6月16日は無重力の日
1週間後の6月16日は無重力の日です。
無重力の日は「地下無重力実験センター(JAMIC)」があったことから、上砂川町が1991年(平成3年)3月に制定しました。
なぜ6月16日が無重力の日なのか
無重力実験センターが設立された日が6月16日なのか…といえばそうではなく、日付が「む(6)じゅう(10)りょく(6)」(無重力)と読むことができるという語呂合わせから6月16日が無重力の日とされたようです。
地下無重力実験センターの歴史
地下無重力実験センターが設立されたのは1989年(平成元年)3月1日。日本初の本格的な地下微小重力実験施設として通商産業省など国の支援を受け、地方公共団体並びに民間企業からの出資による第三セクターで設立されました。
センター建設には三井砂川炭鉱中央立坑の跡地が利用され、710mの縦穴(有効長は490m)を地下にむけて秒速98m(時速360km)で真空カプセルを落下させることで、微小重力状態を約10秒間作り出すことができました。世界最高の施設で、様々な実験が実施されましたが、実験1回当たりの経費が200万円以上と高価であったことから、次第に利用率は低迷し、実験センターは2003年(平成15年)に閉鎖されました。
落下に使用されていたカプセルのダミーは旧無重力科学館に今も残されていますが、残念ながら一般公開はされていません。(下の画像は2012年にNPO炭鉱の記憶推進事業団が実施した街歩きイベントでの様子。)
小惑星のクレーターに上砂川の名前が付けられている
宇宙開発の実験場としての貢献から、平成21年2月19日、国際天文学連合(IAU)の承認により、小惑星「イトカワ」のクレーターの一つに上砂川(Kamisunagawa)の名が用いられることとなりました。私たちの町の名前が宇宙の小惑星に付けられているなんて、ロマンを感じますね。
旧地下無重力実験センターの現在
地下無重力実験センター時代にカプセルを落下させていた縦穴は、地下水により水没してしまっています。とても深いプールになってしまった縦穴ですが、これを利用して、東京大学宇宙線研究所が国家間の共同プロジェクトとして進めている「ハイパーカミオカンデ計画」において、光センサ保護カバーの強度試験に活用されています。
ハイパーカミオカンデについて説明を始めると無重力から話がズレてしまうオンで詳しい内容は下記のサイトをご覧ください。
6月16日は無重力っぽいことをしましょう
無重力の日が近づいていることを思い出したので、noteにまとめてみました。なかなか町民さんに知らせる機会がないので、僕が広報業務を担当していたときに特集を組めばよかったなと後悔しています。
広報担当者ではなくなりましたが、今はデジタルでいくらでも発信できますので、文章を書く練習がてら今後も思いついたことをまとめていきたいと思います。
それでは、皆さん6月16日は無重力っぽいことをして過ごしましょう!僕はパンケの湯に無重力マッサージ機が導入されてた気がするので、温泉に行こうかな?
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