見出し画像

[台湾] 澎湖~馬公と望安の旅 (2024-02)

今回も離島の旅です。

澎湖に行こうと思ったきっかけは次に行く場所をGoogleマップで探していたときに見付けたここがとても気になったからでした。

こんなところ日程長めにとらないと行けるわけないね?と思いましたが、調べてみると馬公から南海之星というフェリーが毎日出ていて日帰りで行ける、しかも望安や七美を含む澎湖諸島をめぐる観光フェリーもあるらしい。

これは行くしかない!


旅の計画

澎湖は嘉義の西。

台北から週末利用の一泊二日で行くとして(社畜なので)、この時点で考えていた計画は・・・。

1日目:台北から飛行機で澎湖(馬公)へ。この日はバイクを借りて馬公一日観光。
2日目:観光フェリーで澎湖諸島をまわる。夜の便で台北に帰る。

台北の松山空港から澎湖までは飛行機で一時間ぐらい。
ちなみに高雄からはフェリーも出ていて夜出発の早朝着です。高雄観光ついでで行くならホテルが一泊浮くのが魅力的ですが、それはまたの機会で。

往路のチケットはユニー航空で買いました。

実は一緒に復路もとっていたのですが、日付を間違えて往路と復路を同じ日にしてしまっていました。気がついたときにはすでに復路の日程のチケットは完売していたのでキャンセルするしかなく・・・。(キャンセル可能な価格のチケットをとっていたので手数料は払ったが事なきを得た・・・)

マンダリン航空のチケットはまだあったので復路はこちらにしました。

飛行機が決まったので次はホテルです。

TripコムとGoogleマップの評価で検討した結果、澎湖瑞欣大飯店に決定。ここに決めた理由はホテルの目の前にバイクのレンタル屋があることと、空港からの送迎があるからです。

しかし送迎をお願いする方法がいまいちわからなかったため、ホテルのLINEアカウントを調べて直接連絡し、無事申し込むことができました。申し込み用紙はWordファイルでした。

澎湖瑞欣大飯店の公式LINEアカウント。

完璧なプランです(フラグ)。だが、このときの自分はまだ知らなかった。観光フェリーが出ているのは夏だけだと。


一日目

いつもの松山空港。

今回乗る便はそれほど早朝でもなかったので松山空港の例のパン屋もあいていました。

飛行機は小型のプロペラ機でした。席はそこそこ埋まっていました。

途中、窓から見えた山脈の一部に雪が!

澎湖到着!

預け荷物は軽トラっぽい車で運んでいます。そして着陸後はそのまま徒歩でターミナルに移動。

送迎車が来ているので空港の中はチラ見ぐらいしかできずでしたが、セブンイレブンが奥にありました。

しかし送迎車に乗ったのはなんと自分一人のみ。季節外れだからか、贅沢な経験をしてしまいました。

ホテルに到着後、荷物だけ預けてまずバイクを借りに行きます。

予定通りホテルのすぐ前にある澎湖中興租車行でバイクを借りました。一日300元。

口コミにあったようにスマホホルダーがデフォルトでついていて、バイクも綺麗でした。ヘルメットも臭くない(最重要)。
ガソリンは最初から満タンではなかったので、借りるときもそのままでよさそうでした(満タンでの返却を要求するバイク屋もある)。


まずは二日目のメインイベントである周遊観光フェリーの情報を得るために南海遊客中心へ。

しかし中は閑散としている・・・。(写真撮り忘れ)
受付に人がいたので聞いてみると、「観光フェリーは今の季節はやっていないよ、夏だけだよ、朝9時半にでるフェリーに乗れ」と言われてしまうのであった(フラグ回収)。

夏はこんなツアーもあるようです。

ついでにフェリーターミナルの近くにPier3 三号港というショッピングモールがあったので入ってみました。

ガラガラ・・・。商売になるのだろうか?


今日の予定は馬公観光です。

ゴールを西の灯台「漁翁島灯塔(西嶼燈塔)」とさだめ、道中色々寄ってみたいと思います。

しかしスタート早々道に迷うの巻。

迷いこんだ路地裏の見知らぬ路地に、いい感じのタイルの家が!

と思ったらこれ、もとはもっとシンプルな家だったのがリノベーションされていただけでした。

二年前はこんな感じの外観だったようです。感動を返して・・・。

ちなみに場所はこのあたりです。↓

隣は民宿だったので、ここも将来そうなるのでしょうか?

この民宿には猫がいるようなので次回の宿泊候補地とする。

後寮許謀古厝

整備されていない打ち捨てられた古蹟。この車はたぶん近所の人が勝手に停めていると思われる。

ここは誰も管理してなかったし封鎖もされていないので中にも入ることができます。
壁の装飾が素晴らしく、かつての繁栄が想像できました。

通樑古榕

何本もの榕樹がおそらく最初は広場を、そしていまは道までを侵食しようとしています。

完成すると緑のトンネルになりそう。

広場側はすっかり天井が完成しておりとてもすごい。
榕樹の生命力、恐ろしすぎる。
でも夏は涼しそうですね。(蚊がいっぱい出そう)

奥には通梁保安宮がありました。

林家古厝

通樑古榕のすぐ向かい側にある古い集落です。

きれいに修復されている家もあれば・・・

ほったらかしになっていて廃墟になっているところも。

澎湖の伝統家屋は壁に珊瑚を使う独特のスタイルです。


お腹がすいてきたので近くのお店で名物っぽい花枝丸三兄弟を食べてみました。

花枝丸とはイカの肉をボール状に丸めた食べ物です。この店は老夫婦が経営していて注文後その場で揚げてくれる。とても美味しい。

永成古厝

ここも住む人のいない廃墟化した伝統家屋です。最盛期には8つの三合院が密集して建っていたとGoogleマップの口コミにありました。

このあたりは海に近く、いい感じの雰囲気が漂っています。

海をバックに立つ廟。

何かの監視所なのか・・・?

扉と屋上の手すりの模様がいい味を出している。

このイッヌは悪犬ではなくとても友好的でした。とてもかわいい。

二崁聚落保存區

ここは伝統建築の村がまるごと保存されているエリア。もちろん壁はサンゴでできています。
観光地化されていて、修復されている建物が多く、カフェ的なお店もいくつかありました。
まだ住んでる人もいるようです。

その中でも二崁陳家古厝は保存状態もよく、とても素晴らしかった。

この日は開いていませんでしたが、ここも杏仁茶を出すお店になっているようです。


修復されている建物はだいたいこんな感じです。

ふらふらと入っていくと杏仁茶を売っていました。

喉が渇いていたので購入し、飲みながら建物の中を堪能しました。

漁翁島灯塔

いよいよゴールの灯台へ。

青い空と海に白い灯台が映えていて、とても素晴らしい風景でした。
この日は訪れる人も少なく、ゆっくりと堪能できました。

敷地内の施設ではこの灯台の全体像を確認できる模型がありました。

篤行十村

目的地である西の最先端から街中に戻ったあと篤行十村という眷村へ。

眷村はだいたいどこも同じような作りになってますね。

だがそこがいい。

残念ながらほとんどの場所が閉まっていたので一部の施設のみの見学となりました。

歌手の張雨生はこの篤行十村出身のようで、記念館がありました。

舊郵便局

その昔郵便局だった建物。ノーチェックでしたが緑の壁と独特な屋根が異彩を放っており、思わず足をとめてしまいました。

残念ながらここも訪れたときには閉まっていました。

澎湖天后宮

台湾で最古の媽祖寺院。訪れたときはお米でできた亀がいました。

そして本物の亀も。

暗くなってきたので本日の観光はここまでとして、このあとは夕食へ。

馬路益燒肉飯

適当に目に付いた店に入りました。

店内の座席には余裕がありましたがテイクアウトの客がひっきりなしに来ており、当たりの店の予感が。
焼肉飯というのがイチオシみたいなので、それと卵のスープを頼みました。

想像していた"焼肉"飯ではなかった。
ご飯の上に目玉焼きと揚げた豚肉がのっています。お肉は肉厚で咬むと汁が口の中にじゅわっと広がりうますぎた。

卵のスープも美味しかったです。

本日のホテル

今回泊まった瑞欣大酒店は真ん中が吹き抜けになっていました。

おっさん一人ですが、泊まった部屋は蜜月雙人房。なぜならベッド一つの部屋だとこれが一番安かったので。

清潔感があり、安めなホテルにありがちな変な匂いもしない。

シャワーやトイレの水圧もよし。

ただ鍵はカードキーではない普通の鍵でした。外出時はフロントに預けた方がいいか聞くと、どっちでと良いとう回答でした。

一階には共同で使える洗濯機もありました。


二日目

二日目は朝9時半に出るフェリーで今回のメイン目的地である中社村(望安花宅)に向かいます。

フェリーは南海之星という名称で、馬公から望安を経由し七美へ、そこからまた望安を経由して馬公に帰ってきます。

図は適当です。

今回は最初の停泊地である望安で降り(10:20着)、七美から帰ってきたフェリー(14:30着)に乗るという計画をたてました。
本当は七美にも行きたかったのですが、往路の望安では30分ぐらいしか停泊しないため、目的地である望安花宅に行って帰ってくるのは厳しいと思い諦めました。

昨日の時点であらかじめフェリーチケットを買っておこうと思いましたが、到着時には南海之星が発着するフェリーターミナルはフェリーが出る時間帯以外は閉まっているようでしたので当日に購入することになりました。

フェリターミナルはこちら。

チケットは身分証を確認して発行される実名制で、澎湖籍でない場合は273元です。
座席は全指定のようでした。

船内の様子。
結構混んでました。

望安上陸

望安到着!

港のすぐそばにはファミマがありました。

セブンイレブンはすぐこちら!的なマークが港近くの建物にありますが、実はここからだとかなり離れたところにあるので騙されてはいけない。

セブンイレブンは住宅や民宿の多いエリアにあります。


ファミマの中にはフェリーのチケット売り場も。

帰りのチケットをいま購入できるか聞くと、当日券は13:50から発売とのこと。ちなみに澎湖籍だと 13:30から買えるみたいです。

もしかして売り切れもあり得る?と心配になって聞いてみたら「いまの季節は大丈夫よ」といわれて一安心。
ちなみに奥にはトイレもありました。

ファミマの中をみたり、港の写真を撮ってたりしてるうちにさっきまで営業していたレンタルバイクの店が閉まってしまいました・・・。おそらくフェリー到着時にしか開いてないくさい。

どうしようかとうろうろしてたら、近くの建物から出てきたおばあさんが「バイクを借りたいのか?」と聞いてきたのでついていったところ奥にお店がありました。

イッヌが寝ていた。

ガソリンはお店の方で入れるので返すときに満タンにしなくていいとのこと。
帰りのフェリーが出る14時半まで借りて200元です。

バイクは結構古めで、しかもレンタル時には免許証も身分証の提示も求められず。これは無免許でも借りれてしまうのでは・・・。

中社村は港からバイクで10分ぐらい走ったところにあります。

途中セブンイレブンも発見。

中社村 (望安花宅)

村の入り口。

ここもかなり閑散としています。自分以外には一組の観光客がいただけでした。
オンシーズンには賑わうのでしょうか?このときは人より猫の方が多かった・・・。

メイン通りのいくつかの家屋はきれいに修復されていましたが、キラキラ古鎮のような改装ではなく、住んでる人のために直したといった雰囲気の仕上がりです。
つまり、とても良い。

全体的には朽ちている家の方が多かったです。

だけどそれが良すぎる。

珊瑚でできた壁も思う存分堪能できます。

井戸がある広場。

井戸には日本語が刻まれています。

村のあちこちに、ここにかつて何があったみたいな説明マップが設置されていました。この村の朽ちた家屋も、将来的には全て修復する予定なのかもしれません。

ここには住人がまだ住んでおり、見事な装飾が残っていました。

良すぎる・・・。もはや「良い」以外の語彙力が消失してしまった。

廟の前の広場には猫ちゃんいっぱい!ここは天国か。

猫ちゃんのおやつ持参できたのでばら撒く。

耳カットありの子もいたのでどこかの保護団体がTNR活動をしているのだろのでしょうか?

子猫二匹をなでくりまわしてたら懐かれてしまい、しばらくついてきた。

連れて帰りたいけど無理なんだ😭️


帰りはあえて違う道を通って再び港へ。

これは犬ではなく山羊・・・。一匹だけでなくほかにもたくさんいたので、おそらく放牧をしている模様。


港に戻ってきました。
望安からすぐ近くにも將軍澳嶼という小島があり、目視で確認できます。向こう側に渡る船も出ているようでしたが今回は時間の関係でスルー。

お腹がすいたので昼飯を食べようとするも、シーズンオフゆえどこもやっていない。仕方なくファミマへ。

なぜか、ティッシュをおまけにもらった。旅行中にこのサイズは辛い・・・が、ありがたくいただきました。

余談。

帰りのチケットを購入し、再びフェリーで馬公へ。

帰りも結構混んでました。この様子だと夏場は予約必須だと思いました。

再び馬公

空港まではまたホテルの送迎を利用しますが、出発時刻までまだ少しあるため街ぶら。

麺屋さんがあったので入ってみました。

まだ夕方なのでお客さんは自分一人。こういうお店、大好きです。

注文したのは排骨餛飩冬粉。排骨がとろとろで美味しすぎた。


これは清の光緒帝時代に作られた順承門という城門で、車も通ることができます。
澎湖にはほかにもいくつか城門があったそうですが、老朽化のため現存するのはこれだけとのこと。

上にも登れます。

夕暮れ間近、台北に帰る時間が迫ってきています。

街中の商業施設はこういう感じの扉が多かったです。

どこもかしこも台湾らしい雰囲気が残っていて、全体的にのんびりとした空気が漂っています。もっと滞在したかった。

こちらはバス乗り場。
今回バスは全く利用しませんでしたが、次回は乗ってみたいです。


送迎車が出発する時間になったので澎湖観光はこれにて終了。(ちなみに帰りも客は自分一人でした)

かなり名残惜しいですが、行けなかった場所も多かったしまた来るよ!澎湖!

と思ったら20分の遅延…。


おまけ

澎湖は猫も犬も多く、iPhoneの写真フォルダが犬猫だらけになりました。みんなかわいい。

いいなと思ったら応援しよう!