親あるうちの…書籍紹介:part1
後見的支援室ほっぷでは、これまで、基幹相談支援センターや区内の地域ケアプラザさんと共催をして「親あるうちのライフデザイン」と題した、親なきあとへ向けた準備を考えるヒントが得られる講座を開催しておりました。残念ながら、昨年度にて終了してしまいましたが、このブログでは、講座の内容を振り返りながら、ブログ上で、「親あるうちの準備」に関する情報を発信していきたいと思います。
第1回目は、書籍紹介です。講座でもたびたび講師としてお話していただいた渡辺伸先生の著書をご紹介いたします。
●書籍名:まんがと図解で分かる 障害のある子の将来のお金と生活
●著者:渡辺伸
●発行:自由国民社
日頃、保護者みなさまのご子息様への思いには頭が下がるばかりです。将来への備えについて思い巡らせながら、長期戦となってきているこのコロナ禍の生活を回していかざるを得ないご苦労はいかばかりでしょうか。
今回ご紹介させていただく書籍は、これまで得られた情報を再整理出来たり、またあらたな発見ができたり、とお得感のある一冊「まんがと図解でわかる障害のある子の将来のお金と生活」(自由国民社)です。筆者は、行政書士、社会保険労務士として活躍され、世田谷区手をつなぐ親の会会長でもいらっしゃる渡部伸氏。親亡き後の生活に関する講演会の人気講師として、全国各地からひっぱりだこの方です。
その氏が執筆した本書は、親しみやすいイラストと具体的な例示で、理解がいっそう深まることは間違いありません。同じ立場の保護者としての視点が光る内容で、読み進むにつれて、漠然とした不安感が整理されていきます。例えば、一口に”親亡き後”と言っても兄弟構成の違いで、備えておくべき心構えはこんなにも違うものか、と気づかされることでしょう。確かな知識と準備の必要性についても気づかされる良書です。「あんしんノートに着手しなくては」と思いつつも、日々の生活に追われ、実際にはなかなか取りかかりにくいものです。読後は、背中を押されるように一歩を踏み出したくなるかもしれません。
(サポーター:H)
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