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通常営業


最後の投稿から数日経ちましたが、毎日書くのはかなりきついのと一週間の中で思ったこととかを週末にまとめること、と決めました。
小説っぽいものを書いてみたくなったから書いてみたけど即座にできる物じゃなかったです。
学校の先輩に制作の手伝いを頼まれて久しぶりに大学に行ったら電車が止まり、隣の席の人は激甘な香水をつけて電車に酔ってしまった。災難な週末だ。
またいつも通りの生活に戻ろう。

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囚われの通常

アラーム音が朝日がカーテンによって遮られた部屋に鳴り響く。
利き手など関係なく右手が惰性的にアラームを止める。
自我によってアラームを止めず、反射的にアラームを止めてしまう自分は生きていると言えるのだろうか。
魂はそこにはまだない。
再びアラームが鳴る。
目覚めるまでに幾度のアラームという魂の呼び起こしが行われる。
死んだ僕は夢という自分の世界にいた。
現実の世界の人の特徴だけを切り貼りして勝手に自分を追いかけ回す殺人犯や自分の彼女へと変換する。
夢の中では皆が欲望まみれだ。
うるさい。
アラームが再び魂の呼び起こしをしていた。

目覚めた僕はカーテンを開け瞼越しに光を捉える。いつも通り、小さな鳥が鳴いている。
たまに通る車に朝から嫌気がさす。
昨日の夜は警察と追いかけっこしていた輩がいた。音だけだが奴のことを思い出す。
洗面所へ行き暖まりきらない水を顔にぶち撒ける。瞼の壁がなくなり世界が広がる。
ようやく、生物となり得た気がした。
いつも通り厚切りの食パンをトースターに入れ、ポットに水を入れスイッチを入れる。
お湯が沸く音とトースターのなかでパンが焼かれる音が毎朝の騒音だ。
焼けたパンにバターを塗りながらテレビをつける。
テレビの中ではいつも通りのニュース番組でお馴染みのポーズがとられている。

大学は春休み、アルバイトのシフトはない。
休日のルーティンと言われる固定パターンが始まる。
意識高いように見られるための筋トレはしない。将来のための勉強もしない。
休日は休む日だ。未だ小さい頃からの意味がわかりそうでわからない理屈を固辞し続けている。
昼飯まで休み時間。
何もしない時間は時をいつも以上に体感する。
こんなに時間が経つのは遅いのか
「のろまだな」
誰もいない部屋では声を出すことも躊躇しない
1人ベッドの上に戻りスマホを横向きに傾け動画を見る。
SNSを開くと有名人や友達がキラキラした投稿をしていて自分が惨めになるから開かない。
こんな時有名人のキラキラよりも手に届きそうで届かない友達の情報の方が羨ましくなってしまう。有名人なんて明らかに別世界の人間だから意識の範疇にない。

昼飯を食べてダラダラと休日の名の下で正確な休養と言えない休暇を過ごした。
でもこれがいつものことだ。

ふと時計を見てあんなにも遅かった時計がこんな時間にもうなっていることに気づく。
窓からさしていた日差しは自らが生きている地球によって隠された。
経過とゆう言葉によってなにかこの休日が無駄であったように念押しされる。
いつものことなのに。
周りの人達が映える写真を載せていることを知っているのにあんなにも羨ましくなる。
あれは嘘なのに。
警察24時みたいな密着カメラ回し続けた結果の写真でしか本当の事実にはならないだろう。
1日を振り返るように友達はその日の出来事をまとめあげる。
動画見た。なんて見せびらかしたら私が廃人になったように切り離されるだろうか。
旅に出たい。
憧れるような生活を送り友達に見せびらかしたい。
見せびらかすことで自分の中の穴が埋まる気がしている。

高校の教師が毒のありそうなキノコの上で跳ねて
「さぁ!ゲーム開始だ!」
と叫んでいる。
あぁ楽しい旅が始まった。こうやって穴が埋まっていくのか。

「タンタランタン!タンタランタン!」

あぁ、また魂の呼び起こしが聞こえてきた。

いつも通りだな。

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