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昭和レトロな…製図ばなし建築製図

建築設計図面は、設計者が発注者の要望をもとに設計したものを図面として表現しますが、その内容を正確に施工者に伝えるものでなければなりません。そのためには、図面表記に関するルールが必要となります。CAD初心者のあなたは、建築図面の名称とその役割や設計製図の標準的な表記方法を理解しましょう。

<建築図面の種類>

大きく建築意匠図、構造図、設備図に分けられます。
それぞれの図面の内容は次の表にあるようなものです。

<主な建築図面の種類>

配置図、敷地求積図、平面図、屋根伏図、立面図、断面図、矩計図、階段詳細図など

<建築図面の尺度>

尺度には、倍尺、原寸、縮尺がありますが、建築製図では縮尺と原寸が用いられます。縮尺は原則として次の15種類とします。

<用紙サイズ>

原則としてA系列のものを使用し、用紙の長辺を横方向にした横置きを正位とします。
図面に表題欄を設けますが、その様式は各社で個々に定めています。
明記する内容は次のようなものです。工事名称、工事種別、図面名称、図面番号、縮尺、作成日、検図欄、設計会社名、管理建築士名など

<基準線・通り芯>

通り芯は原則として基準階柱芯とし、一点鎖線を用います。 通り芯符号は、次の2種類とし、図の左下隅を基点とします。
・数字とアルファベット
・X, Yの連番

☆デジタルな時代になっても基準的な内容はあまり変わりませんが、昭和レトロな手書き時代の図面に関する一般的な建築製図の基礎をご紹介しました。転職やリスキリングでCADを学ぼうとする貴方へ役立てば幸いです。