見出し画像

理屈じゃ追いつかない時

仕事でトラブルが起きた時、頭の中では「こうすれば解決する」と理屈を並べる。たとえば、納期に間に合わない案件があれば、タスクを細分化して優先順位をつけ、チームに相談すればなんとかなるはずだ。
そうやって論理的に組み立てて動くのが、これまでのやり方だった。

でも、先週のミーティングでクライアントが急に方針を変えてきた時は、そんな理屈がまるで通用しなかった。どれだけ筋道を立てても、相手の感情や予測不能な動きには追いつけない。結局、頭を下げてスケジュールを調整し直すしかなかったのだ。

プライベートでも、理屈だけじゃどうにもならない瞬間がある。
疲れが溜まって何もしたくない日が続いた時、「休息を取れば効率が上がる」と自分に言い聞かせた。確かにその通りだし、頭では分かっている。でも、身体が動かない、心が乗らない、という状態は、理屈で押さえつけられるものじゃなかった。ボーっと時間を過ごして、ようやく「まあ、いいか」と受け入れるしかなかった。

そんな時、理屈より気持ちに素直になる方が、意外と先に進めることもあるんだと気づく。

理屈って、すごく頼りになる。仕事の効率を上げたり、複雑な問題を整理したりする時には、まるで羅針盤のようだ。
でも、人間が絡むとそうはいかない。感情やタイミング、言葉にならない空気が絡み合って、教科書通りの答えじゃどうにもならない場面が必ずある。

仕事で疲れた同僚を励ます時も、理屈を超えた何か(たとえば、ただ黙って隣にいることや、笑いものになる覚悟で場を和ませること)が効くことだってある。

結局、理屈だけでは解決しないこともあるって、分かってるのに、つい頼ってしまう。

そこが人間らしいっちゃらしいのかもしれないけど。

いいなと思ったら応援しよう!