ネカフェのバイトを辞めた日

学生時代はいくつかのアルバイトを経験したものだが、その中でもネットカフェのバイトは一番長く続いた。ネカフェバイトちゃんだった私が、あの頃何を思いながらインカムに「シアタールーム3番アップ終了です」と言っていたかなんて何も覚えてはいないが、それなりに楽しくてそれなりにめんどくさい仕事をこなす、それなりに厳しくてそれなりにゆるい大学生バイトのお手本だったと思う。そんなネカフェバイトを辞めた日の日記を発掘したのでせっかくだからnoteにしちゃおう。


かの有名な前店長から「すみませんじゃすまねえんだよ」という奇跡の叱責を受けてから一年の時が過ぎているのかと思うと、なんだか感慨深い。
あのときは「すみません以外に何があるっつうんだよ」と心の中で悪態をついたが、今思えばとてもいい思い出だし、この出来事が今の私を作り上げているといっても過言ではない。
新宿店の皆様は本当に優しく、確実にバイト史上1のお店だった。最高の店舗だったな。
社会人になってからも使いたいし、つらいことがあったらプライベートルーム1番で静かに涙を流そうと思う。鍵は、開けておこう。飽きるほど食べたまかないのチキン南蛮がそっと届くかもしれないから。

これからもキングダムや刃牙は本棚に戻されないことが多いかもしれないし、多分キングダムや刃牙は本棚に戻してはいけない本なのかもしれない。でも、それでも、新宿店の益々のご発展をお祈り申し上げます。

何年先になるかわからないが、もしもしわたしに彼氏ができたら、「行きつけの店があるんだけど、どう?」と言って連れてこようと思う。その彼氏がもし、キングダムや刃牙を読んで、本棚に返さない人間だったら、その場で別れを告げてしまおう。

店長、社員さん、パートナーさん、全員好きだったな。本当に。誰ともSNSは繋がってないけど。本当にいい人たちばかりだった。店長や社員さんは出世して欲しいし、パートナーさんたちもそれぞれの幸せを追求して健康に暮らして欲しいと切に願っています。

(※こちらは2019年以前の日記です。
コロナ禍において、読み終えた漫画はスタッフがアルコール除菌をしてから本棚に戻すため個室に置いたままを推奨する店舗も増えたそうです。)


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