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Perfect Storm (山下智久 feat. TAEHYUN) 歌詞の和訳

この春のドラマ『ブルーモーメント』の挿入歌として山Pこと山下智久さんが手掛け、ゲストシンガーとしてテヒョンも参加した『パーフェクト・ストーム』。6日の音楽番組『THE MUSIC DAY 2024』では、ついに二人の共演が実現。まさかあの山Pとテヒョンのデュエットが見られるなんて! カッコいい二人のステージに胸アツなひと時でしたね。

さて。歌詞についてですが、以前に山Pが出演したHuluのミステリードラマ『THE HEAD』で作詞に携わったエンディング曲『Nights Cold』や『DANCING IN A DREAM』がラブソングでもあったように、この曲もまた、気象災害に立ち向かうというドラマのテーマに沿いつつ、ラブソングのように感じました。人によっていろんな解釈ができる曲ではないかなと思います。思い切って意訳している箇所がありますがご了承ください。


Perfect Storm

作詞作曲: 山下智久, Jamil Kazmi, Kanata Okajima, VINCENZO , Daniel Kim
2024.6.5 配信リリース(ドラマ『ブルーモーメント』挿入歌)


嵐のまっただ中に
平穏なんてない
何もかもが崩れ落ちてく
理由なき人生になんの意味がある?
Oh

稲妻が止まなくとも
逃げやしないさ
問われていく運命でも
君の愛なしに生きる意味なんてあるかい?
(Oh, 君がいなくちゃダメなんだ)

Oh, ⻭痒くとも
Oh, 譲れないもの
Oh, 君を手放したりなんかしない
地平線の太陽が見えるかい

やすらぐことなく
思い通りにもいかないけれど
恐れながらも
僕らは さ迷いながら追い求める
雨ににじむ汗と涙を
受け止めてく空

移ろう空模様、だけど後戻りできない
追いかけて来る太陽
Oh, no
次第に立ち込めてく暗雲
それでも望みはまだある
Oh

Oh, この雲の彼方にだって
僕らは行けるさ
すべての雨を抜け出し
完璧な嵐を見つけて
飛び込めば
眩しい夜明け

日の出の瞳を見つめれば
美しく輝いてる
キミの淡い期待が 僕を奮い立たせる
交差する難題
こみ上げる想いが涙にならぬよう
さあ、すべてをつくして心の扉を解き放て

Oh, ⻭痒くとも
Oh, 譲れぬもの
Oh, 君を手放したりなんかしない
地平線に太陽が見えるかい?

やすらぐことなく
思い通りにもいかないけれど
恐れながらも
僕らは さ迷いながら追い求める
雨ににじむ汗と涙を
受け止めてく空

移ろう空模様、だけど後戻りできない
追いかけて来る太陽
Oh, no
次第に立ち込めてく暗雲
それでも望みはまだある
Oh

いまはただ嵐のサインを見守ってる
だってすぐに変わってしまうから
君の心のようにね
はじめるよ
さぁ、行こう
光が消える前に

黄昏からもうひと晩
また一戦を交えるかも
一瞬さえも見逃せない
君を手放したりなんかしないさ

空は次第に暗くなってく
それでも望みはまだある
Oh, no



perfect storm

曲名にもなっているパーフェクト・ストームという言葉は、歌詞の中で”~Find the perfect storm”と、一度だけ登場します。実は「the perfect storm」とは、最悪の事態という意味。

いつもと変わらない朝であるブルーモーメント(トゥバの曲『Blue Hour』同様、日の出前や日没後に濃い青色に染まるわずかな時間を指す)を無事に迎えられるように、ドラマでは山PをはじめとするSDM(特別災害対策本部)のメンバーたちが知識と経験、知恵を絞って、最悪に思える気象災害にも勇敢に立ち向かっていくのですよね。

けれど歌詞を読みといていくと、すれ違う恋人同士の逆境やふたりの感情の高ぶりも perfect storm という言葉に重ねているように感じられるのです。嵐のあとには眩しい夜明けを迎えているので、どう取るかは受け手次第ということで、ここは直訳のまま「完璧な嵐」としました。

blue

Skies changing but we can't go back
追いかけて来る太陽
Oh, no
Skies changing and fading to black
But I still see the blue
Oh

空が変わっても、僕たちは後戻りすることができない
追いかけて来る太陽
Oh, no
空は変化し黒ずんでいく
けれどまだ青(空)は見える
Oh

ここで添えているのは直訳です

ここでの blue は、ドラマのタイトルや歌詞の前後の文脈から、青空のことを指しているのだとわかります。もちろんそれは、暗雲の向こうにあるはずの平穏や希望、日常が待っていることの幸せも予感させています。そこから、訳では「それでも望みはまだある」としました。

rain from flooding

Gotta keep the rain from flooding
Now, gotta go all the way and blow this door wide open

雨の氾濫を防がなくちゃいけない
さぁ、やれることはすべてやって、この扉を開き放つんだ

上の2行、直訳では災害に立ち向かう主人公たちの奮闘を思わせます。ところが、「go all the way」のワードが、なかなか意味深なチョイスです。大人な山Pのことですからさりげなく、でも確信犯的にこのワードを織り込んだのではと考え、ここでは雨を涙やケンカ、すれ違うふたりの悲しみでもあるととらえ「こみ上げる想いが涙にならぬよう/さあ、すべてをつくして心の扉を解き放て」としてみました。

余談ですが、英語で書かれた歌詞の原文中には Run away をはじめ、Chasing That Feeling、ボムギュがカバーした Wonder や you! など、これまでのトゥバの曲との繋がりも思わせるようなフレーズがところどころ見え隠れしていて、それらを見つけながら聴くのも興味深いです。

*****☆**

山Pのほうが大先輩なので、こんな言い方をしたら失礼なんですが、ところどころ高音がスビンの声の雰囲気とも似ていて、さらに国も世代も違うのに山Pもテヒョンもふたりがまとう飄々ひょうひょうとした雰囲気といい、初めてのコラボとは思えないほど、ふたりの組み合わせや声の相性やがすごくいい‼️と思いました。疾走感あふれる曲調は夏のドライブのお供にも似合いそうですね。

この夏は、大好きな新曲『ひとつの誓い(We'll Never Change)』や『きっとずっと(Kitto Zutto)』とともに、山Pとテヒョンの『Perfect Storm』もたいせつに、たくさん聴いていきたいなと思います。

*7/20いっぱい迄のようなんですが、TVer の見逃し配信でふたりのカッコいいステージが見られます。
THE MUSIC DAY 2024 PART4(17時45分頃~18時35分頃)
「Perfect Storm」は5:07頃~、トゥバの「ひとつの誓い(We'll Never Change)」は28:26頃~です。

テヒョンが1年分の日本語力を使い果たしたという、ほっこりするふたりの対談(ドラマ公開前に実施されたもの)もどうぞ。

↓こちらはレコーディングビハインド。曲についての紹介や録音場面が収められています。

テヒョンの歌声に酔いしれる音楽番組リムジンサービスもぜひ!

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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