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コシノジュンコ展

お疲れ様です、あおです。
あべのハルカス美術館でやっているコシノジュンコ展に滑り込みで行って来ました!



コシノジュンコは言わずと知れたファッションデザイナー。


19歳デビューで84歳となった現在もなお一線で活躍しているというエネルギーが既に凄い。

文化服装学院時代、KENZOのデザイナー高田賢三とピンクハウスのデザイナー金子功が同級生というのもエグい。

展示されてる衣装を見た感想としては、シャープでモダンでスタイリッシュでエッジが効いててエネルギーを感じるところが好き!


展示会は入って早々入り口で度肝を抜かれる。

太っ腹すぎない???

お言葉に甘えてパシャパシャ撮ってきた。「実際のファッションショーが静止したような空間」にしたかったそうで、ディスプレイにもこだわりを感じた。

コシノジュンコ氏の「衣装」のコンセプトはその時々で違うが、リアルクローズブランドのコンセプトは「流行にとらわれない、賞味期限のない服」で、ファッションショーで出す「衣装」とリアルクローズで展開している「アパレルブランド」のコンセプトが違うのが「市場で求められているものと自分自身の美意識のすり合わせの結果」という印象を受けて興味深い。
「コンセプトが重要。独自のものは廃れないから」、ことファッションを考えるにおいて「コンセプト」を考え続けることは切り離せない関係なんだな、と思った。


「装苑」にて文化服装学院100周年記念記事で学生と対談しているものがあるが、その中で印象強かったものを引用した。

「大切なのは、何を作ったとしても、人が着るという前提を忘れないこと。一歩も動けない服は造形的で素敵かもしれない。でも、素敵なだけじゃなくて『人が着る』ことを忘れないでほしいですね。

それに、マネキンに着せるよりも自分で着たほうが、わかることがもっと増えると思いますよ。自分で着ると着心地や気分がわかるけれど、そうでなければ他人事なんです。『私は着ないわ、だけど誰かが着てくれるでしょう』、これでは無責任じゃないかな。いくら面白いデザインをしても『私は着るわ』っていう意気込みがないと、嘘をついていることになる。

まずは自分が着たいと思うものや、着られるものを作ることです。いいものづくりは根本的なことですが、あとはそれが生活になるかも考えてください。私がアートを好きなのは、原価計算じゃないところなんです。アートって絵の具代がいくらだからこの値段……というものじゃないでしょ(笑)。ファッションも同じなの。感性で人に喜んでもらい、それがお金になる。その価値を高めるための流通をしたらいいと思うんです。

「デザイナー」としてのプライドと、実際に色んな業界の人間と関わり合ってブランドを経営している「ビジネスマン」としてのシビアな部分が見えて好きな記事です。


衣装デザインのスケッチが既に芸術品。「目で伝えることが大事」とのことで、デザイン画の時点でこだわりを感じる。


招待状のデザインも最高!
招待状は最初に見てもらう「デザイン」なので気が抜けないとか。



色々展示してある衣装の中で「自分だったらどれが着たいか?」と考えた時に真っ先に「これ!!!」となったものがある。
それがこちら。

我ながら自分の好みめちゃくちゃわかりやすいな???

ハッキリした目の覚めるようなロイヤルブルー(和名で言うと花紺青)を基調に、シンプルでスタイリッシュな着物調のワンピース。裾の部分の大きめなブラックの線がぐっとシルエットを引き締めていて好き。羽織の墨で大胆に描いたようなラインもかっこよくて好き!!!

「衣装」だけどリアルクローズの服としても普通にいけるポテンシャルさえ感じる。あとシンプルに初見の感想が「着たいな」だった。



お粗末さまでした!!!

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