総合型選抜(旧AO入試)のエントリーシートの書き方・ポイント【例文あり】
総合型選抜(旧AO入試)のエントリーシートとは?
総合型選抜(旧AO入試)では、受験生は大学から『エントリーシート』の提出を求められることがあります。自己PRや志望動機などを書く欄があり、その内容次第で面接の合否が決まることもあるため、エントリーシートは総合型選抜(旧AO入試)においては特に重要な書類です!
まず、総合型選抜(旧AO入試)におけるエントリーシートの項目例を紹介します。
【基本情報】
氏名
性別
生年月日
現住所
電話番号
顔写真
メールアドレス
【学歴等】
出身高校
志望学部・学科
面談の日程(大学による)
エントリー方式(大学による)
自己PR
志望理由
資格などの活動実績
ちなみに、エントリーシートには、大学側がオープンキャンパスの入試説明会や入試相談に参加した受験生を対象にエントリーシートを配布する「オープンキャンパス型」というものもあります。
総合型選抜(旧AO入試)のエントリーシートの書き方
ここでは、総合型選抜(旧AO入試)のエントリーシートの書き方について紹介していきます。
ステップ① 記入するテーマをリストアップする
エントリーシートを記入していく前に、まずは自分の情報を整理することから始めましょう。一番自分が表現しやすい内容や書きたいと思うテーマを決める為のリストアップすることから進めていきます。
【リストアップする内容例】
なぜこの大学に入りたいのか
志望する学部・学科の情報
自分の強み・弱み
高校までの経験や実績
自分の価値観
将来の目標 など
このように、テーマのメインコンテンツをランダムに書き出していきます。そこから自分が最も書きやすいと思う内容を「過去」「現在」「未来」のカテゴリーに分けていきます。エントリーシートには「過去」と「現在」そして「未来」の自分について書き、自分の魅力を売り込んでいきます。
【具体例】
過去:ボランティアで海外に行った
現在:英語の勉強をしている
未来:国際的に活動をしたい
テーマを洗い出す際に「過去」「現在」「未来」に分けるのは、過去に経験したことが現在の自分をつくっていて、その自分がいま未来に向かっていることを大学側に伝えるためです。このときに注意しておきたいのが、深く掘り下げることを忘れないことです。時間軸ごとに分けて並べて終了ではなく、それぞれに「なぜ?」という疑問を投げかけて、言葉では見えない行動の背景を洗い出していきましょう。
ステップ② 売り込むポイントを工夫する
買い物に行った先で、店員にただ「買ってください、これ良い商品です」と言われても、魅力は伝わらないですよね。受験生は決して商品ではありませんが、総合型選抜(旧AO入試)におけるエントリーシートの選考でも同じことが言えます。単純な売り込みをしても意味がありません。
多数の受験生から応募のある大学側の視点に立って考えてみると、単純に「私は努力家です」「私は真面目です」「勉強を頑張ります」と言われても、説得力がありませんよね?ただの量産型高校生です。
このようなアピール方法はあまり効果がないと考えた方が良いでしょう。
ここからは、どのようにして効果的にアピールできるのかを紹介していきます。
効果が出るアピールの方法と例
効果的に自己アピールするには、自分で自分を評価してしまわないことです。具体例を紹介していきます。
悪い例:「私は真面目な人間です。だから○○学部に入学したいです。」
良い例:私は高校在学中に英語検定1級に合格するという目標を立てました。当初は合格には程遠かったのですが、目標を達成するために、毎日3時間英語のリスニング・読解・単語の暗記などのタスクを自分で決め、目標に対して自分に何が足りていないのかを考えながら取り組みました。その結果、○○年に一発合格することができました。この経験から、自分で設定した目標を達成するためには、真面目に取り組み続けられる継続力がなにより大切だと教えられました。この経験を活かして、○○学部での学習に取り組んでいきたいと考えています。
自分をアピールしたい気持ちが強いせいで、アピールする方法を間違えるということはよくあります。また、自分ではアピールだと思っていても、相手にとってはアピールになっていないこともあります。
このように、総合型選抜(旧AO入試)のエントリーシートを記入していく上では、相手(読み手)の立場に立ってどのようにアピールすると一番響くのかを考えましょう。
ステップ③ 志望学部・学科に結びつける
次のステップは、志望動機やこれまでの実績、勉強してきた内容を志望する大学や学部・学科に結びつけていくことです。どれだけ良いアピール文章を作っても、その内容が志望する学部・学科に全く結びつかないなら意味がありません。
自己アピールを考えるときは、まず志望する大学の学部・学科の情報をリサーチしておきましょう。特に公式ページに記載されている「アドミッションポリシー」は大学側の受け入れ方針となっており、総合型選抜(旧AO入試)のエントリーにおいて、とても重要な情報です。
志望学部・学科に結びつけるエントリーシート例
志望学部・学科に結びつけている具体的なエントリーシートの例文を紹介いたします。こちらを参考にしながら、自分だけのエントリーシートをつくっていきましょう。
悪い例:「私は経営学を学びたいので、貴学の経営学部に入学したいと思っています。」
良い例①:「私は将来偉大な経営者になりたいと思っています。きっかけは、あるドキュメンタリー番組で見かけた経営者の○○さんという方です。それから経営の仕事に興味を持ち、経営学や経営者が書いた本を読んだり、実際に経営者に会って話を聞いたりしました。そこで経営者はなりたいと思えば誰でもなれることを知り、自分でも挑戦したいと強く思うようになりました。しかし、商売の経験が無い私がいきなり経営者になることは難しいと考えていたところ、貴学の○○学部の卒業生の方の多くが現在経営者として活躍されていることを知り、迷わず出願することを決めました。特に、実際に経営者の意見を聞くことができる○○先生の課外授業では、卒業後にすぐに生かせる能力や知見が得られることを期待しておりぜひ受講したいと考えています。」
良い例②:「私は、子どもの頃から周りの人を引っ張っていく立場に立つことが多いです。特に高校ではサッカー部のキャプテンを務め、他のメンバーを鼓舞しつつ優勝するために様々な工夫をしました。常に社員を引っ張っていく立場である経営者には、誰かをリードしていく能力が必要不可欠だと思っています。入学後は、責任ある行動をとれるように一人の人間としても成長していきたいと考えています。貴学のポリシーである『○○』を胸に刻んで、周りを引っ張っていけるような頼れる経営者になれるよう努力したいと思っています。」
ここで注意してみてほしいチェックポイントも紹介します。
【チェックポイント】
きっかけを説明
アピールはさりげなく
流れのある文章を意識する
授業内容やゼミについて触れる
文章のチェックを依頼する
総合型選抜(旧AO入試)のエントリーシートへの記入は、本人が行わなければなりません。字が上手くなくても、読み手が『読みやすい文字』『文字間隔』『字の大きさ』を心がけて丁寧に書きましょう。エントリーシートは、自分しかチェックしていないということのないように、第三者目線で意見をもらえるよう誰かに確認してもらいましょう。特に、高校や予備校の先生にチェックしてもらうのがおすすめです。
また、書類選考通過後の面接試験を想定して、先生や友人にエントリーシートに記載している内容について質問してもらう模擬面接をしてもらいましょう。そうすることで、エントリーシート内の内容の不備や問題点、改善が必要な文章などが見つかりやすくなります。
最後にエントリーシートを書く際に注視するポイントを書きます。
【エントリーシートのチェックポイント】
文章の読みやすさ
誤字・脱字
言葉遣い
稚拙な言い回しがないか
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