んでもらえればと思います。
何か参考になったら幸いです。
ちなみに今日誕生日なのでほしい物リストと投げ銭先置いておきます!!!!!!!!!あざす!!!(素振り
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