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賞品ありMTGA大会を5回開催して良かったことと良くなかったこと

こんま🐟

マジックザギャザリングというカードゲームをメインに活動しているイゼット団所属のVtuber蒼紅ちかです\(^o^)/

2021年12月11日にアルケミー実装と共に始まった賞品ありMTGA大会「蒼紅杯」は昨日2022年6月4日でおかげさまで計5回開催することが出来ました!

これもひとえに参加してくださった方々、イベント開催に協力いただいた方々、視聴してくださってる方々のおかげです。

本来、1度だけ開催するつもりだったものを複数回続けていく中で様々な経験をさせていただき、自分自身も成長させていただけたと感じています。本当にありがとうございます!

5回というキリのいい数字のタイミングで、一度実際に大会を開いてよかったこと、、、、だけでなく、良くなかったこと、悪かったことも記しておきたいと思い筆(キーボード)を取らせていただきます。

蒼紅杯について

以前にnoteで書いたことがあるので興味がある方はそちらを読んでいただければと思いますが

蒼紅杯は、もともと蒼紅初のグッズ「カードゲーマー御用達盤外戦術Tシャツ」の販促目的で2021年9月に1度だけの開催で行う予定でしたが、反響も大きかったこともあり継続して主催していこうと考えるようになりました。

また、僕自身競技マジックには興味があったのですが日本時間で気軽に参加できる競技的で賞金もある大会が「日本選手権」「セカコロ」「Redbull untapped」の3つしかなく、それらに向けて日々MTGに取り組むのはかなりコスパが悪く感じていました。
そしてCS予選もMOあるいは深夜開催が多いこと、MTGAで毎月行われているCS予選はラダーを上る必要があり、何度か挑戦したことはあるのですがストレス負荷が高くゲームそのものを嫌いになりそうだったので断念。

とはいえ日本人でCSや世界選手権で結果を出してるプロプレイヤーも数多くいます。
そういう人たちにあこがれを抱きながらも、生活を犠牲にして競技マジックのために昼夜逆転するような生活を送ることは結婚して間もない自分にはとても受け入れられないリスクで悶々とした気持ちがありました。

参加したい大会が無いなら作ればいいじゃない

ではどういう大会があれば出たいだろう?マジックを競技的に取り組める動機になるだろう?

・日本時間で無理なく参加できる
・1日で終わってサクッと参加できる
・勝てば賞金や賞品が出る

ぼく自身が求めているこれらの要素が含まれた大会を形にしたのが「蒼紅杯」です。ま、開催したら僕自身が出られないんだけどな!ガハハ

そしてTwitterでも何度か呟いているように、未来の目標として「PTQ権利ももらえる大会」に育てることがあります。
自分がこういう大会があればマジックをもっと楽しめるだろう、マジック界隈の人たちにも喜んでもらえるだろうという妄想を形にしてきました。そして、PTQ権利まで得られるようになれば当時描いていた妄想はほぼ完成になります。


大会を主催してよかったこと

色んな方との縁が出来た

これに尽きます。一番よかったことだと感じてます。

第1回蒼紅杯の時に、ぼくは大会運営と配信をすべて1人で行おうとしていました。というか出来ると思ってました。

その甘っちょろい判断の結果

第1回開催時のnote https://note.com/aobeni_chika/n/n15b8fd82fc99#WGqM1

全く手が回らず、配信を見に来てくれていた、らひにきさんやジョンさん、ずべりちゃんが配信に来てくれて場つなぎをしてくれたりと大変助けていただきました…!本当に感謝してます。

第2回以降はさくっとの部でLuLuさんが配信に来てくださったり、賞品提供いただいたエイドさんが一緒に観戦してくださりと蒼紅杯を通じて….これはご迷惑をおかけしただな?はい。本当に様々な方に協力していただき大会を行うことが出来ました。

思い返すと、大会を行ったことそのものの思い出はほとんどありません

一人で準備をしたりすることは確かに大変でしたが振り返ると大した財産になっておらず、誰かと何かを一緒にした経験こそが大会主催を通じての最も大きな財産だと感じています。

第2回のがちんこの部からはMPLの茂里さんに解説としてご一緒いただき蒼紅杯を盛り上げていただきました。
また、第4回ではブルナー実久さんにも実況に参加いただき、個人的な夢だった茂里さんとブルナーさんの大会実況と解説の掛け合いを間近で見られたときは心の底から大会を続けてよかったと感じた瞬間でした。

他にもまなゆーいさんやふらっとさん、東京MTGさんにも賞品提供をいただいたり、はれんさん達が裏方で大会進行をサポートしてくださったりと、

1人で始めた個人主催の草の根大会を通じて様々な人との縁が出来、蒼紅杯は妄想を超えたものになりました。

蒼紅杯を続けていなかったらこういった経験はなかなかできなかったと思います。本当にありがとうございます!

応援してくれる人が増えた

視聴者さんや他活動者さんの中で、蒼紅杯の活動を通じて応援して下さる方が増えました。「色んな方との縁が出来た」の項目と同じ場所に書くか迷いましたが属性が少し違うので別で記載します。

大会主催のハードルを下げた

これは主観的で正確ではないかもしれませんが、何度か「大会を主催したいんだけど」と連絡をいただきました。そのうちいくつかは実際に開催されており、蒼紅杯で得た大会運営の知見を共有することで誰かの「やりたい」を後押しで来たかなと感じています。

MTG界隈には既に様々な方向で影響力や貢献をしている方が多くいます。
その中でぼくには何が出来るのだろう..?と日々問いかけながら活動をしていますが、なかなか難しい課題です。
ですが、「MTGAを使用した、30~50名規模の賞品ありで競技志向の方も参加する大会を何度か主催した」という経験を持つ活動者はそう多くありません。
その点で今後もマジック界隈に貢献していけたらと思います。


収入が増えた

本筋と関係ない話ですが、良く誤解されてる点でもあるので書いておきます。
蒼紅杯では毎回アマゾンギフト券で「賞品」を用意しています。
その総額は合計で15万円を超えました。そしてTシャツやおまけなどを合わせると20万円ほど出費しています。

これについてよく驚かれます。蒼紅は富豪なのか?といわれることもありますが、全然そんなことありません。めっちゃ普通の年収だと思います。

ただ、蒼紅杯を継続して開催し、成長させるために仕事を今まで以上に頑張りました。

本来Vtuberの活動を頑張って収益化を目指していくのが一般的だと思いますが、今のMTGのインフルエンサーの中で最大のチャンネル登録者数はトモハッピーさんを除いて2万人少しという、他のゲームなどと比べて最大値がかなり低い界隈です。

そこで勝負して収益を狙っても活動費は勿論、蒼紅杯の賞品に充てることは相当に難しいと考え、ぼくは仕事で収益を上げてVtuber活動でやりたいことを実現しながら、収益化した先はその収益も使って活動の幅を広げていく、という思考で活動しています。

結果、会社員とフリーランスの2軸で仕事をしているのですが、会社の方は役職が上がり経営にも少し携わるようになり、年収は100万以上上がりました。

Vtuber活動はもちろん、蒼紅杯も、趣味や遊びだからこそ本気で取り組みたい。そのために一層仕事を頑張れるようになりました。

誤算と良くなかったこと

衝撃は常識に変わる

iphoneが発売されたとき、世界は衝撃を受けたと思います。しかし今は常識として受け入れられています。

蒼紅杯も同じで、最初は衝撃と共に受け入れられたと感じています。また、特に第4回まで少しずつ進化を遂げ、普段から応援していただいている視聴者さん達に成長を感じていただくことが出来たと思っています。

しかし反面、一度目にしたものを二度見た時、衝撃や感動は無くなっていることが多いです。
そのため進化をし続けることが必要であり、蒼紅杯もそれを目指していますが
特に参加者側に進化を感じさせることが出来なかったと反省しています。

それを物語る顕著な例があります。

蒼紅杯のDiscordにある#雑談のテキストチャンネルには第一回開催時、参加者さんが交流したり、運営へのねぎらいの言葉があふれかえっていました。
その点を茂里さんに「普段出ている大会でこんなことないよ」と褒めてもらったことを今も覚えています。

しかし、回を重ねるごとにその数は減っていきました。

そして昨日開催した第5回では、大会前~大会後にかけて
運営以外の発言は2つか3つにとどまりました。これは結構心に来ました。

この点について昨晩からずっと考えていたのですが、大会を通じてコミュニティを形成しているアシムマジックや削剥杯のようなものではなく、
蒼紅杯は大会に出て終わりという構造が欠陥のひとつかもしれません。

蒼紅杯を通じて何か見返りが欲しいと思っているわけではないですが、主催も人間なので心に来るものがあります。次回開催までに参加した人がお疲れ様でしたと書き込んでもらえるような大会を目指せたらなと思います。

個人主催のMTGA大会は需要が無いかもしれない

蒼紅杯は新セットが出たすぐの週末に開催して、新カードを使用したデッキやギミックをいち早く体感することができる大会です。
そのため、カジュアル、競技勢関わらずMTGAで遊んでる人には一定の需要があるのではないかと考えていました。

しかし、5回開催を続けてみて、想定以上に需要が無いと現時点で判断しています。

考えて見れば、新カードが出る度に様々な投稿者が様々なデッキを考えて動画を投稿しています。
大会の配信でデッキを何個か見ている時間で動画であれば倍以上のデッキを見ることが出来るかもしれません。

そして、マジックのユーザーは大部分が競技ではなくカジュアル寄りです。
そういったカジュアル寄りの人でもまだメタゲームが固まっていない環境初期で参加したら上位入賞のチャンスがある、あるいはとりあえず大会を見て楽しんでもらえると思っていましたが

びっくりするほど界隈に浸透していないこと、そして配信も興味関心を持たれていないことを感じています。

プライズも参加無料の中では破格ですが、海外で似た大会では100名以上が集まっているのに対し、蒼紅杯では最大で50名少しにとどまっています。

これはそもそもぼくがチャンネル登録者数も1000人超えていないような、あまり存在を知られていないVtuberだからかもしれません。他にも宣伝の少なさもあるかもしれません。

しかし、界隈やユーザーが新弾リリース直後に求めているのは
大会ではなく、デッキ紹介動画や開封動画なんだと、数字を見て痛感しています。


未来への展望

以上、実際に自分の身銭を切って時間を使ってリスクを背負って開催した経験を通じて得た良かった面は勿論、普段見えづらい面も書かせていただきました。なかなかこういう機会もないからね!

次回蒼紅杯はドミナリアUNITE発売に併せて開催予定です!
3か月ほど期間が空くので、良かった点は更に伸ばしていきながら、良くなかった点は改善できるように色々考えて、次回開催につなげられたらなと思っています!配信画面も本格的にかっこよくしていきたいね…!

ニューカペナ実装と同時に、プレイインによってMTGA内でラダーを上らなくてもCSに出られる可能性が出来ました。
蒼紅杯を継続するときに夢見た、「日本時間でも無理なく競技マジックに取り組める」環境として最高の形をウィザーズが用意してくれました。

そのため、ぼく個人としてそちらで競技マジックに取り組みつつ、蒼紅杯もPTQ権利をもらえるような大会に育てられるようまた頑張っていけたらなと思います!

もう5回開催したのかという思いと、まだ5回なのかという思いが混在しています。これからも温かく見守ってくれると嬉しいです!

これはnoteの記事にテンプレ的に書いてる内容ですが、お金が無くても企画は出来るが、収益やお金があればあるほど良質なコンテンツは作りやすいんだなと痛感しています。
特に機材周りなどの整備、配信素材の準備への投資は今後継続して大型企画を行っていく際には必須条件だなと感じています。
勿論、YoutubeやTwitchでの収益を目指していきますが、もしご支援いただけるのであれば、これより下に特にコンテンツはありませんが、記事の購入やクリエイターサポートで支援いただけますと幸いです。

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