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やっぱり子供が看なきゃダメ?:老親問題
青森の実家への帰省は、今年に入り5回目です。
一度の帰省で、2~3週間滞在しています。
親とはいえ、40年も離れて暮らしていたのに、
長い時間を共に過ごすのは、簡単ではありません。
そこで感じたことを書いてみたいと思います。
介護の前に「関係性」
以前addressの家で知り合った女性。
介護の必要なお母さんと二人暮らしとのことでした。
母との関係に悩み、
一時は心の不調で仕事もできなかった。
母は「強烈な人」。
ずっと支配されてきた。
こちらも大人だし、母も残る時間は限られている。
何とか心穏やかに接したい。
しかし母のわがままをぶつけられるたびに心がかき乱される、と。
親との付き合いで悩む人は多いですよね。
介護という「労力」の前に、
親との「関係性」があります。
親子といえども当然ながら、
「(相手が)イヤ」ということはありますよね。
好きではない人と、心から付き合うのは難しい。
行き違いや相性の問題もあれば、
私の元義父のように、「人間的に問題がある」人もいます。
そして、「人間的に問題がある」人ほど人と関われず、
「親子」というしがらみを覆いかぶせてきます。
「他人に託す」という選択
先日このような記事を見ました。
精神的に限界「関わり断ちたい」
子供が望んだ〝家族じまい〟の内実 「薄縁」時代㊤
「親を、任せたいんです」。東京都内で暮らす会社員の山下京子さん(37)=仮名=は電話口で苦しい胸の内を伝えた。
打ち明けたのは、79歳の実母のことだった。自分本位で依存的…。そんな母に振り回されてきた。
「親の面倒は子が看るもの。」
昔は「我慢」の一言で済ませられたのかもしれません。
しかし今や、その我慢も10年はおろか、
20~30年続くかもしれません。
もっと言うなら、「年の順」に死ぬとは限らないのです。
今は、「家族」を代行してくれるサービスがあるようです。
精神的に限界だった山下さんが頼ったのは、家族代行を行う一般社団法人「LMN」(東京都渋谷区)だった。
登録料など55万円で、施設からの連絡の受け取りや各種手続きなどを頼める。病院への付き添いなども1回4時間程度、1万1千円(交通費は別途)で代行してくれる。
「何らかの確執」があって、親と長期間交流がなかった。
そんな人が、相談するケースが多いようです。
多いのは、長期間交流がなかった親から、突然連絡を受けたというケースだ。
さまざまな葛藤の末、実家から離れて暮らしてきたのに、再び親と向き合い介護や最期を看取る「問題」に直面。
相談は、とても増えているそうです。
LMNには今、年老いた団塊世代の親を抱えた30代後半~50代からの相談が絶えない。
代表理事の遠藤英樹さん(57)は「3年前は月30件ほどだった問い合わせ件数は、今では5倍近い」と明かす。
子どもが悩むのは、子どもがいるからです。
子どもがいない人は?
「家族頼り」は、限界を迎えつつありますね。
無理しない
「親子関係」に特に問題がない場合でも、
離れて暮らす分には気にならなかったことが、
表面化したりします。
部屋に大量のモノがあっても、
大量の賞味期限切れの食品があっても、
今までは関わらずに済んだのです。
また、「イラッ」とすることって、
「年を取ったから」ではなく、
「前からこうだった!」ということなんですよね。
40年も離れて暮らしていた。
「違う」時間を過ごしてきた。
お互いの「違い」に向き合う必要が無かったんですよね。
親子とはいえ、別人格です。
「一緒に暮らしたい」わけでもない人と、一緒に暮らす。
並大抵じゃありません。
私も、実家生活はせいぜい3週間が限界です。
無理しない、無理しない。。
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