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議論で勝つのは誰だ!?【日々これ #34】

Anzaki です。

Audible という、Amazon のサービスで、これは書籍の音声データを購入できて繰り返し聞けるというものがあって、これを多用しています。

直近で、『人を動かす方法』というデール・カーネギーさんの日本語訳版を聞いていて、なるほど!と思ったことがあったので、その話をしてみようと思います。

内容はタイトル通りで、議論の勝者は誰か?という話なのですが、
答え言ってしまうと、「勝者はいない」です(ダルめのなぞなぞ)。

ここで言う勝者とは、この議論の末、「本質的に得する人」と考えると良いと思います。

なぜか。

人と人が議論をするときに、「自分は悪いことを言っている!」と思いながら議論をする人はほとんどいないと思います。
つまり、正義 vs 正義の状態です。これが前提となります。

の上で。

まず、議論に負けたら負けです。自分の意見は踏み潰され、敗北感、嫌悪感すら抱くことも少なくないと思います。

次に、その議論で言い負かした人、勝ったと思われる人もやっぱり負けだ、という話のようです。ここを具体的に想像してみます。

人は簡単には変わりません。ひとつふたつ議論をしたところで、自分の根本的な意見が変わることがあるでしょうか。。。
僕はほとんどなかったように思いますし、今考えてもパッと思い浮かびません。

そう考えると、議論で言い負かされた人の意見も気持ちもそう簡単には変わりません。となると議論の後、言い負かされた人のプライドは傷つき、自分を言い負かした相手を好きになることはほぼありません。

人を言い負かすと、“本質的に”嫌われやすい、ということになります。もしかしたら、より頑なになり、わかり合う事がもっと難しくなるかもしれません。

人を言い負かして得られるものは、一時的な背徳感や優越感だけだということになります。

議論に勝者はいません。

『嫌われる勇気』に書いてありましたが、人に嫌われないように行動する、というのは確かに良くないんですが、「嫌われると分かっていることをする」というのもどうかと思います。

ではどうするか。

カーネギーは、「議論を避ける」ことを提唱しています。

確かにそれが良さそうです。勝ちのない戦に出る必要は全くありません。これはリスクではなく、ただのロスです。

議論を避けるには、自分から吹っかけないことは当たり前として、「相手の話す気を奪う」のが良いと言われています。

例えば、、、

「あなたの会社のサービスより、B社の方が断然良いですよ」と議論をふっかけられたとします。

普通なら、それを否定し、自社のアピールを始めてしまうと思います。

そうなると議論成立。ここから先、勝者は出ません。

相手の話す気を奪います。

「おっしゃる通りです」と。

すると相手は拍子抜けします。叩き潰そうと思ったのに、反論されなければ叩く必要がない。

さらに、「あなたの選択は正しいと思います」と。

相手は戦うどころか、攻撃も防御もされないので、戦意を失います。

そのフラットな状態が作れたら、ようやく本題。自分の意見を聞いてもらいやすくなります。

そのフラットな関係になったところで、互いの利を尊重しあい、最適解が出せたときにようやく、勝者が決まります。

この時の勝者は、議論をしなかった2人ともになります。

ということで、、、

相手に自分の意見を聞いてもらいたければ、「議論しないこと」が何より大事で、そのためには、相手を認め、褒めること。それに尽きます。

この話以外にも、いろんな人の動かし方がありますが、基本姿勢として「褒める」という行為が頻繁に登場します。

人を褒めることは、自分のためでもあるみたいです。

ということで、この辺で「議論に勝つのは誰だ!?」の話を終えたいと思います。

ではまた。


(この話が誰かの何かにつながりますように・・・)
(「スキ」は結構モチベーションになってます、ありがとうございます)

【参考】
『人を動かす方法』(著:デール・カーネギー/訳:関岡孝平)

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あんざき
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