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休みの日は録音整理

いつもの苦痛に満ちた録音編集作業を休みの日を利用して行う。
自分の録音、聞きたくないというのもあるけれど、それよりパソコンがものすっごく遅いというのと、たまった録音をあれこれ、整理するのが面倒とうのが大きい。真に苦痛なのは、編集した後の自分の演奏を聴く時だし。

今日編集したのは「朝長」「忠度」「阿漕」。ざっといらないところをカットして変換してiTunesで聴けるようにmp3にして、タイトルやジャンルやトラック数などをつけて終わり。大したことはない作業なのだけれど、面倒でついサボりがちになってしまう。

これをやっておかないと、自分で後でさあこの曲を演奏するとなった時困るのだ。普段は一人で練習しているので、実際の演奏の時、他の楽器との組み合わせがどうなるのか、大まかにわかるお稽古日の録音が参考になる。というよりほとんど唯一の参考資料となる。
じゃあ、お稽古の時の録音があれば万全か、というと実はそうでもない。

どうしてかというと、お能の主役であるシテ方の流派、そして演奏を担当する笛の流派、大鼓の流派、曲によっては太鼓の流派がそれぞれあるからだ。

どう言うことかというと、シテ方の流派が違うと、曲によっては言葉や構造が違ったりするし、謡い方が違ったりする。まずはそこで違いが発生。そして笛の流派が違うと舞の部分が曲によって吹く長さや構造が違ったり、吹く運び方が違ったりする(そして人によっても、その場によってもちょっと違う)。そして大鼓の流派によって「ここはこういう流派だと、こう打つけれど、この流派だと・・・」という違いがあり、太鼓の流派が違うと「この流派は・・・」。ということで、それらに合わせる合わせ方がそれぞれ違うと言うことになる。
なので、この組み合わせだとこうなるというのがそれぞれ違うのであった。つまり味わいが違うだけではなくて、することも違ってくるのが流派の違いだったりする。寸法が違ったり構成が変わったり。その上、同じ曲でも「こうしちゃう」という演出の違いがあったり、上演形式による違いで省略される部分が決まり事としてあったり。というのがあるので、それぞれ私はよくわからない(申し訳ない)ので、先生に「すみません、おーしーえーえーてー」と教えていただく必要があるのであった。涙。

というわけで、いつまでたってもわからないのではあるが、その違いを覚えて試してみられるのは楽しいといえば楽しい。そして、それぞれの流派で習ってきた人と合わせて合奏できる機会は練習でもそれほどないので、機会があれば嬉しい。いつも緊張するけれども。

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