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逆#未来の為に出来ること。捨てられない人間の戯言編、苦悩する自分の場合。

リサイクル再利用アレンジを唱う現代、ミニマル丁寧な暮らしを掲げる風潮。断捨利?無理!もってのほか!

けれど『抱え込んでいる資源は循環しない』、そして『燃やした資源は還って来ない』。

ものを手放せばなけなしの思い出も灰になって風化するし、喪失は身を切る様に感じてしまう。要は未練たらたらである。過去に縋り付いて生きている。
残念ながら、社会にも世界にもに還元出来るほど、自分の心は豊かではない。
……暗くなりそうなのでここまでにしよう。


そんな自分の『未来の為に出来ること』は、過去をひたすら集めて抱え込むこと……?

物に関しても思い出に関しても、紐付いている以上捨てられない。いずれ壊れるしいずれ忘れるかもしれない、形あるもの持続可能を目指そうが、いずれ『朽ちるものだからこそ』大切にしたい。
未練だろうが執着だろうが、大切なものは大切だと。古傷と経年劣化を愛でても良いではないか。配れる優しさなんて忘れてしまった、両手の範囲を抱え込むので精一杯だ。

代わりに此処は『大切にしたものには思い入れという神が宿る国』だ。付喪神に足が生えて、いなくなるまで大切にしよう。


昔の記憶と知識があって今の価値観と人格がある様に、過去の産業革命が有ったからこそ、必要なものを使い潰さない様に考える現代が在る、のかもしれない。
温故知新と言っておこう……抱え込んで温め(温ね)て、故に現代の価値を別の視点で見られるかもしれない、それが今より新しい何かかもしれない。

ーー過去を残す事も、未来の可能性を守る事にならないだろうか。

未来のためにと言っても、新しい価値と基準を作るばかりではなくて、あるものを守る旧来の価値も残ってほしい。捨てられない諸々を正当化しながら願うくらいは許されるでしょう。
新しいものに乗り替えるばかりではなくて、少し劣っても使えるものは古いものを手元に置きたい。ーーもちろん、新発見や新技術は魅力的なのですが……!
新しいものを買って古いものを使う、何も手放せない本末転倒者はこういう生き方しか出来ないのですよ悲鳴……!( )


ーー未来の為に、
先に『今までを愛でて』はダメですか?( )


と言いつつ。

ひとつ望むなら、付喪神予備軍を供養する場所が欲しいです……。
実は最近、曲がってしまった塗り箸が『ゴミ箱に入れられなくて』困っています。お焚き上げてくれる機会と場所が欲しいです……( )

ーーおしまい。987文字。

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