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二胡弦レビュー「徳師 銀制専業用二胡弦 『甜美型』」

東京といわき市で、二胡や高胡(広東高胡)・中国音楽の合奏をレッスンしている「創樂社」主宰の安西創(あんざいはじめ)です。

二胡の弦は様々なメーカーが色んな価格帯の製品を出していますね。何を基準に買えば良いのか大いに迷うところ。そんな訳で、私なりに使ってみた弦の感想をレビューしてみます。どのメーカーも素晴らしい製品を努力して作っている事に変わりありませんし、使っている楽器や駒などのセッティングや弓、弾き癖などによって違ってきますから、あくまで個人の感想ということを踏まえて参考にしてもらえたら幸いです。

なお、値段は日本国内で入手するのか、はたまた海外から通販で輸入するのかなどによってバラつきがありますので、記事中に値段に関する記述があっても最安値を保証するものではありませんのでご了承ください。
さて、今回は……

「徳師 銀制専業用二胡弦『甜美型』」(産地: 北京)です

裏面には「龍之極品」と書いてありました

【弦の太さ】
外弦A-0.26mm
内弦D-0.43mm

【参考価格】税込2,860円参考サイト↓

【個人的コメント】
銀線というのは昔から弦楽器の高級金属弦の一角で、私の師匠が琵琶に銀線を張っていた事があるのを覚えています。なんとも涼やかで余韻が豊かだけどクリアな音がするという印象でしたが、この弦もどちらかといえば華やかで軽やかな音色の傾向があるように思います。パッケージに「甜美型」という金色のシールが貼ってある通り、「甘く美しい」音色がする、指への当たりが非常に滑らかで扱い易い二胡弦です。

内弦がやや細めで、音色はそのゲージの細さに呼応するようにやや明るく感じます。ただ、外弦はそれほど細くもないので割合しっかり太い音の中低音域が望めます。個人的には内弦の軽さを考えると独奏曲にはちょっと物足りないようにも思います。逆にいうと合奏音楽の中では程よくブレンドしつつもしっかり主張もできる煌びやかさのメリットを生かして、アンサンブルで使うと効果を発揮する音色かも知れません。銀線はどんな感じかなという方には一度試してみる価値がある弦だと思います。

実際に使ってみた方、良ければぜひ感想をコメントにください!


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