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ドラマ「ふったらどしゃぶり」5話を見て

セックスレスの彼女・かおり(秋田汐梨)と関係を持とうとし、拒絶された一顕(武藤潤)はショックのあまり整(伊藤あさひ)に電話をかける。
どしゃぶりの雨が降る中、ホテルに向かった二人は、一線を越えることに少し迷いを感じながらも、心を埋めるように身体を重ねていく。
一顕が帰宅すると、かおりは実家に帰っていた。
そんな中、一顕のもとに整から連絡が入る。急いで会社に向かうと、IDカードを忘れたという整がいて―。
一顕は、頭ではダメだとわかっていながらも、整への想いを募らせていき…。

公式サイトより

あまりに辛いことがあると誰かに頼りたくなる。一顕にとってのその相手が整になるのは今までの関係から見ても必然だと思いました。
「きつい。」「辛い。」
一顕の絞り出すような声が聞いていても辛いです。
その声を聞いて理由を聞くわけでもなく「今すぐ行く」と伝える整を見て、言葉や態度にはあまり出ていないけど整にとって一顕の存在は大切なものになっているのかもと思いました。
「いや、俺が行きます。半井さん、車嫌いでしょう。」
「俺が行きたいんだよ。」
この会話だけで自分がどんなに辛い状況でも人を気遣える一顕の優しさと整の一顕への思い(恋愛感情とか関係なく)がうかがえてとても好きです。
この後の「すぐ行く。待ってて。」も最高でした。
整は懐に入れてしまえばとても愛情深い人な気がしています。
和章には会社のシステムトラブルだと告げて出ていきますが、和章は全く納得していない顔…怖いです。

どしゃぶりの中落ち合ったあとの「俺、半井さんとセックスしたいです」
には予告で流れていた台詞は今ですか!?となりました。
「うん。いいよ。」いいんですか!?(うるさい)
落ち合った時から終始一顕の整を見る視線が優しさと切なさが混じったような感じで大好きでした。
初体験の時の事を聞かれて「相手のあることだから」と話さない一顕。
これほど誠実で実直なのは珍しいしいい男すぎる…。
「お前のそういうところ、俺は結構好きかもしれない。」
こういう普通なら照れそうな事を伝えられるのは整の素敵なところですね。
一顕もこういうところに惹かれていくんでしょう。
整のケガをした爪を見てそっと優しく触れ、痛みは決して与えないような触り方をする一顕と、グッと押さえて痛くないか尋ねた和章。
触り方の対比がすごい。
整の表情はそこまで変化しませんでしたが何かを感じた様子。
処理的な行為は出来ないと「普通」にしたいと言う一顕。そういうタイプではないですもんね。
「ぺしゃんこに潰れたりしないよ、俺は。」
こう言って安心させるように一顕の頭を引き寄せて伝えるのが優しいですよね。
この後の一顕の「うん」も可愛さと切なさが入り混じった気持ちになりました。
「痛いですよね」「やっぱきつい?」
一顕がずっと整の身体の負担を心配しているのを見て、ただ性欲を発散したいのではなくてこうやって想い合って抱き合いたいだけだったんだよなぁ…と切なくなりました。
「この身体がいらないだなんて、贅沢な奴がいるんだなぁって。」
両手で頬を包み込んで言うから余計にきますよね。
「いまそういう台詞は反則でしょ。涙出るかと思った。」
「だってほんとのことだから。萩原は悪くも汚くもない」
ここの一連の流れが好きすぎます。
お互いを触る手が優しすぎてお互いを労りあって空洞を埋めていっているようでした。
特に整は今までとはまた違った部分が見られたし触り方も話し方もがどれも優しくて要所要所で一顕を慈しむように触っていたのが印象的でした。

2人で入った美術館の閉館を知り、もう一度見たいという一顕に整は
「あそこから始まっちゃったような気がしてるから。またなにか起こりそうでちょっと怖い。」
整の中でここでやめないと、と思っているんですかね。
そんな整の短所とも長所とも取れるところをさらっと肯定する一顕。
来てくれた理由を問われて秘密が欲しかったと答える整。
和章の抱える秘密はまた物語が進めば分かりそうですね。
絶対にばれない浮気のくだり本心かわからずちょっともやつきました。
帰り支度をする整を見る目が子犬過ぎてしんどかったです。
手を取られて振り向く時、整の表情が少し変わって務めて軽く振舞おうと決めてから振り返ったように感じましたが気のせいですかね?
自分の事をあんなに大事にしてくれた相手に本気で帰したくないと言われて抱きしめられたら振りほどけないですよね…。
「どうすんの?どうすんの俺たち。こんなんなっちゃって。」
ここの整の切羽詰まったような駄々っ子のような言い方がとても好きです。
お互い駄目だと分かっていながらどっちも抱き合うのを止めません。
ここで初めて唇にキスをしたことに大きな意味がある気がしています。
慰めとか流れとか秘密とか関係なくなって、ちゃんとお互いを欲してしまったと言うのでしょうか。
ここの優しいデコちゅうがさらに愛情を感じます。
こんな優しい時間が早く訪れればいいのに…

帰宅時間がお昼を過ぎていることにも驚きつつかおりの返信にも驚きます。
あの子、何も分かってない?気づかないふり?しかも一顕が悪者…?怖すぎるんですが。
一方整の「げ…和章いる」感が分かりやすすぎましたね。
やはり和章の目がバキバキすぎてこちらも怖いです。
言いたいことを飲みこんでいそうだし、整の少しの変化も見逃したくないような感じを受けます。
帰った後にも気遣いのメールとかどこまでも優しい男の一顕。
散々やりまくったんだ…と思ったのは内緒です。
でも彼女を迎えに行く気は起こらなくなってしまっていますね。

接待後、整から助けを求められ一顕が会社に戻るシーン、もう一顕の中で整は大きくなりすぎてしまっています。
それだけあの言葉に本当に救われたんだと思いました。
整を求める一顕の泣きそうな声と顔が切なくてしんどいです。
直球で求められて平静を装ってなだめようとする整が、
「半井さんは落ち着いてる?少しの俺の気持ち分からない?」
と言われた時にきゅっと唇を嚙んだのが見えて整もいっぱい我慢して一顕を受け入れないようにしているんだと思い、もどかしかったです。
一顕が素直に自分の気持ちを伝え続けている時も整はそれに答えるわけにはいかないとずっと我慢していたように思いました。
「もう用済み?」は聞いててもきつかったですね。
一顕が去った後、やっと感情があらわになっていましたが、普段のひょうひょうとした雰囲気と正反対の行動に一顕への思いの深さを感じました。
しかし現段階ではそれが恋愛感情なのかどうなのかはわかりません。

帰宅してお風呂に向かう一顕、かおりの表情とスマホがアップになった時、やばい!って言いました。
スマホ見ないってドヤってたじゃないか…。危機察知能力の高い子だ…。
割られたストームグラスで察知した一顕ですが、かおりを探すより先に整に連絡を入れたところでもう彼女に愛情がないのが浮き彫りになったようでした。
そして整を守る為に電話をかけたのにそれを聞いたのがまさかの和章。
そもそもなんで電話に出てるんだこの男!また目がバキバキ!!
相手が返事してから話そうね、一顕…。
まさにふったらどしゃぶり。えらいことです…

心臓に悪いシーンで終わりました。なんてこった。
いい意味で疲れるドラマです。
次回予告もまた不穏な空気しかしませんが、一顕がちゃんとかおりと話せるのはいいことだと思うので来週まで我慢です。

松本さんの目がずっとバキバキで目に光が差してて言ってることは穏やかなのにずっと様子がおかしい…
整への歪みっぷりがすごくて恐怖を覚えますね。
次週その真意が少しは分かりそうなので楽しみでもあります。
目が不自然に開いているわけでもないのにあのバキバキ感はすごいです…
武藤さんの演技が本当に自然に感じていて、表情で一顕が何を考えているか伝わってくるような気がしますし、場面場面での声のトーンが最高です。
絶妙なかすれ具合はわざとなのか…なんにせよ最高です。
伊藤さんの整は何を考えているか読ませてくれないので少し表情が出た時の出し方が可愛いですよね。
少しだけむくれたり、唇をかんだり。少しの変化なのでまだまだ見落としがありそうです。
そんな中会社でのシーンの時は表情がほぼ無表情なはずなのに感情が感じられたようで余計に切なかったです。

5話ではベッドシーンがありましたがあのシーンは行為をする事も大切だけどそこで交わされた言葉がもっと大切だと思っています。
気持ちのぶつけ合いみたいな感じではなく対話みたいなベッドシーンは珍しいように感じました。
した事によって一顕は切ない思いを抱えてしまうことになるけど確かに救われたと思います。
6話からまたそれぞれの関係性がガラッと変わるようなので怖いような楽しみなような。

ではまた来週お会い出来たら嬉しいです。


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