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順繰り日記
トップ写真は織部饅。江戸時代の小皿に乗っている。織部饅は毎年秋に登場する。なんとなく秋を感じさせる色彩だからだろうか。白い饅頭の上に草色の匂いをさして、さっと井桁、梅鉢をてっぺんに、横に木賊を焼印で。それが鉄絵に見える。緑と濃い茶色の組み合わせですぐ織部、と思えるのだから、焼き物の中で特徴があって、広く認知されているデザインなのだなと思う。
まじめに順繰りに休みの日にティーカップを使っている。長続きしそうにないけれど。
今日のはshelly。比較的新しいものなのかなあと思う。ここのカップアンドソーサーも多分沼なので、一つ買って、ああ、これはハマらないようにしようと思ってやめたのを覚えている。絵画的な絵が可愛らしい、愛らしい系英国のティーカップ。私の買ったものは結構使った後があるカップは綺麗だが、ソーサーの方にスレがある。でも、丁寧に可愛がって使っていたのだなあと思うもの。カップの中にびっしり花が描かれている。
やっと一日窓を全開にしていて気持ちがいい季節がやってきた。秋から冬にかけてのアレルギーが春同様あるので、あまり手放しで楽しい気分で全開というわけではないけれど。今の所それほどひどいアレルギーには悩まされていない。もう少ししたら危ないかも。
窓を全開にしていると鳥の声がよりよく聞こえる。ヒガラが高い声で鳴いている。
湿度が低く、気温がそれほど低くない。いい季節だなと思う。皮にもいい(小鼓)。好みの湿度だと思う。
湿気がある方がいい(湿気がないと鳴らない)というけれど、私は多湿な梅雨や夏は皮が伸びすぎてあつかいにくくて苦手な季節だ。
冬は皮がかちかちになってこれもまた困る。
電車に乗っていたら、左隣の視界の中にふわっと黒い影が通ったので虫かなと思ったら、シジミチョウが隣の人の肩のあたりで弱々しく飛んでいた。ヤマトシジミだ。やあ、珍しいな久しぶり。と思う。隣の人はゲームに夢中でスマホに釘付けで操作をしている。蝶には気が付かないみたいだ。潰されないといいのだけれど、蝶はふらふらと腕の方へ転がるように移動している。
シジミチョウを見なくなった。子供の頃はありふれた生き物でいくらでもいると思っていたけれど。住むところがもうないのだろう。そういえば、最近カタツムリも居ないのだと聞いた。あれもどこにでもいるものだと思っていた。
ヤマトシジミがどうしてあんなところに居たのだろう。秋の蝶なんて弱々しさの代表みたいだけれど、その通りふらふらと人にまつわりついていた。羽はやつれていない綺麗な個体だったけれども。
今年の秋は短そうだ。きっとさっと素早く冬がくるのだろう。シジミチョウは子孫を残せただろうか。
真ん中で切った桔梗がまた盛り返してきて、もう今年はだめかなと思っていたのにまた大きな花がつき始めた。途中からまた新しい茎が出て、てっぺんに紙風船みたいな蕾がつく。強い生き物だなと思う。ろくに世話もせず、植えっぱなしでもこうして復活する。
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毎回文字ばっかりなので、写真を載せてみました。うるさいかもね。ごめんね。
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