世界を戦慄せしめているか
お疲れ様です、あおです。
9/7(土)あきやあさみ「“なりたい自分”でどう生きる? 服で人生を動かそう!」講座の感想です。
あきやさん、参加者の皆様講演お疲れ様でした!
★ハンドミキサーばかりになってない?
クローゼットの中のアイテムを買う時、その服やアイテムを買ってから手放すまでのビジョンを明確にしてから購入すること。
いつ着るのか、何回着るのか、大事に着るのか・ガシガシ使うのか、どう着るのか、手放すのはいつでどう手放すのか。
3回使ったら満足!なハンドミキサー多すぎませんか?にグサッときた。
自分はクローゼットは近いのはジルサンダー派。
シフト制なので曜日感覚はないけど仕事の時の服と休日の服はハッキリ分けたい。
★主語がズレてない?
「あなたの好きな色を教えてください」と聞かれているのに「母はピンクが好きです」と答えるパターン、自分は逆に訂正することが多い立場なのですごくわかる…となった。
「‘‘あなた‘‘の意見を聞かせてください」と伝えているのに「〇〇さんはこうしたほうがいいと言うと思う」「私は大丈夫だけど〇〇さんが…」って言い方をする方、年齢問わず多い。母と同い年くらいの方に「私はあなたの意見を確認しているんです」って聞き直すのもかなりエネルギー使う。「主語をズラさない・私が何が好きで何が大事で何をしたいのか」を明確にするのは本当に大事だし、それには意識的な筋トレも大事だと感じるこのごろ。
★3つの大切な力
話を聞きながら、需要がなかろうが勝手に動いて自作して「私の作った本サイコー!」って自画自賛する一連の流れ、完全に同人誌を作る時の自分のムーヴだあ…って思った。
需要!?ここにあるだろ!!>>私<<にあるだろ!?(ドン!!!)の精神で好きな作品の感想を書いたり、好きキャラの物語を描いたり、旅行レポートを書いたり、ブログを書いたり、イベントに参加したり…それこそnoteなんて頼まれてもないのに普段から勝手に書いてるし。
「自作自演力」の話を聞きながら「自分がYouTuberとして活動するなら何をどんな風に演出して発信する?みたいなことかな」と思ってたら、「自分が人の視線を4分間集中させるとしたら何をするのかを考えてみて」と仰られていて、うわー!?やっぱりそうだ!!!とひとりテンションが上がってた。
★「貴方が4分間人の目線を集中させるとしたら何をする?」
自分はやっぱり漫画を描いたりブログを書いたりして発信する事かな。
★コンセプト活動二択クイズ
①人間or非人間→人間
②身体を使うor頭を使う→頭を使う
③活動時間→朝から昼間
④日常
⑤一人で遂行する
⑥人を動揺させたい
⑦何かを与えたい
⑧ファッションは正直重要じゃない
⑨柔らかい雰囲気がいい
⑩数は少数精鋭派
でした。
★自分主催のコンセプト会をするなら?
ぶっちゃけ自分の活動が一人で動くタイプなのでいまいちピンと来なくて…うーん、と捻り出したものがこれ。
すごいざっくりだけどみんなのおすすめの映画とか絵画とか本とか場所とか食べ物の話を聞く会かな。
自分の知らない世界を知りたい。
自分が思っている「普通」は誰かにとっての「非日常」だし、その逆も然りと思っているので。
自分が何かをプレゼンするというよりは人のお勧めを聞きたい。
逆に自分がプレゼン側なら同じく自分のお勧め作品や場所を話す会になると思う。
11月に開催されるスキクロがまさにそれだなーとこれを書きながら思った。
★ワークショップ
・心が動く好きなもの→映画、美術、音楽、漫画、本、雑誌、アニメ、ブログ、ネイル、コスメ、文房具、天然石、旅行、社会学、歴史、経済学、哲学、宗教学、歴史的建造物、古民家、茶道、華道、写真、詩、歌、演奏会、自然、ごはん、カフェ、ご当地グルメ
・やってた時に気分があがる動詞→描く、書く、作る、表現する、学ぶ、取材する、編集する、集める、組み合わせる、暮らす、広める、夢見る、食べる、飲む、楽しむ
・その活動で自分や大切な人にどんな気持ちになってほしいか→衝撃を与える、驚かせる、考える、居場所をつくる
自分の場合好きなものやなりたい装いは「優しくて穏やか」なんだけど、「自分の活動で人にどんな気持ちになってほしいか」で真っ先に目に留まったのが「驚かせる」「衝撃を与える」「考える」だった。
資料の中にはないワードだけど、恩田陸の小説『spring』の帯の『世界を戦慄せしめているか』の煽り文が好きで、私のしたいことってこの「世界を戦慄させること」なんだな、とワークをして思った。
自分が作品や動画を見てガッと胸が熱くなる「なりたい像」は「ヨシタケシンスケ」「山田五郎」「柴崎春道」。
ゆるくて優しい画風で哲学たっぷりで鋭い切り口で世界を切り取り、物事の本質を面白おかしく、そして優しく気づかせてくれる作品を作るヨシタケシンスケ氏。
一枚の絵画から作者の歴史、技法、当時の風習、社会学、経済学、哲学、人間ドラマを紐解き、それを演出たっぷりで提供してくれる山田五郎氏。
優しくて穏やかな語り口で鋭い観察眼と超画力で殴ってくる、でも活動の根本にあるコンセプトは『アートを通じて心豊かに人生を過ごていくためのお手伝いをしていきたい』な柴崎春道氏。
自分のやりたい、なりたい像は「自分が美しい・伝えたいと思ったものを技術を総動員して尽くして伝えて世界を戦慄させる作家」なんだなって改めて思った。
特に自分自身のことを書いているときは、精神的にはアリアスター監督の「みんなどん底気分になればいい」に近いものがあると思っている。暴露療法セラピーというか「自分みたいな人間も居る!」って発信する事で自分の居場所を作る感じ。あわよくば自分と近い環境の人も自分一人じゃないと分かればいいな…みたいな。
「自分は一人じゃないと思ってもらう」ことで期待する作用が「安心感を与える」なので、「衝撃を与える」「考えさせる」「驚かせる」と「居場所を作る」「安心させる」が同居している奇妙な感じ。
ここからはちょっとしたぼやき。
正直自問自答ガールズでもハイブランドのアイテムを獲得した方の記事の方が人気が高かったり、逆に「自問自答ガールなのにハイブランドとかキラキラした世界とは無縁だから私はこの活動は向いてない」と離れる方もいらっしゃる。
あきやさんがその都度「一番大事なのは自分自身との対話であってハイブランドかどうかは関係ない」と発信されているけど、定期的にハイブランドの世界に縁があるかないかの話になるようにも感じる。
私は独身で一人暮らしで財力もない、モテた事もないし恋愛的な意味で人から愛されたこともない。根暗な性格で人見知りが激しくて、スタイルがいいわけでも顔が可愛いわけでも綺麗なわけでもない。頭がいいわけでも要領がいいわけでもない。外も内もコンプレックスまみれ。
買い物はいつもスーパーの値引き額と睨めっこで、服もプチプラや古着を舐めるように定めて選んでいる。通帳を眺めてはため息をつき、将来について主に金額面で戦々恐々としている。きっと誰にも愛されることはなく、最期は孤独死なんだろうとも思っている。
キラキラの世界とはおそらく無縁の人間で、それでも別世界だと言い切るのも嫌で、幸せになる事は諦められなくて、現実と理想の差にいつも絶望しながらも、それでも諦めるのは嫌だ、とみっともなくあがいて生きている。
そういう人間も自問自答ガールズの中にはいるんだぞ!と、そういう気持ちで毎回noteを更新しているところは正直ある。
思っている以上に色んな人間がこの界隈には生息していて、各々が自分のペースで活動しているし、それがいいんだと。あきやさんが毎回言ってるじゃん!!と。我ながら驕しいが。
「世界を一歩踏み出す時、意外と人はおおらかだから大丈夫!怖がらず踏み出して!」
この言葉は忘れないようにしようと思った。