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STUDENT DEMODAY 開催レポート

STUDENT DEMODAY とは?

東北大学スタートアップ事業化センター、東北大学基金・校友事業室、グリーン未来創造機構が主催する「東北大生主導プロジェクトの成果発表の場」です。

東北大学では、多様な領域において研究・技術開発をベースとした社会的インパクトのある課題解決に挑戦する学生が多く在籍しています。また、そのような学生のプロジェクト推進を支援するべく、社会実装に向けた資金提供やピッチ・メンタリング機会の創出、コミュニティの組成など、学生の挑戦を応援するための様々な支援メニューを取り揃えています。

この度、東北大学生主導の取り組みに対して、全方位的なサポートを実現するための新たな枠組みとして、「東北大学STUDENT DEMODAY」プロジェクトを発足しました。

それぞれの学生支援プログラムが有する強みを共有し、お互いを補完し合うことで、学生による多様な挑戦を応援できるプラットフォーム作りを目指します。さらに、これらの取り組みの集大成となる成果発表会として「東北大学STUDENT DEMODAY」を実施します。

東北大学STUDENT DEMODAY 公式HP (https://studentdemoday.tohoku-kc.co.jp/) より

本記事では、2024年12月14日(土)に青葉山コモンズで行われた 東北大学 STUDENT DEMODAY の様子をレポートします。

開会式

10:30、東北大学 STUDENT DEMODAY が始まりました。司会は武藤槙子さん!東北大学の大人気広報キャラクター「研一」も駆けつけてくれました。

たくさんの人の前で緊張ぎみな研一の様子

ともプロ発表

10:45-12:30には、2021~2023年度の「ともプロ!」に採択されたプロジェクトによる発表が行われました。会場には多くの投資家が駆けつけ、学生は3分間で、自らが取り組む課題から採択後の活動までが明確に伝わるプレゼンを行いました。
最優秀賞に選ばれたのは、世界大会優勝を目指し、火星探査機の制作に勤しむ「ARES Project」でした。優秀賞は、音楽の力を医療現場に届ける「きょうゆうプロジェクト」に送られました。
その後は、投資家の皆様と各プロジェクトを主導する学生との間で意見交換が行われました。
今回参加した8プロジェクトは下記の通りです。

  • ランダウ、リフシッツ「理論物理学教程」最新版邦訳プロジェクト
    世界屈指の物理の書籍として知られている「理論物理学教程」を邦訳するために活動しています。過去邦訳されたことがあるのは1970年代に一度だけとのことで、このプロジェクトにより未来の物理学者のための研究環境の一因になれればとの想いで活動しているそうです。
    https://www.kikin.tohoku.ac.jp/project/tomopro/2022/pj_001_2022

  • NPPVマスク開発プロジェクト
    非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)は患者さんへの負担が小さい呼吸の治療として知られていますが、NPPVマスクは患者が少し顔を動かしただけで簡単にずれてしまうそうです。そのため、ズレにくく、装着が簡単なNPPVマスクを作ることで、病院で働く医療者の業務負担やストレスを減らすことを目指しています。
    https://www.kikin.tohoku.ac.jp/project/tomopro/2022/pj_005_2022

研一が乗ったローバー
  • Laborobo
    大学における研究の効率化を目指して実験の自動化に取り組んでいる、東北大学の有志団体です。
    研究者にとって、単純作業の繰り返しやデータ整理は大きな負担となることが少なくありません。そこで、実験における単純な繰り返し作業を自動化するロボットアームの先端に取り付けるエンドパーツを開発し、研究者が実験や分析により多くの時間を割ける環境を作ることを目指しているそうです。研究に力を注ぐ東北大学だからこそ、生まれたプロジェクトかもしれませんね!
    https://www.kikin.tohoku.ac.jp/project/tomopro/2023/pj_010_2023

  • 松葉の堆肥化プロジェクト
    松葉を堆肥にすることで海岸防災林の松林を存続させるために活動しています。防災林が再生しつつある一方、それを管理する人手が不足しているという課題を解決するために、松葉の堆肥化をビジネスとして成り立たせることができるかを検討しています。
    https://www.kikin.tohoku.ac.jp/project/tomopro/2023/pj_013_2023

  • Tsunami Balloon Project
    東北大学で津波避難の研究をする学生が始めた企画です。地震が起こった際、津波避難タワーなどの指定緊急避難場所に目印となるバルーンを掲揚することで,迅速に避難先の判断ができる環境を整えることを目指しています。
    https://www.kikin.tohoku.ac.jp/project/tomopro/2022/pj_006_2022


ともプロ発表の様子

ランチイベント

ランチタイムの12:30-13:00には、参加団体紹介と研一写真撮影会が行われました。ランチイベントの司会は、東北大学学友会放送研究部の田村百加さん!研一は学生のみならず社会人まで、常に写真を求める方がいるほど大人気でした。

ランチイベント時に紹介される研一

同時に開催された Garage Gathering #9.5 では、おにぎりを片手に参加者同士で交流が行われました。学生、投資家、出展した企業の方など多くの方がプロジェクトについて議論を交わしていました。

ランチイベントも大盛況でした!

ステージ発表&ワークショップ

13:00からは、学生によるステージ発表とワークショップが同時に行われました。ステージでは、東北大学で様々な課題解決に挑む学生によるプロジェクト発表が行われました。
発表してくれた6プロジェクトは下記の通りです。

  • LaboRobo
    午前のともプロ!で発表した LaboRobo が午後も発表してくれました。LaboRobo の説明は前述の説明を Check!

  • とんぺでぃあ
    東北大生に役立つ情報を公開している、東北大生専用メディアです。(dcアカウントでログインすると見れます!)
    大学内のおすすめスポットなどの情報を発信しているほか、GPA計算機というお役立ちツールもあります。筆者も実際に利用しましたが、一瞬で終わるので非常に便利ですよ!
    https://www.tompedia.jp/

  • Windnauts
    皆さんおなじみのWindnauts。鳥人間コンテストでは、我々の胸を熱くさせてくれますよね!
    鳥人間コンテスト本番に向けて、丸1年かけて機体を作っているそうです👀。製作費として多くの企業から出資も得ており、本当に大きなプロジェクトなんだなあと実感しました。
    当日は実際に使用している翼の部品を持ってきてくださいました。手にしてみると、とっても軽くてびっくりしました!
    http://www.windnauts.sakura.ne.jp/

  • UNDP (United Nations Development Programme:国連開発計画)
    SDGsの知識、起業家精神、21世紀型スキル向上を目標とした、若者による、若者のための研修活動を展開しているMoversプログラムの紹介をしていただきました!
    世界中にプログラムに参加している学生がおり、活発に活動しているということで、最近日本でも広まりつつあるプログラムのようです。海外の学生も参加しているプログラムは、刺激になりそうですね!
    https://www.youthcolab.org/movers

  • Garage members
    私たち Garage members も発表させていただきました!
    今年で3年目となりますが、現在の登録者数は約150人に達しています!東北大生であれば誰でも参加できるので、ぜひ登録してみてください~
    https://sites.google.com/view/tusg2024/garage-members

  • 化粧水プロジェクト
    仙台市にある複合温泉施設「アクアイグニス仙台」と共同で温泉水を利用した化粧水を開発している学生グループです。学生が中心となってインタビューや市場調査、企画・開発を行い、この冬ついに化粧水の発売が決定したそうです!
    学生と地元企業のコラボは地域とのつながりや活性化につながるひとつの形としてありかもしれませんね!
    https://fujitsukanoyu-project.studio.site/

ワークショップエリアでは、4つのワークショップが開催されました。

  • 杜宙実行委員会
    宇宙の魅力を発信する杜宙実行委員会は、望遠鏡の作り方を原理とともに教えてくれました。参加した小学生も望遠鏡が大変お気に召したようでした。
    https://morisora.jp/

望遠鏡で外を見る参加者(逆さに見えるらしい)
  • TIDE
    「大学を学生自身で変革する」をテーマに活動する TIDE は、身の回りにたくさんある思考法を取りあげて、チーム内の話し合いがうまくいくためのコツを教えてくれました。話し合いの参加者に役割を当てて議論するのは新鮮でしたよ。
    https://www.gakuyukai.ihe.tohoku.ac.jp/club/tide/

役割になりきって意見発表
  • LaboRobo
    大学内の実験自動化に取り組む LaboRobo は、電子工作を用いたスタンプ爆押しマシン制作を体験させてくれました。電子工作と聞くと一見ハードルが高そうに感じますが、小学生でも楽しく取り組めるよう手厚くサポートしてくれました。
    https://laborobo.jp/shop/

実際にやって見せながら説明
  • Hult Prize Tohoku
    世界最大規模のビジネスコンテストを行うHult Prize Tohoku Universityは留学生が複数のチームにわかれ、社会課題解決のためのアイデア出しを行い、成果はステージ発表の形で行いました。2025年2月15日(土)には東北大学内での学内予選会オンキャンパスコンテストも開催されるとのことで、今回生まれたアイデアがエントリーされるかもしれないと思うと楽しみですね!
    https://hultprizetohokuuni.com/

グループでアイデアを出し合う

交流会

17:00からは、東北大学 STUDENT DEMODAY 参加者と同日開催の東北大学ビジネスアイデアコンテスト参加者が一緒になって交流会が行われました。学生同士はもちろん、審査員や企業の方と学生の交流が生まれるなど、最後まで盛り上がりを見せていました!

話が尽きない交流会の様子

さいごに

今回、初の試みであったSTUDENT DEMODAY。改めて、東北大にはパッションをもっておもしろい活動を続ける学生、それを全力で応援してくださる方々がたくさんいるのだなぁと感じました。発表やワークショップを企画してくださった学生の皆様、イベントに参加してくださった皆様、本当にありがとうございました!そして、STUDENT DEMODAYの企画・運営に関わってくださった皆様、お疲れ様でした!

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