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ドラマ日記『0.5の男』

WOWOWのオリジナルドラマ『0.5の男』をAmazon Prime Videoで観た。

あらすじ

古くなった実家を2世帯住宅に建て替えることにした立花家だが、ひきこもりの兄・雅治(松田龍平)の居住スペースが問題に。父・修(木場勝己)はこれを機に自立すればいいと言い、母・恵子(風吹ジュン)は無理をさせたくないと擁護する。一方、妹・沙織(臼田あさ美)は兄の部屋をなくして玄関を二つにしたいと自分勝手な主張を繰り出す。話し合いがまとまらない中、ハウスメーカーの川村(井之脇海)の説得によりなんとか「2.5世帯住宅」の建設に向けて歩み出す。
そうして始まった新生活。ゲームの世界ではカリスマとあがめられている雅治だが、妹には「家事を手伝え」、中学生になるお年頃のめい・恵麻(白鳥玉季)には「キモい」と言われ、仕事をしていない“0.5”の存在に居場所はありそうになく……。

公式サイトより

感想

松田龍平演じるひきこもりの40歳男性の役がとてもリアルで、笑えるところもありつつ、誰もがそうなってしまう可能性を秘めているんだよなぁと思うと、人ごとではないなと気を引き締められた部分もあった。

日々の仕事に向き合っていると、嫌なことや関わりたくない人間関係もたくさん出てくる。

一昔前なら、「それが当たり前」「逃げるなんて甘えだ」と言われていたことも、今は「多様性」「働き方改革」というようにほぼ真逆の価値観が浸透してきている。

どっちが正しいかという二元論を語りたいわけではなく、目の前の仕事に一生懸命になっていたり、素晴らしい成果を仕事で出すことはとても素晴らしいことだと思いつつ、その先の自分の人生はどうなっていくか、どうしたいのかを忙しい中でもちゃんと考えないといけないな、と改めて思った。

基本的に人間はみんな「幸せになりたい」と思って生きているはずだと思っている。でもその『幸せ』の価値観が人によって全然違うし、年齢や時代によっても変化する。

ある方向から見るとものすごく悪に見えるものも、違う角度や立場から見ると誰かを守るために必死に戦っていたりする場合もある。

結局のところ、自分がどうしたいのかをちゃんと考えて、それに向かっていく中で、ゲームのように敵キャラが出てきたり、トラップにハマったりする。
仲間を見つけて協力して乗り越えたり、レベルアップして倒せなかった敵が倒せるようになる。

まさに人生ってRPGなのだ。

ただし、ラスボスがいるゲームとはちょっと違い、エンディングは自分でデザインできる。

どんな最期を迎えたいか。
今自分はそのゴールからするとどの辺りにいるのか。

途方もなくて想像しにくいけど、現実からは逃げられないよなぁ。
生きるって大変だ。

あと、主題歌になっている工藤祐次郎さんの『たのしいひとり』が最高だった。

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