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記念日は多いほどいい。

30代後半を越えたあたりから、物忘れがひどい。
今日の約束を忘れたとか外出時に大事な持ち物を忘れたといった短期的な記憶ではなく、「昔のことをごっそり覚えてない」という忘れ方だ。
一昨日の夜、何食べた? 1年前の今頃、何してた?それはギリギリ覚えている。だが2年前は? 10年前は? 学生時代の思い出は? 全然思い出せない。
思い出せないことなので深刻な気持ちにもならないのが、一番深刻なことかもしれない。

20代前半くらいにやったギャルゲーで"ヒロインは3日間の記憶しか持てない"→恋人になった主人公のことも忘れてしまう、みたいな話があった。
当時はひどく胸が痛んだ。長期記憶障害・エピソード記憶障害みたいな設定は、フィクションでは悲劇的展開としてよくある話。
しかし今では「え、普通じゃん」と身も蓋もないことを思ってしまう。朝起きるとリアルで「俺なんでここにいるんだっけ」と考えてしまう。エピソード記憶なんてなくても世界は回るし、生活はできてしまう。

昔のことをちゃんと覚えてる人もなぜか多い

そのような自分とは違い、やたら昔話ばかりする人は多い。むしろ皆、ビックリするくらい覚えてる。会社の飲み会で「そういや昔〜」「お前も昔は〜」と絡んでくる先輩や上司は少なくないだろう。
そういう人は、その記憶について何かキッカケがあるごとに語っていたり、ちゃんと関心を持っているから忘れないのだ。事あるごとに定期的に思い出しているから忘れない。記憶は頭の棚に仕舞われているだけで消えたわけではない。

ただ自分はそういうタイプではない。
普段は会社と家の往復だけなのでイベントなど起こりえず、絶対に忘れてはいけない記念日は家族の誕生日、あと父の日・母の日くらいだ。学生時代の友人はみんな県外に出てしまい、定期的に昔語りを出来るような友人は数えるほど。
必然、昔のことを思い出すキッカケは少なかった。

そうだ、自分以外の人の記念日があればいい

去年、VTuber六原小森さんという推しが出来てからこの状況は変わった。
彼女は半年ごとに記念配信を行い、誕生日記念もありつつ、ほぼ毎月グッズまで出してくれる。
直近でも、
 7月:オンラインくじ
 8月:コラボTシャツ
 9月:1.5周年&新衣装記念グッズ
 10月:どこでもキャッチャーコラボグッズ
 11月:推しカード、歌みた記念グッズ
 1月:誕生日記念グッズ、コラボ香水
と驚くべきペースであった。
 ※毎回このようなクオリティー↓  今後ももちろん期待できる(宣伝)

これはそのまま、自分にとっても記念日になってくれた。おかげで「去年の〇月、あれがあったな」と明確に思い出すことができる。
グッズを飾って撮った写真もまた思い出すキッカケとして役立っている。

もちろん自分自身の記念日を作れれば一番いい。最近聞いた例では、誕生月をまるっと1ヶ月生誕祭=記念日としてお祝いする人も居た。めちゃめちゃ有意義で記憶にも残りそうな行事だ。

私のように自分のことには無頓着なタイプ(悪い意味でなく)の場合は、別のアプローチとして自分以外→好きな人や好きなキャラ、推しの記念日に便乗させてもらうのが一番だろう。

こうしてnoteを書いたり日記を残すのも、もちろん過去の記憶を思い出すのに効果的。
しかしそれ以上に印象強く残せる方法として、記念日を作るのは個人的に良い試みだなと感じている。
記憶云々の話をしてきたけど、なにより記念日を設けることで日々に張り合いが出る。そのことが実際は一番のオススメポイントだったりする。


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