小田急電鉄36000形EXE-D #妄想の鉄道車両 #架空の鉄道車両



1998年から小田急電鉄ロマンスカーの営団地下鉄千代田線乗り入れ開始に伴い

当時、増備中の30000形EXEを基本仕様とした営団地下鉄千代田線直通対応ロマンスカーとしてEXE-D(Direct:直通対応車を示す)という呼称で投入された。

車体構造並びに走行機器などは30000形EXEを基本仕様としているが

営団地下鉄千代田線直通や箱根登山鉄道線などの走行を考慮し尚且つ高速性能向上を確保するため

編成構成は

(6両編成)

クハ36050(Tc1)−デハ36000(M1)−デハ36100(M2)−デハ36200(M3)−デハ36300(M4)−クハ36150(Tc2)

(4両編成)

デハ36400(Mc1)−デハ36500(M5)−デハ36600(M6)−デハ36700(Mc2)

と30000形EXEと異なりMT比を高く取った構成となった。

そのうち4両固定編成のデハ36500(M5)とデハ36600(M6)は0.5M0.5T仕様とし

実質3M1T編成である。

車両走行性能は

設計最高速度:130km/h

起動加速度:3.5 km/h/s

減速度

(初速100km/h)

4.0 km/h/s(常用最大)

4.5 km/h/s(非常)

(初速60km/h)

4.5 km/h/s(常用最大)

5.0 km/h/s(非常)

となっている。

車体寸法は営団地下鉄千代田線乗り入れの為に

全幅:2850mm

車体長:19500mm(中間車)・19750mm(先頭車)

全長:20000mm

となり

前面構造は営団地下鉄千代田線直通のため先頭車は全て貫通型でありEXEと同じ両開き式プラグドアの正面貫通扉を設ける構造だが前面形状を変更し泉北高速鉄道7000系に近い構造となる。

制御装置は30000型EXEと同一品のIGBT-VVVFインバータ制御

東芝SVF-024A(1C1M6群/4両編成) をMc1、Mc2に

東芝SVF-024B(1C1M4群/6両編成) をM1、M2、M3、M4に

それぞれ搭載し

主電動機も30000型EXEと同一品の定格出力195kWのかご形三相誘導電動機(東洋電機製造TDK6335-A形/三菱電機MB-5065-A形)を搭載した。

歯車比も30000型EXEと同じく98:15=6.53

駆動装置、台車も30000型EXEと同じくTD駆動で住友金属工業製モノリンク式軸箱支持形ボルスタレス台車SS146(電動台車)・SS046(付随台車)となっている。

運転台機器も30000型EXEと同じく右手操作式ワンハンドルマスコンを採用しEB装置も設置し先頭車が全車貫通型のため収納式の自動幌装置を設置している。

ブレーキ装置は回生制動併用電気指令電気演算式電磁直通制動 (MBSA-R) に純電気ブレーキを加えた機構を採用した。

集電装置も30000型EXEと同一のシングルアーム式パンタグラフPT7100形をM1、M2、M3、M4、M5、M6に各1基ずつ搭載。

塗装は30000型EXEから大幅に変更され相互直通を行う千代田線のグリーンと小田急通勤車のロイヤルブルーをあしらったターコイズブルーからターコイズグリーンへのグラデーションを纏った塗装とした。

車内は側面客用扉は全車に車椅子対応座席を設けるため各車両とも扉幅1,000mm幅の片開き引戸を1箇所設け、

客室内装はEXEと違い壁面はアイボリー系統と白いグレー系でまとめ座席の表地を青緑系とした。

車内設備はM1、M4、M5に男女共用車椅子対応洋式トイレ、男性小用トイレ・化粧室を配置しM2、M6に公衆電話、M3、M6に売店を設置した。

1998年〜1999年にかけて6両固定編成×3本と4両固定編成×3本の計30両が日本車輌と川崎重工業で製造され

1998年に設定された千代田線直通ロマンスカー

『メトロはこね』:北千住/大手町-箱根湯本

『メトロえのしま』:北千住/大手町-片瀬江ノ島

『メトロホームウェイ』:北千住/大手町-唐木田

の運用に投入された他、

小田急線線内運用にも使われ更に臨時列車として有楽町線新木場まで入線した。

更に2019年度からEXEαに続いて車体内外及び内装の更新リニューアル工事が施工されている。

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