読書『神様ゲーム』
あおむんです。
麻耶雄嵩さんの『神様ゲーム』を読んだ。
あらすじは下記の通り。
小学生の頃に経験のある人もいるかもしれないが、仲良しのメンバーで組織した『探偵団』。
大人から見ると“ごっこ“かもしれないが、本人達はいたって本気だ。
でも、大抵は事件などは起こらず子供達は探偵団遊びを卒業していく。
しかし、今回はしっかり大事件に巻き込まれる。
普通なら、隠された謎や仕掛けを解き明かしていくミステリーなのだが、この作品は違う。
全知全能の神様がいるのだ。
と言っても、その真偽は証明のしようがない。
鈴木君が言うことを『信じるか信じないかはあなた次第』ということだ。
なんでも知っている神様がいながらの謎解きと聞くと、意味がわからないかもしれないが、そこは絶妙な絡み方になっていて、お互いを干渉しないようになっている。
主人公の芳雄はその両方に属しながらも自分でちゃんと考える。
犯人が誰かということも興味があるが、同じくらい神と称する鈴木君からも目が離せない。
そして、最後の最後に読者に最大の謎を残していくこの作品は、好みが分かれるところもあるかもしれないが、短くてサクッと読めるという点でもおすすめしたい。