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ヴィレヴァン

あおむんです。

ビレバン、じゃなくて”ヴィレヴァン”です。
『遊べる本屋』というキャッチコピーで展開している雑貨店チェーン、ヴィレッジヴァンガード(VILLAGE VANGUARD)のことです。

最近あんまり名前を聞くことが少なかったですが、ここ最近とあるネット記事で話題になっています。

一時期はグループ全体で400店舗以上も展開していて、栄華を誇っていましたが、業績は右肩下がり。
2016年にチチカカを売却してもなかなか厳しかったようです。

現在では300店舗を割りそうになっていて、新規出店もほぼ無し。


とまぁ、ちょっと大変な状況になっているヴィレヴァンですが、私がイチ消費者というか、お客さんとして見たヴィレヴァンについて書きます。

記憶の中のヴィレヴァン

最初にヴィレヴァンの存在を知ったのは中学生か高校生くらいの頃だったかなぁと思います。
九州の片田舎にヴィレヴァンの店舗ができたのはだいぶ遅かったんじゃないかと思いますが、自分が思春期真っ只中の頃でした。

なので中高生男子の(特に私の)感覚と相性はバッチリで、『男友達に変なプレゼントあげるならココ』みたいな雑貨屋さんとして最初は利用していました。

それから更に数年の時が経つと、サブカル的な雑誌や漫画本を探しに行くようになったり、タワレコには置いていないコアな音楽CDを物色しに行っていた記憶があります。

なので、結構ヴィレヴァンのおかげで知ったコンテンツは多く、ヴィレヴァンが無かった世界線を想像するとちょっとゾッとしてしまうくらいです。

なぜあんまり行かなくなったのか?

あくまでも”自分は”という観点からですが、理由はけっこうハッキリしていて、一言でいうと「ネットで役割が代用できてしまった」ということに尽きます。なんならネットの方が便利とまで言えます。

  • 情報の収集
    ここが一番大きいポイントです。
    SNSやブログをはじめとした様々な情報がネットで手に入るようになりました。なんなら自分の趣味嗜好に合わせてパーソナライズ化されて提供される情報はノイズが少なく、快適に閲覧できます。

  • 空間と時間の超越
    これはどんなネット通販もそうですが、”わざわざ現地に行かなくて良い”ということ。移動する距離と移動するための時間が要らなくなりました。しかも最初はPCのみのインターネットだったものが、スマホの登場で場所さえも選ばなくなりました。

  • 競合の台頭
    ネットはAmazonや楽天などのビッグECモールに抑えられ、リアル店舗は様々な尖った雑貨店が増えました。そしてその流行はどんどん変化していきます。ネットの発展によって、人の気持ちの移り変わるスピードは明らかに上がったように感じます。
    常に新しくて珍しいものを探して彷徨って、見つけたらみんなで群がるゾンビのように…

どうやったらヴィレヴァンに行こうと思うか?

なかなか難しい問題ですよね。
わかってたらとっくに対応してるし、してるけどうまくいかないのでしょうし。

ただ、前述したように、いろんなもので置き換えられてしまっているので、そこには無い価値を見出さないといけません。

なんでも自分の好みや関連付けされたものをネットでは提供されるので、逆説的に”偶然の出会い”が少なくなっているような気がします。
なので「こんなの好きな人はこんなものも好きでしょう」じゃなくて「こんなの好きな人はこういうのはたぶん体験したこと無いんじゃないですか?(だからいかが?)」みたいなものを欲していたりします。
でも、これはその人に刺さるかどうかがかなり難しいかなぁ、と。
刺さらなかったらただのノイズですしね。

あとは、”リアルでしか体験できないコト”というのもありますね。
コアなターゲットに絞ったイベント等は「行ってみたい」と思う人がいるでしょう。ただし、これは地道かつ爆発力がない。
一気に巻き返せるような施策ではないので時間と労力がかかってしまいます。

というか、挙げてみた結果、どこの企業も直面している問題ではありますよね。”時代の流れ”という条件は一緒なので、それをどうやって乗り越えるかが肝です。

個人的には、青春時代によく行っていたお店が無くなってしまうのは寂しいなぁ。(と言いながら今後も行くかと言われたら…)
ヴィレヴァンの今後の展開が注目されますね。

ではまた!

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