今はいつ
雨の向こうは夏。と思っていたのだけれど、確かに暑いけれど、今が夏なのか、それとも梅雨の続きなのか、気温や湿度ではさっぱりわからない。
相変わらずガビチョウが家の周りで鳴きまくっていて、先ほど洗濯物を干そうと家の裏庭に行ったところ、恐れげもなく物干し周りで何か摘んでいました。君たちの肝の太さには驚かされる。目が合ったのでちょっぴり嫌そうな顔をしていた。こちらも歓迎していないぞよ。
昨日は東京国立博物館にて月例講演の「ことばと日本刀」を聴講したという話は前に書いた。さっそく講演の後に本館へ行き刀を鑑賞。以前刀は博物館に展示されていても、それほど人気とは見えず、一部の人はそれは刀を熱狂的に愛していたとは思うけれど、博物館に列ができるほど一般的に愛されていたかというとそれほどでもないと思う。そこに急に現れても、「おー刀だ」と思われるぐらいだったように見受けられる。
なので、各所博物館で刀展示があっても以前は見放題、どちらかというと「空いてる」という感覚で、ほかのものの前が混んでいても見放題という印象だった。
ところが、最近はなんと「刀展示があるよ」という情報があれば列ができることもあるという。なんというか、その道の(あの道だ)人々の機動力(と経済力)には驚かされるが、最近刀が関係していればお能も観にくるというのを聞いたことがある。どうも名前に惹かれてくるらしい。名詞のみでもやってくるその知識欲というか、なんというか力には感服。好きなものの周辺情報も・・・という気持ちはわかるので、「えらいよ、その行動力」と遠くから感服の気持ちで眺めている。
昨日も目当ての刀を見つけたのだけれども、列になっているし、なんだか他の刀の前も混んでいる。うーん。混んでいる。
人との距離が近いとどうにもダメというか、恐怖というほどではないが、「いーやー!」となってしまうのを押さえつつの日常生活なので、「観たい」の欲と「逃れたい」の欲の間で悩みつつ、ちょっぴり腰が引けつつ、ちょっぴり鑑賞。不完全燃焼である。でもまあ致し方がない。
美術館博物館ではいつもいかに空いている時間、いかに展示物前に人がいないタイミングを見つけるか、がいつも大きな課題となっている。お金も時間もかけつつ空間確保に日常のあちこちで努めているのではあるが、今回は致し方なし。
しかし習ったことを活かして鑑賞を行うという試みはできたので満足。こんどからもっと時間をかけて刀を鑑賞できそう。空いてる時に。
湿気がすごい。小鼓は乾いていても音が出ないのだが、湿気がありすぎても皮が伸びすぎてぼよーんという状態になってしまう。私はどちらかというと湿度が低い状態の中での調整が好きなので、これからの時期、ストレスを感じる。特に手持ちの小鼓は調子がいい環境の範囲がすごく狭い。私にとっては嫌な季節到来なのだ。早く秋にならないかなあ。
温度も高すぎる。温度が非常に高くて湿度も高いなんて、本当に最悪だ。
できればある程度温度があって、湿度が低めぐらがいい。秋は最高と思っていたけれど、ここ数年最高な時期はあまりない。