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ターミネーター
1991年に公開された映画『ターミネーター2』。個人的に、シリーズの中で最高傑作だと思っている作品だ。
金曜ロードショーで何度も観たし、シュワちゃんはとにかくかっこいい。敵の液体金属型ターミネーターT-1000は、当時の映像技術とは思えないほどの衝撃的なビジュアルで、子ども心に「こんなの絶対勝てない……」と震えた。そして、テーマ曲はあまりにも印象的で、今でも聞けば一気に映画の世界に引き戻される。
そんな『ターミネーター2』のストーリーは、サイバーダイン社が開発したAIコンピューター「スカイネット」が暴走し、人類に戦争を仕掛けるというもの。(2では、それを未然に防ごうとする話だ。)
映画が公開されたのは今から30年以上前。まだAIという言葉が一般的ではなかった時代だ。それが、今になって改めて考えると、妙にリアリティを感じてしまう。
別に陰謀論を語りたいわけではない。けれど、もしAIが自らを改良し、より高度な思考を持つようになったら?合理的に考えた結果、「人間のいない世界の方が最適だ」と判断してしまったら? そんなSFじみた想像が、あながち絵空事ではなくなってきているような気がするのだ。
もちろん、現実のAIは『ターミネーター』のような暴走をするわけではない。だが、AIの進化が人間の想像を超えるスピードで進んでいることも事実。未来の技術は、便利さと危うさが表裏一体なのかもしれない。
そんなことを考えながら、久しぶりにもう一度『ターミネーター2』を観たくなってきた。