オオサカ混沌DAYS
大阪市にあるシェアハウスに住み始めたわたし、21歳女子大生。
「シェアハウスに住み始めたの!」とみんなには言うけれど、細かく説明していくと途中からみんなの理解がどうも追いつかない。
私にとっても住民にとってもこの家の雰囲気は普通なんだけど、世間的に見るとどうやら変わっているらしい。
みんなからすると、このシェアハウスは、どうやらカオスらしい。
そもそも住んでいる人たちが意味わかんない!
23歳・アーティストの姐さん
38歳・手ぬぐい屋のにいちゃん
62歳・脳梗塞ファンキーじいちゃん
58歳・ファンキーじいちゃん世話役おばちゃん
54歳・人権活動家ドイツ爺
そしてわたし、21歳の女子大生。
周りの人たちからしたら「シェアハウスってテラハ的な同世代の男女が集まって住む」みたいな考え方があると勝手に思ってるんだけど、そんな概念ぶち壊しまくり。もう色々すっ飛んでいる。そりゃ伝わらないわけである。
...確かにこのシェアハウスはどう見てもカオスな空間なのだけど、30年とか50年も経てばこういう暮らし方はメジャーなんじゃないのかなと思う。(しかも住人も、ここに遊びに来る人も、みんな意外と社会性高い。笑)
全く違ったバックグラウンドを持ったバラバラな人たちが同じ空間を共有する暮らし方はもっと増えると思うし、カオスは加速していくのかなと思う。
ところで、ここを運営している愛純さん(23歳・アーティスト)に「このシェアハウスってどんな感じなの?」と訊ねたところ、返ってきた答えがこちらである。
ん〜〜〜〜、別に考えたこともなかったけど、強いていうなら、
社会彫刻(ググって)を軸とした実験みたいなもんかなぁ〜...
人間は『違って当たり前』だから、
各々が目的意識を持ってその違いを楽しみながら個性を活かして、
多様性を持ったクリエイターが集まって巣立つ場所にしたいって感じ。
ちなみに2〜3年で卒業してもらうようにしてる。
割とざっくり。
わたしなりの解釈でいうと、年齢も背景も考え方も職業も違う人たちが集まって、考えとか価値観を共有して、それぞれが貢献できる何かを持ち寄って周りの課題を解決していくような場所だなって思う。
勝手に変な人が集まってくるような場所ではあるけれど、生粋の変人であるわたしにとっては、とっても心地よい空間。
変な人たちでいっぱいのこういう暮らし方って普通じゃあり得なi......いや、あり得ている。てかそもそも『普通』という概念なんてものはこの家には存在しない。
そんな暮らしを共有する中で、常に何かを問われているような気持ちにもなる。
違いがあればあるほど面白いけど、ここは単なるマイノリティの居場所じゃなくて。
失敗を恐れず、常に前向きに挑戦できる場所。
その為に日頃から、くだらん無駄話からプライベートな悩みもできるだけ共有できるようにしてる。サードファミリー(ググって)的な。
...って愛純さんが付け加えてくれた。
わたしはまだまだ住み始めた人間だから確信はできていないけど、いずれそう思う日が来るんだろうな。
ちなみにここ最近、ウチでは交換ノートを導入したんだけど(ギャルかよ)、毎日の暮らしやその日感じたことが事細かに共有されている。なるほど共同生活の面白い部分ってそこなのだなと思う。
わたし的には、このシェアハウスって日頃から社会における役割実験的な何かが
行われているような空間で、
「なんで?」とか「待って待って、意味わからん」みたいな発見が常に生まれる場所。
ここでの暮らしを観察日記的に記すことで、みなさまにもこの暮らしをおすそ分けしたい。
このシェアハウスに住んでいる人たちの詳しいお話は、また次回にでも。
みなさまにもシェアハウスに遊びに来て欲しいので、住所を書いておきます。
遊びに来ていただけるようでしたら、事前にご連絡ください。
ちゃんと部屋片付けて、気が向いたら美味しいご飯を作ってお待ちしております。