ALGS WinterCircuit #3 Final APAC North 観戦記
今回予選では"Detonetor"と"ORM"そして"GTS Art"が敗退してしまいましたが、決勝のメンツは概ねいつも通りという印象を受けます。
最近調子の良い日本勢である"Northeption"や"Lag Gaming"、FAを出している元WayMyriadの"oio"、そして日本人二人韓国人一人のチームである"Flora"も決勝まで駒を進めています。
これらの比較的新しくて勢いのあるチームがいかに"T1"や"Crazy Raccoon"、"FENNEL Korea"などの強豪韓国チームや日本最強と名高い"FENNEL"の牙城を崩せるかが今日の見どころになりそうです。
特にFloraは圧倒的一位で予選を抜けており、勢いに乗れればPlayoffsへのチケット、あるいは優勝も狙えるようなパワーを感じています。
Match 1
キャラ構成は他のリージョンと比べるとコースティクスが少ない印象を受けます。
ジブラルタルを必須ピックとなっていて、レイス採用のチームも引き続き多いです。
ホライゾンのピックは前回から若干減っているように思えます。
今大会の初動ファイトはラバシティでの"chouette"vs"Lag Gaming"の対決。
"imPotqtq"選手のRE-45の素晴らしいAIMがあったものの"Lag Gaming"がドームを使い上手く2on1を繰り返し作り見事ファイトに勝利しました。
APAC Northは、安置端を取って敵を倒しつつ安置の中心に向かう"端ムーブ"を行うチームが数多く居るのが特徴です。
マップ北側では試練に降りているT1がスカイフックに居たパーティから狩っていきます。
マップ南側ではLag、FL、CR、USGの4チームが間欠泉の洞窟前で激突し、USGのみがCRに殲滅されてしまいました。
ここで海外運営のミスにより試合の強制終了が入りました。......クソですね。
Match 1 -ReStart
"chouette"が空いていたドームに移動して初動ファイトを回避しました。
初動ファイトは起こらずキッチリ住み分けが出来ています。
SSTやNorth、JUPなどのポジションを重視するチームの移動が早く、ハーベスターの中に次々と拠点を築いていきます。
安置の中心でも、良いポジションを巡ってファイトが多発しました。
FLKのDogmaのクラッチプレイもあり見どころ満載でした。
お互いに端ムーブを行うFLとT1がぶつかり、FLが圧倒的火力で一人もダウンを取られることなく勝利。しかしその後安置に入る際に多くのチームに絡まれて落ちてしまいました。
今回は安置の中心を取っていたチーム達が最後まで残っています。
SGが上手く下側を制圧しきりポジションを確保。
SSTとCRがぶつかるも殲滅出来ず、上をとられたままとなってしまう。
リングが狭まり上でやりあっているところを、下で待ち構えるSG。
最後はホライゾンのアビリティを使い、上手く漁夫に入りSGがチャンピョンを獲得。道中のファイトもうまく勝てており、完璧なチャンピョンでした。
SGは11キルチャンピョンで26ポイント。2位以下のキルポイントはバラけている印象。
FLは10位ながらも9キル獲得しており、順位の割にはかなりのポイントを持てています。
Match2
キャラ変更は無し。
またしても南に安置が寄る形になっています。
北側に降りているチームはまたしても苦しい形になります。
多くのチームがいち早くツリーと発射場に集まり、ポジションを確保していました。
普段は端ムーブをしているFLも安置がランドマークとしている発射場に寄ったのでポジションを確保しています。
第3安置で FLK vs T1のファイトにSSTとUSGが絡みに行きFLKとT1は壊滅、SSTとUSGは2人失うという損害を受けました。
ツリーが安置から外れると分かった瞬間多くのファイトが勃発。
Floraが持ち前のファイト力を活かしキルポイントを多く獲得しました。
ツリー側を制覇したCRとはじめから発射場内に居たFLとchouetteが残っています。
Sellyが上に圧をかけてエリアを確保。
CRはヘイトを避けるために下にポータルを貼り移動。
上がやりあって疲弊したところをCRが狩りチャンピオンを獲得。
CRが13killチャンピオンで大量ポイントを獲得、chouetteが引き続き上位を獲得しています。FLも7kill3位でそこそこのポイントを獲得しています。
Floraも7位ですが5kill獲得できていて、まだ耐えているという印象。
ここでCRが総合1位に躍り出ます。
Match3
いわゆる間欠泉安置。後入りが非常に厳しいことで有名です。
付近のパーティーは漁りを簡潔に済ませて移動を高速化して間欠泉に入って行きます。
序盤のファイトはEGGとFLが発射場とドームの間で勃発しました。最初にsaku選手を落としたFLが人数差を生かしてファイトに勝利しました。
そこに漁夫に来たchouetteでしたが、うまくダウンを取れず物資だけを獲得しました。
第3安置、3位FLの検問によって1位CRと2位chouetteを壊滅に追いこむことに成功。FLの順位UPが期待できる結果に。
東側が安置から外れて移動を迫られます。洞窟も含めてかなり移動が厳しいです。
建物に多くのチームが固まっている状況。
最終安置が狭まる地点で、Lagが広くエリアを確保できています。
FLが間欠泉ループという奇想天外なムーブを決行。
一方地上ではジブウルトだらけで地獄の様相を呈しています。
降りるタイミングがうまく合わずFLは2位、地上戦を制したLagがチャンピオンを獲得しました。
Lagが12killチャンピオンで多くのポイントを獲得。2位のFLもいいポジションをとれていた影響で12killを獲得できています。
Northeptionは3Match連続で安定して順位をとれています。
FLKは4位ながらも7killを獲得できています。
あとのキルポイントはバラけています。
総合1位、2位を潰したFLが大量ポイントを獲得して、10ポイント以上2位と離して総合トップに立ちました。
Match4
比較的北に寄る安置になりました。
4マッチ目にしてついに北寄りの安置となり、北に降りているチームは確実にモノにしたいところです。
多くのチームは安置の中心に入らず、エピセンターや製鉄所、フラグメントに集まっている印象を受けます。
Jupitorがエピセンター上の山の上をいち早く確保していました。
間欠泉付近の坂の上で総合2位、3位のCRとchouetteが再び当たり、CRがchouetteのメンバーを1人落とし決着。
安置内の良い位置を巡ってHEA、SG、FLKが絡むファイト、最終的には外から入ってきたFLがポジションを獲得しました。
CRが端ムーブを決行し、どんどん狩っていきます。T1も負けじとパーティーを狩っていくもののCR、SST、Eggが絡むファイトが起き、Eggの勝利で終わりました。Eggはその後FLがやってきて狩られました。
取れば必勝の山上を巡って多くのチームがエピセンターから登ってきている状況。JUPが上からそれらを待ち構える。
GTSとJUPが有利な位置を取り合っています。
山上を抑えたJUPが有利な盤面。
FLKが2位狙いの割り切りアタックをCOG Aceに仕掛けるも返り討ちを受ける。
最後は地の利を活かしJUPがチャンピオンを獲得。
JUPは取っていたポジションの割にあまりkillが取れなかった。
上位のチームがkillをあまり取れてない。
比較的キルポイントはバラけているが、CRとFLが少し多くキルポイントをもっています。
引き続きFLが一位、JUPが5位まで伸ばし、SGとLagと並び28ポイントです。
Match5
中継地点付近の安置。火力発電所上の調査ビーコン付近の取り合いが白熱しそう。
一部のポイントが無いチーム達が活発にキルを狙い始める時間帯です。
早速フラグメント下でHE、SG、FLKがそれぞれメンバーを失い、痛み分けという形で終結。
先述の調査ビーコン付近の高台はT1が確保。あいかわらず移動が早いですね。
FLKは仕分け横の集落で蘇生に成功するも、FLに狩られてしまい再び2人落とされてしまいました。
先述の調査ビーコン側はHEAがキルを大量に獲得しながら安置内にエントリーしました。
ハーベスター横の蘇生ポイントがある家で大量のパーティーが絡むファイトが勃発、総合1位のFLとFloraが落ちてしまいます。
最終安置中心部はNortheptionが抑えている状況、下側ではFLKとJUPがぶつかっている状況。
下部はLagが確保、上部ではHEとCRがぶつかっています。
Northeptionは上のファイトに絡まずポジションキープ
安置が縮まればLAGが一番絡まれない位置にいます。
CRがNortheptionを落とし切るも、Lagは耐久ポータル+虚空でチャンピオンを獲得。素晴らしい判断でした。
Lagは4kill、CRは10killで大量ポイント、HEも10kill獲得できています。JUPも引き続き4位3killでポイントを獲得出来ています。
この試合の結果、FLが63ポイントで1位、CRが62ポイントで2位と接戦。Lagがこのチャンピオンで44ポイントで3位まで浮上し、playoffsへの道が見えてきました。FLKが39p、Northeptionが36p、JUPが35p、chouetteが34pと続いています。
シードラインは8位がSGで30p、9位GTSが27p、10位Floraが25p、11位HEAが24pとなっており激アツ。
Match6
Eggがオクタン、レブナント、ブラッドハウンドで大逆転を狙う。
chouetteがLagに再び被せてplayoffs入りを狙うが、Lagが勝利しplayoffsに望みをつなげた。
スカイフックに安置が寄る展開。
多数のチームが同居可能ではあるが、最終戦ということで中心を取るチームが多くいるかは怪しい。
大逆転を狙い各地でファイトが勃発する。
調査キャンプ付近にCOG、COG Ace、oio、ORFが固まる展開。そしてORFが早速落ちてしまう。
カウントダウン付近でもファイトが勃発。
T1がUSGに喧嘩を売るが、USGのSapoten選手のG7でObly選手を落としたのをキッカケにT1を落とし切ることに成功。
Eggもファイトに絡もうとするが、近くに居たFloraに足を引っ張られ失敗。
南側にチームが固まっています。
スカイフック中央の円形上からSSTが各地にスナイパーの射線を通しています。
マーケット中で各チームがファイトを続けています。外側からRIGとSSTが見ている形。
内部を制したのはSST、RIGは未だ外側で静観しています。
元RCのAnemone選手と788選手がそれぞれ別チームとして一騎打ち。SSTの"仕上がっている"AIMでRIGを圧倒。チャンピオンを獲得しました。
SSTが12killチャンピョン、キルは10位以内のチームで分け合っています。
RIGは2killとあまりキルポイントは伸びませんでした。
総評
FENNELが71ポイントで1位を獲得。ALGSでは2位しか取れなかったFENNELが初優勝。playoffsへのチケットも獲得しました。
CrazyRaccoonは前回の一位に続き二位を獲得。#1では振るわなかったがSellyがチームに馴染んできたのか高順位を維持しています。
そしてLagは3位を守り抜きplayoffsへのチケットを獲得。本当に最近のLagは強くなったと思います。
SSTは一気に順位を上げて5位でシード獲得。一方最後の戦いで破れたRIGはわずか及ばず12位。
chouetteは今大会のダークホースとなり9位でシード獲得。また次回に期待できる結果となりました。
T1、USG、EGGは振るわない結果となりました。実力は非常に高いチームなのでまた次回に期待ですね。
個人的にはFLファンなのですが、今回はムーブもファイトも素晴らしく見ていてすごくワクワクしました。本当に世界まで行ってほしいチームです。
今回は端ムーブ組はFLの一人勝ちで、安置中心ムーブ組でポイントを分け合った形になりました。
やはり、CRは中心組の中でも異質の存在でポイントも頭一つ抜けていますね。要所要所の判断であったり、ファイト能力であったり、日本チームにない能力を持っていると思います。
今後はレジェンドの調整が予定されていたり、Eggやoioの所属先がどうなるのかも気になります。あとはGTS ArtのKaraaju選手も退院してくるとのことでまた競技シーンAPEXがおもしろくなりそうです。
ちょっと長ったらしくなってしまいましたが、このあたりで終わろうと思います。
好評なら#4も書こうと思います。
ここまで見ていただきありがとうございました。