京阪電鉄新京阪線(名古屋急行電鉄)300形 #架空の鉄道車両 #妄想の鉄道車両
昭和13年、新京阪線・名古屋急行電鉄向けに製造されたP-6形の増備改良形式である。
車体は新京阪P-6A形と同じ両運転台貫通型車体であるが車体寸法はP-6形より拡大され新京阪線・名古屋急行線の車両としては初めて(全幅)2850mm×(全長)20108mmの車体を採用し車体構造も流線型3車体連接車200形と同じ電気溶接を多用した張り上げ屋根の全溶接ノーシル・ノーヘッダー構造となり軽量化を図った。
前面形状は半流線型の貫通構造で参宮急行電鉄デ2200・2227形などと同じく両運転台構造の片方の運転室は半室構造となり車掌台側にトイレを設置し
前面貫通路にはP-6形と同じ緩衝器付幌が設けられた。
塗装は流線型3車体連接車200形や京阪線1000形と同じく屋根が褐色(カーキ色)上半分がクリーム色、下半分が緑がかったコバルトブルーグリーン(空色)と窓下の上下の境目に白い線が入る装いが施された。
車内はP-7形に引き続いて2扉セミクロスシートであるがP-7形からの変更点は京阪線流線型ロマンスカー1000形と同じく転換クロスシートを採用した。
主電動機はP-6C・200形で採用された東洋電機製造TDK-537-A型(定格出力:200馬力≒149kW/端子電圧750V時、歯数比:2.103)を採用し
主制御器とブレーキ装置は名古屋急行電鉄線内での山岳線走行のため
3車体連接車200形同様に東洋電機製造ES-516A形と直巻電動機の他励界磁制御による回生制動機構の組み合わせを引き続き採用した。
台車はP-6形デイ122・フイ501の2両で試用された後に3車体連接車200形に供用されたブリル社製の27-MCB-4X台車の改良版を汽車会社でライセンス生産したものを採用した。
Mc301-310の電動車10両とTc801-802の付随車2両と
昭和15年に皇紀2600年に際しフキ800貴賓車1両の計13両全車が汽車製造で製作されP-6(100)形・P-7形と共通で新京阪線・名急線の長距離運用に投入された。
京阪電鉄新京阪線/名古屋急行電鉄フキ800号貴賓車
昭和15年、皇紀2600年に際し300形を基本に汽車会社で製作され新京阪線/名古屋急行電鉄系統に投入された貴賓車である。
車体基本構造は300形と同じ電気溶接を多用した張り上げ屋根の全溶接ノーシル・ノーヘッダー構造の全鋼製(全幅)2850mm×(全長)20108mm両運転台貫通型車体であるが
紀元2600年祭に伴い京都の各神宮や名古屋の熱田神宮に向かう皇族並びに国内外の要人等が乗車する貴賓車であるため室内構成はP-6(デイ100形)の貴賓車フキ500号を基本とした構成で窓割構造はフキ500と同じとし車内中央部を貴賓室とし車端部に運転室/乗務員室と随行員室、給仕室、化粧室、洗面所、洋式便所、湯沸室と乗降扉と業務用扉を設置し貴賓室を挟んで反対サイドは湯沸室、電気コンロ完備の調理室を設置する構造となったが
車内内装装飾は日本郵船の『新田丸級貨客船』や大阪商船の『あるぜんちな丸級貨客船』などの船舶の内装を手掛けた中村順平や村野藤吾などを招聘し『日本調のモダン・スタイル』『現代日本様式』を取り入れた内装となった。
車体塗装は貴賓車である事を示すため屋根は黄褐色、車体上半分はレモンイエローとし窓下に白線と車体下半分はターコイズブルーとなった。
Mc300形(P-7形)を両端に連結し皇族専用お召し列車や国内並びに各国要人等の乗車する特別列車として新京阪線・名古屋急行電鉄線にて使用された。