【日々これ #14】「意味のないもの」は、アダムスミスの想定を超えている説。
コロナウイルスの影響で、「花粉症の私はマスク買えなくて困ってる」な人の影に隠れて、ハノイの空気に苦しめられる恐怖がもうすぐそこまで来ています。 Anzaki です。
いろんなことはうっすらと繋がっていて、一つの事象は他の事象を引き起こすんだなぁなんて思う今日この頃です。
そんな中、経済学といえばこの人!な、アダム・スミスさんの話と、山口周さんの「ニュータイプの時代」とが繋がっているかもしれないと思ったので、その話をしてみます。
アダム・スミスの話
「見えざる手」で有名な、この人。
よく「神見えざる手」と言われ、「自由にすれば、市場メカニズムが何かしら作用して、あらゆることがうまくいく」みたいな話になっちゃうのですが、
それは間違いのようですね。
「神」は関係なく、、、
国発展のために貿易をうまくしようとするけど、それは力づくなんだよ、という話で、
本来必要なのは食べることで、それに余裕ができて工業が出てきて、そこにも余裕が出てきて、商業が生まれる。
本来の経済の形はそれなんだから、放って置いたら、「農業→工業→商業」になっていくんだよ。
経済の発展って、あるべき形になり、合理的に、必然的に起こるんだよ、と。
そんな話のようです。
『ニュータイプの時代』の話
いろんな話が出てきますが、その中でもよく話題に上がる話で、
「役に立つから意味がある」に移りゆく時代だといわれています。
1〜4象限を用意して、
・縦は「役に立つ、立たない」軸
・横は「意味がない、ある」軸にします。
こんな感じで↓
で、時代は↓こんな感じで移り変わっていて、
結論、これからは「役にたたないけど意味のあるもの」に価値が出てくるという話です。
ものがない時代は、
ひとまず、最低限のものを欲します(左下:役にたたない・意味がない)。
その後、その効率をよくしていき、上へ(左上:役に立つ・意味がない)。
ある程度ものが揃ってきたら、さらに価値のあるものが求められ始める(役に立つ・意味がある)。
そして今、いろーーーんなものが揃ったこの時代では、右下の「役に立つかどうかは置いといて、意味があるもの」が求められ始めているのだと。
その一つが物語だったりします。
何を買うか、ではなく、「どうやって生まれたものを買うか」とか、「だれが作ったものを買うか」みたいなことが、購買活動の判断軸になってきているのです。
生産者さんの顔が見えるちょっと高い卵を買っちゃう感じもそれかもしれません。
生産者さんの顔が見えないコーンフレーク売れなくなるかな・・・(ミルクボーイの漫才より)。
で、何が言いたいの?
↑この、①〜③までの動きが、「農業→工業→商業」の発展に似てない?ということです。
※農業が「意味がない」という話では決してなく、「生きるためにまず必要なもの」という視点で、出発点としての位置付けです。
※むしろ、農業体験は都会暮らししていたら日常に活きることはないので、「役にたたない」かもしれないですが、「五感でいろんなことを吸収できる」という点で「意味がある」という、最先端の位置づけかもしれません。
仮に①〜③が、「農業→工業→商業」だとすれば、④の世界は「古典的経済学が創造しなかった世界」、つまり、「アダム・スミス」を超えた時代と捉えることができる、という話です。
だからなんなんだ、と思われるかもしれませんが、人間の歴史の中でも
長らく学ばれてきた理論、それを超える時代だとすれば、
「自分たちの生きている時代は面白い時代だ」と断言できそうじゃないでしょうか。
もちろん、各時代がそれまでの最先端であることは言うまでもありませんが、一つの大きな概念を超える時代となると、
「人類が大きな一歩を歩む瞬間」に立ち会えるかもしれません。
ということで、人類が大きな一歩を踏むために、コロナには徹底的に備えて、しっかりと確実な一歩を歩みましょう。
ということで、ということで、
マスク業者さん、よろしくお願いします(何を?)。
ではまた。
【参考】
『ニュータイプの時代』 山口周
「コーンフレーク」の漫才 ミルクボーイ
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