最高の贈り物【棗いつき Birthday LIVE 2025『Winter Gift』感想】
どうも、白砂碧波です。
棗いつき Birthday LIVE 2025『Winter Gift』、良かったですね…。今回はその感想について書いていきます。相変わらず語彙力は溶けてます。あと、目次からネタバレ全開で行くのでご注意を。
それでは、どうぞお楽しみください。
昼公演
1. オープニング ~これが棗いつきだ~
目次を見て「なんだこの段落は!?」って思った方もいるかもしれません。私、今回のセトリは本当に天才的だと思っていて…ブロックごとに特定のテーマに沿った曲で固めたように思えるのです。1st LIVE『SEEK for MYSELF』では「かっこいい曲」「可愛い曲」「メッセージ性の強い曲」の三軸くらいで固められていたかと思いますが、それをさらに具体化したような感じというか…こういうセトリが組めるくらい棗いつきの曲も増えたんだな…と新参ながら感慨深く思います。ということで、個人的解釈ではありますが、この記事ではセトリのブロックごとに私の考えたサブタイトルを付けております。
さて、まず初めはオープニングということで、棗いつきを象徴するような定番のかっこいい曲たちが集められていると感じました。
虚構性プロローグ
曲名に「プロローグ」と入っている通り、最新アルバム『ENIGMA』の1曲目を飾るこの曲。最初に来ると予想していた方も多いと思います。イントロ演奏の出だしでめちゃくちゃワクワクしましたね…「この感じは!?もしかして本当に虚構性プロローグ最初に来るのか!?!?」って。虚構性プロローグのイントロだと確定した時はブチ上がりました。やっぱり生バンドめちゃくちゃ合いますねこの曲。
ハッピーエンフォーサー
もはやライブでは定番と化したこの曲。どうも皆勤賞らしいですね…すごい。サビの荒々しい歌い方が好き。ライブだと間奏で自然にコール入れられて楽しい。あとよく考えたらFeryquitousさんのバンドサウンド曲2連続ですね?
PRIMARY STAR Band ver.
ライブ前のどっかの配信で「光になれたら」の英訳を"I wanna be your star"にしたという話を聞いた時、真っ先にこの曲のサビの歌詞が思い浮かびました。これは絶対来るでしょ!!って思ってたら本当に来て嬉しい。あと何と言ってもこの曲はダンスが本当にかっこいい…!
MC①
昼から「こんばんは~!」って言ってなかった!?そういうPONもまたかわいい。そしていつもの「〇〇から来た人~?」って定番MC。驚いたのは「今回が初めての棗いつきのライブの人!」で結構手が挙がっていたことです。私も前回のライブツアー『TRAVEL2U』の東京公演でライブ初参戦した新参ですが、それからこんなに増えたのかって…。推しが大きくなっていくのは嬉しい限りです。それから「今日のライブ楽しんでくれる人!」ってフルスロットルの煽りで観客の熱も上がりに上がったところで、来ます…あの曲が…!
ストラゴヴィゴス
オタク「ウォォォォォォォォ!!!!!!!!!」
個人的にはやっぱりライブと言ったらこの曲なんですよ…!『パラレルショット』では1曲目、『TRAVEL2U』ではSuper Band Time明けの長めのイントロの後ということで、「ざわ…」「くるぞ…」という雰囲気から歌われることが多かったのですが、今回は観客を煽りに煽って最高潮に達した流れから始まり、最初からエンジン全開で楽しめました。この曲のコール本当に楽しい!!
2. 葛藤をロックに乗せて
この後に続く曲もめちゃくちゃブチ上がるロックサウンドなのですが、その一方で歌詞は結構重いものとなっており…。苦しみながらも藻掻く人々の想いを叫ぶように表現する歌、それも棗いつきの魅力だと私は思います。
愛のテロメア
私が生バンドで聴きたかった曲No.1。この曲、生で聴けたら間違いなくブチ上がるだろうなと思う反面、MVを見れば分かるように歌詞の内容としてはめちゃくちゃ重いので、実際ライブで聴いたらどっちの気持ちが勝るんだろうって思っていました。後者でしたね…こんな序盤なのに涙が出てきてしまいました。いつきさんの表現力が本当に凄くて…ステージの上で放つ輝きはAlumi.さながら、でも歌う姿から感じられる想いは間違いなく瞑そのもので、瞑の後悔が胸を抉るように伝わってきました。歌い方も、特にラスサビの「どうでもいいんだ」の叫びが本当に辛くて…。前回の『TRAVEL2U』の「夏の残り香」もそうですが、このような苦悩の表現は、表現力だけでなく原作者ゆえの解像度の高さを併せ持ついつきさんだからこそ為せる業だと思っています。
嘘は真実を演じる
この曲、ライブ前は願望全開で冗談半分くらいの気持ちで聴けたらいいなって思っていたのですが、まさか本当に聴けるとは思わず、前奏終わるくらいまで呆然としてしまいました。Imyさんは昨年の秋M3新譜で初めていつきさんがボーカルを担当したことで知りましたが、その曲調のかっこよさですぐにハマりました。そして、この曲もメロディはロックでありながら、自らの生き方に葛藤するような歌詞を叫ぶように歌い上げるいつきさんの姿に心を打たれました。
3. シユイ、参戦
君よ 気高くあれ
3曲歌ったしそろそろMC来るかな?と思った最中、この曲のイントロとともに観客のざわつきを感じました。もしかしてそろそろシユイさん来る?きちゃ~!!
いやー…この2人のデュエット、あまりにも贅沢すぎる。シユイさんの歌声もいつきさんに近い「かっこいい系」ではあるのですが、太くて重厚感のある感じ。この相乗効果、最高です。
MC②
というわけでシユイさん登場のMC。
シユイさん初めて生で見ましたが可愛くないですか!?でもそれでいて歌い始めた途端あんなにかっこいいギャップが凄い。ずるい。
Limitless
え!?まじで!?この曲一緒に歌ってくれるの!?!?!?
「君よ 気高くあれ」と「ホロウ」は歌ってほしいな~と思ってたんですけど、いつきさんのオリジナル曲を歌ってくれるとしたら何になるかは全く予想してなかったので、よりによってこの曲!?本当にいいんですか!?!?こんなもの聞かせてもらえるなんて贅沢すぎる!!!!!ってめちゃくちゃブチ上がりました。
さっきも書きましたが、シユイさんの声、いつきさんとはまた違うかっこよさがあっていいんですよね…Limitlessは完全にいつきさんの声で頭に刷り込まれてたのですごい新鮮な気持ちになりました。一番印象に残ったのはシユイさんのりみっれーのロングトーンです…凄すぎた…。
ホロウ
この曲、ライブ前のシユイさんとのコラボ配信を見終わったその足で初めて聴きに行ったのですが、めっちゃかっこよくて一発でハマりました。ライブでも聴きたかったので聴けてよかった。この曲の間は完全にシユイさんがあの場を支配してたと思います。まさにスーパーシユイタイム。
Super Band Time
この時間に名前付いたの良いね!今回もかっこよかったです。
何よりハピエンの間奏をベースに展開していくのが棗いつきのライブならではって感じで面白かったです。個人的に今回は純平さんが効果音マシマシでめっちゃノッてたのが一番印象的でした。
4. 可愛すぎるKV衣装、お披露目
Super Band Timeが終わり、今回のキービジュアルを再現した衣装に身を包んだいつきさんが登場します。えっ…可愛すぎない…??
そして歌われるのはこの曲…
デフラグ
うわあああああ!!!!!!!!!!!
まさかデフラグ歌ってくれるとは…しかもこのめちゃくちゃ可愛いKV衣装お披露目のタイミングで!?さっきまでとは打って変わって可愛さを前面に押し出した歌い方。そして原曲はlapixさんらしい電子音多めのサウンドでしたが、バンドになると圧が凄い…なんて暴力的なんだ…
ところで、「ラブミーラブミー」のコールって我々がしていいんですかね?もしまた歌ってくれることがあったらリベンジしたい…
はじまりはDestiny
これは可愛い系の曲固める気だな~!?この可愛すぎる衣装のお披露目のタイミングにぶつけるとはやってんなぁ!!
間奏でクラップを煽るいつきさんめっちゃ可愛かった…
ときめきオーバードライブ
PERSONA収録曲!うわぁやっぱり可愛めの曲固めたってことか…
正直この曲はまだそんなに聴き込んでなかったのですが、爽やかな感じでいいなぁ…他の棗いつき曲にはない感じ…って思って聴きながらここの部分を書いていたら歌詞が結構不穏なことに気付きました…。なんかこう…デフラグとはまた違うタイプのダメ男に振り回されてるような…
5. 遠い昔の思い出、そして冬という季節の切なさ
MC③
昔、母が留守の時にリビングで収録してたら、いつの間にか帰っていて見つかってしまったほっこりエピソード。「お母さんありがとう」と言った時に明らかにある方向を見つめていた気がしますが、やっぱりお母さん来てたそうなのでその方向ですかね?ありがとうございます。
そして、懐かしいカバー曲を歌うという曲振り。歌い出しまでの間、私は脳内でYouTubeの歌ってみたリストの最初の方を必死に検索していました。
初めての恋が終わる時
そこまで遡るか!?
まさかニコ動にしか上げてなかった頃の曲が来るとは思わないじゃん…私は新参なので驚くだけで済みましたが、もしその頃からの古参の方がいたら息絶えてませんか??
折角なので歌枠で一番最近に歌ってた令和最新版も貼っておきます。
ひょっとしたら私がこの曲を初めて聴いたのはこの歌枠だったかもしれません。
ホワイトアウト Band ver.
すみません、この曲初めて聴きました。
ライブ後にCD裏を見てこの曲の名前が「ホワイトアウト」だと知った時、ここの流れは冬の曲がテーマだったんだなぁ…と気付きました。確かに冬らしい切なさを感じさせるいい曲です。これからたくさん聴きます。
6. 苦手だったバラード
MC④
※以下のMC内容は、今にも情緒が崩壊しそうだったおぼろげな記憶の中から何とか再現した意訳です。このMC、もう一度でいいから聴きたいよ!!!!!
6thアルバム『覚醒』、その中に一曲だけあるバラードの話。実は私、これ聞いた時「これオラシオンのことだよね…?でもオラシオンってバラードなのか…?」ってちょっと思ってしまいました。
「他の曲の歌詞とか見ると結構荒れてたの分かると思うんですけど、当時何もかも上手くいかなくて、そんな中で事務所に入ることを決めたんですけどそれも『本当に良くなるのか?』って感じで」
言うほど荒れてるか…?まあ確かに言われてみれば結構刺々しい歌詞もある気がするけど…
「事務所の人にバラードを一曲入れることを提案されたんですけど、バラードって何を書けばいいんだ…?って思っちゃって。書いても今の自分には綺麗事に思えてしまって受け入れられない。だから、いつか未来の自分なら納得して歌える時が来るかもしれないと思ってこの曲の歌詞を書いたんです。」
「この曲の名前には『祈り』という意味があります。それは、いつかこの曲を心から受け入れて歌える日が来るようにという祈りを込めて付けました。」
このMCは私にとって非常に衝撃的でした。まさか、いつきさん自身は当時納得できない中であれほどまでに温かい歌詞を書いていたなんて。
オラシオン Band ver.
原曲では結構アップテンポですがゆったりとしたアレンジ。バンドアレンジにはこういう形もあるんですね…脱帽しました。
そして歌詞の一つ一つが伏線回収されていくような感覚。TRAVEL2U東京夜公演アンコールのあのMCの後に「天気雨の旅」を聴いた時と同じ感覚です。歌詞の一つ一つがいつきさん自身に向けられたもののように聞こえてきました。だからあんなにも温かい、寄り添うような歌詞が書けたのですね…。MCでは「未来の自分に向けて書いた」と言っていましたが、今回は「過去の自分に向けて歌っている」ように見えました。
Son joyeux
暗転中、キーボードらしきものが運ばれてくるのがうっすらと見えました。そしてその前に座るいつきさん。その時、私はこの後に何が起こるのか察してしまいました。たった一曲のためにキーボードを用意する程の曲、そして、思い出されるいつきさんが昔ピアノを習っていたというエピソード…(これは私の勘違いだったのですが、当時の記憶を再現するためそのまま書いています)。まさか…遂に聴けるのか?あの曲が?この暗転の時間は一瞬にして永遠のように感じられました。
聞こえるかな 皆に
届けたい歌なんだ
あぁ…まさかいつきさん自身の弾き語りだなんて…。
藍月なくるさんのBDライブでバンドメンバーにキーボードが加入したことで、いつかキーボードありのSon joyeuxが聴けるかもしれないとは思ったことはありますが、まさか棗いつき本人による弾き語りによって歌われるとは思いもしませんでした。予想外、そして最高のシチュエーションで、私は歌い出しにして最高潮でした。
この演出の何が凄いかって、この曲が収録されたアルバム『HYPNOSONIC』の特典小説の原作再現なんです。読んでない方は…今すぐCDをポチって読みましょう。この演出がいかにとんでもないことか分かります。既に読んだという方は、是非こちらのトレミーさんの記事を読んでみてください。この演出が凄い理由が余すところなく綴られています。
そして、バンドメンバーも演奏に加わる。この音圧が凄くて…なんか轟音のようなものさえ聞こえた気がします。これは純平さんがやってくれてたのでしょうか…。とにかく、今までSon joyeuxはバンドライブで歌う曲じゃないよな…とか思って、舐めててすみませんでした!!!!!
照明も白一色で一貫されていたような気がします。それによって、モノクロのように見えたり、音圧と相まって白飛びのようなエフェクトが掛かっているように見えた記憶があります。
私は、この「Son joyeux」という曲はアルバム『HYPNOSONIC』の文脈に留まらない幅広い解釈が可能だと考えており、実際に私自身も非常に共感できる部分があります。
そのため、もしライブでこの曲を聴けたら私は誰を主人公に据えて聴くのだろう…?HYPNOSONICの"あの子"?この曲に共感する私?それともいつきさん?
結論としては、「よくわからなかった」というのが結論です。
ここまで書いといて何言ってんだお前!!ふざけるな!!!ってなると思いますが、多分これが一番感覚としては近い。
前の曲、オラシオンは歌詞に新たな解釈が与えられた衝撃、つまり頭で理解する過程を挟んで感動していたのですが、この曲は歌詞について考える隙すら与えられず、なんかもうよくわからない謎の力に灼き尽くされてひたすら号泣していた記憶があります。
一つだけ言えるのは、あの時のいつきさんは間違いなく「光」そのものでした。
最後にライブパフォーマンスの話に戻りますが、ラスサビの「生きていく場所を持つ全てのものへ」で私達を指してくれたのが本当に…あと最後の「lalala…」で「みんな歌って~!」って…あれはずるいよ…これは君たちの物語なんだよって言ってくれてるようなもんじゃん…私は泣きに泣いてとてもじゃないけど歌えるような状態ではありませんでした。一緒に歌えなくてごめんなさい。本当にいい歌でした。
光になれたら
そんな中で披露されたこのテーマソング。ライブ前はこの曲に情緒を破壊されると予想してたけど、実際はむしろこの曲によって情緒を回復させられるとは思ってなかった。ぐちゃぐちゃに泣きながらも、なんとか盛り上げたくて頑張りました。
7. アンコール ~まだまだ盛り上がっていくぞ!~
結局今回もアンコールの間は泣きっぱなしでしたが、バンドメンバーの皆さんが出てきてくれたあたりで、どうにか気持ちを切り替えて加勢しました。
そして、アンコールで披露されたのはこの2曲。私には、「しんみりしてんじゃねぇ!夜公演もあるんだぞ!!まだまだ盛り上がっていこうぜ!!!」って鼓舞するようにも聴こえました。
百歌繚乱
ファンミぶりに聴けて嬉しい…!この曲も原曲が和風なだけにバンドになると結構化けますね!
この曲の「人生短いんだから思いっきり楽しんでいこうぜ!」って感じのテーマ、特に「浅き夢にも 酔わせ酔わされて 共に乱れ咲け」という歌詞、ライブで歌うのに本当にピッタリだと思います。
MC⑤
やっと喋れたバンドメンバーの皆さん。やっぱり賑やかででいいですね…。それにしても「セトリお漏らししそうで危ない」は笑った。確かにこのセトリは絶対漏らしちゃあかんw
プロパガンダ
これを最後に持ってくるかぁーーーーー!!!!!
いつも、アンコール2曲目はED感のある曲が歌われてる気がするのですが、最高にブチ上がるこの曲を持ってくるとは…これは夜公演も盛り上がっていくぞ!!!というメッセージだと私は受け取りました。
ということで、昼公演、とんでもないライブだったと思います。私の「棗いつきのオタクとしての夢」が全部叶ったような気がしました。凄いと思った点をぱっと挙げただけでもこんなにあると思います。(曲名単体は聴きたいと思っててセトリに入ってた曲)
あったらいいなと思ってたこと
・1曲目が「虚構性プロローグ」
・PRIMARY STAR(「光になれたら」英訳の伏線回収)
・愛のテロメア
・噓は真実を演じる
・ホロウ
・オラシオン(しかもBand ver.!!)
・Son joyeux(しかもいつきさんの弾き語り!)
・「オラシオン→Son joyeux→光になれたら」とかいうオタク確殺コンボ
・百歌繚乱
意表を突かれたこと
・シユイさんとの「Limitless」デュエット
・デフラグ
・可愛いKV衣装お披露目と共に可愛い曲を固めてくる
・ニコ動にしか上がってないほど昔のカバー曲
本当にとんでもないライブでした。これから夜公演もあるってマジ…?
そして私、なんと夜公演はB列なのです。夜公演までの空き時間で初めて知りましたが、A列は空けてあるのでB列が実質最前だそうで…。なんてこった…これ夜公演生きて帰って来れるのか…?
夜公演
Coming soon …
(書こうとは思ったのですが、基本的に「最前やべぇ」以外の感想が出てこなくて…あとMCでいつきさんがすごくいい事言ってた気がするので、ディレイ配信見た後に書こうと思います。)