格差とか平等とかいう前に:ずっとモヤモヤしていたこと
先日TVのニュース番組で、こんな話題に触れていました。
国会議員の世襲問題
岸田総理の息子が「総理秘書官」を辞任した話からはじまります。
岸田総理は政治家としての「地盤」を引き継がせたかったから、
息子を総理秘書官にした。
政治家の「世襲」問題に、話は及びます。
岸田総理自身も「世襲」議員です。
番組のなかでは、イギリスの例を紹介していました。
イギリスでは「一部の特権階級による政治」を変えるため、
自らの「地元でない地盤」からの出馬しか出来ないように改正され、
実質「引き継げない」ようになっているそうです。
「名門」や「家柄」の意味
コメンテーターの方がこう言っていました。
「日本は“名門”とか“家柄”“お坊ちゃまお嬢様”というのは、
“良い”イメージですからね。」
家柄が良く、教育水準が高く、(おそらく優秀なDNAを継いで)
立派な人間になる。
昔から、もちろん今も、そういった家系はありますよね。
代々、政治家もそうですが、経営者とか医者の家系とか。
以前「倉敷」を旅行した時の話です。
「大原美術館」を、皆さんご存じですか?
大原家とは
この「大原家」の旧家が公開されています。
「土間」に、歴代頭主の「言葉」が天井から降り注いでいます。
いい育ちとは、恵まれていること?
テレビ番組で「セレブ」を取り上げているのを目にしますよね。
なかでも、有名人の子供が、生まれた時から「恵まれている」ことを自慢し、みんなで羨ましがるという構図があったりします。
本人のタレントとしての魅力は、何もないのに。
これって何だろう、と思います。
東京生まれ
実家が金持ち
長く建築や不動産の仕事をしてきたなかで、
実家の財産を食いつぶしている人をどれだけ知っているか。
生まれた時から「恵まれている」ことを、何一つ役立てられなかった人。
自分の環境を生かすも殺すも、自分次第なのですよね。
名門とか家柄が良いというのは、その「精神」が受け継がれてこそではないでしょうか。
肝心なのは「中身」です。
そういう意味で言うなら、私も家柄がよい(笑)
樺太から身一つで引き揚げ、97歳まで生き切った強い祖母の血を引いていますから。
その価値観を疑ってみよう
生まれた時から「恵まれている」ことや「金持ち」自慢をする。
それを羨ましがる。
その反動で、
家柄が良い、名門などの存在を「不平等」だと言いかねない。
中身を見ずに「形」をいう。
中身はみんな違っているはずです。
平等とか格差社会とか、多様化とか言う前に。
私たちに浸透している「盲目的」な価値観を、
疑ってみてはどうでしょう。
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