【散文】夜はBUMPで朝は星野源だった
2024年11月5日に放送された『第406回星野源のオールナイトニッポン』、夜明けをさみしいと感じるリスナーのお便りに対して、
「僕は夜明けはもう結構ワクワクしちゃうんだな。なんかあの、夜のイルミネーションはさみしくなるんだけど、あの、夜明けはなんかね、ワクワクしちゃってそのワクワクとともに作曲してるんで、なんかその、ノリノリではあるんですよね」と語った星野源。
ラジオを聞いて、確かに朝の主題歌は星野源だと思った。
夜明けや「おはよう」で始まる曲をあげたらキリがないが、星野源の歌は朝を祝福しているようにも思えるメロディや音の重なりがあるように思える。
「地獄でなぜ悪い」「解答者」「恋」などは夜を描いてはいるのだが、私は夜の向こうの朝を認識するための夜が歌われているように思えるのだ。
一方で、夜そのものを歌うのがBUMO OF CHICKENだ。
私の趣味嗜好が伝わりそうな選曲である。BUMPが歌う夜もあげたらキリがないだろう。
BUMPは夜を肯定してくれる。孤独であることを肯定してくれる。他方、人々が動き出し、繋がりを肯定するのが星野源である。
このふたつで私は生きている。