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読書『神様ゲーム』

あおむんです。

麻耶雄嵩さんの『神様ゲーム』を読んだ。

あらすじは下記の通り。

神降市に勃発した連続猫殺し事件。芳雄憧れの同級生ミチルの愛猫も殺された。町が騒然とするなか、謎の転校生・鈴木太郎が犯人を瞬時に言い当てる。鈴木は自称「神様」で、世の中のことは全てお見通しだというのだ。鈴木の予言通り起こる殺人事件。芳雄は転校生を信じるべきか、疑うべきか。神様シリーズ第一作。

本のカバーより

小学生の頃に経験のある人もいるかもしれないが、仲良しのメンバーで組織した『探偵団』。
大人から見ると“ごっこ“かもしれないが、本人達はいたって本気だ。
でも、大抵は事件などは起こらず子供達は探偵団遊びを卒業していく。

しかし、今回はしっかり大事件に巻き込まれる。

普通なら、隠された謎や仕掛けを解き明かしていくミステリーなのだが、この作品は違う。
全知全能の神様がいるのだ。

と言っても、その真偽は証明のしようがない。
鈴木君が言うことを『信じるか信じないかはあなた次第』ということだ。

なんでも知っている神様がいながらの謎解きと聞くと、意味がわからないかもしれないが、そこは絶妙な絡み方になっていて、お互いを干渉しないようになっている。
主人公の芳雄はその両方に属しながらも自分でちゃんと考える。

犯人が誰かということも興味があるが、同じくらい神と称する鈴木君からも目が離せない。

そして、最後の最後に読者に最大の謎を残していくこの作品は、好みが分かれるところもあるかもしれないが、短くてサクッと読めるという点でもおすすめしたい。

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