ザ・リーサルウェポンズ [Back To The 80's] 全曲紹介
2019年1月、彗星のように現れた謎のユニット「ザ・リーサルウェポンズ」
バック・トゥ・ザ・フューチャーのマーティを彷彿とさせるダウンベストに赤いバンダナ&ティアドロップサングラスの怪しい外国人サイボーグジョー(@CyborgJoe2)と、黄色いオーバーオール&メタルTシャツ&アメフトヘルメットでスタインバーガーのヘッドレスギターを弾くアイキッド(@aikikiyohisa)という個性的な出で立ちの2人ですが、あまりの楽曲の素晴らしさにファンが急増中です。
当初から「80年代アクションスター」が仲間内でアンセムになっていましたが、ストリートファイターIIに捧げる「昇竜拳が出ない」(現在は公開停止中)がゲーム系メディアに取り上げられゲーム界隈でも話題になりました。
令和元年4/1にリリースされたアルバム「Back To The 80's」がiTunes総合チャート3位ロックチャート1位と快進撃を続ける中、星野源さんがラジオで「きみはマザーファッカー」をかけるという事件もあり確実にデカい波が来ている様子。
宣伝はほぼYouTubeのみという新人ユニットがここまで話題になるというのは現代だからこそ成り立つ夢のあるストーリーだし、なによりも「良いものが評価されている」という事実が嬉しいですね。
ザ・リーサルウェポンズの音楽性の主軸は80年代のシンセポップやニューロマンティック、ユーロビートを基調としたロックサウンドで、一部のダークな楽曲を除き徹頭徹尾ハッピーできらびやか。もはや麻薬的と言ってもいいその魅力を知ってほしいので「Back To The 80's」の楽曲を全曲紹介していきます。
01. 80年代アクションスター
まずは1曲目。80年代のアクションスターへの愛に溢れたあるあるソング。『昇竜拳が出ない』の原曲『ケンのテーマ』に繋がる当時のゲームミュージックの要素を強く感じさせる一曲。「コブラに噛まれて5日後、コブラが死んだ」などのチャック・ノリス・ファクトネタなど爆笑必至。世界中どこを探しても「エイドリアン」「メル・ギブソン」でコール&レスポンスの出来る曲なんて無いでしょう。
02. シェイキン月給日
リック・アストリーやジェイソン・ドノヴァンのような爽やかさ満載のこれぞ80'sソング。内容は月給日前で金が無くてハトの餌食ったりしてますが。ハンドクラップや落ちサビ後の転調などアレンジが見事です。
03. プレミアムフライデーナイト
1st、2ndのマイナーメロディが美しかった頃のBon Joviを想起させるハードポップ。2番冒頭の「No遵法精神」のメロディがポイント。個人的にこういうアレンジがある曲大好きです。金曜日ということでMVがホラーテイストなんですね。
04. Super Cub is No.1
スーパーカブの素晴らしさを高らかに歌い上げるポップチューン。ぜひホンダの人に聴いていただきたい。爽やかな曲調とほのかな郷愁を誘う歌詞に感動を覚えます(マジで)
05. なんでやねん
謎の外国人が関西弁ソングを歌うだけで面白いのに曲までいいので始末に負えない。初めて聴いた時a-haが始まるかと思ってイントロで大爆笑しました。マイナーなメロディが美しいです。
6. きみはマザーファッカー
アルバムを代表するキラーチューン。星野源さんがラジオでかけたらしいけど大丈夫なんでしょうか。自前で怪獣を作っている我が家工房協力のもと、MVも最高にイカした出来になっています。ひたすら躁状態のアッパーな曲調にひどい歌詞という好きにならずにはいられない名曲。ライブではF.U.C.Kのコール&レスポンスがとにかく楽しい! 元気の無い時はこれ見ときゃOK。
07. マハラジャナイト
デッド・オア・アライブ直系の現代のHi-NRG(ハイエナジー)チューン。80年代の空気がすべてここに詰まっています。間奏のメロディアスなギターソロが効いてますね。おしりフリフリしたいときはこれ。
08. クールジャパン
謎の外国人サイボーグジョーが日本をアゲまくる内容のエネルギッシュでポップなロックンロール。MVの解像度ガビガビの富士山が最高。
\ニッポン/\チャチャチャ/\ニッポン/\チャチャチャ/
09. 熱血ティーチャー
まんまスクールウォーズな世界観。曲調もボニー・タイラー『ヒーロー』やケニー・ロギンス『デンジャー・ゾーン』のようなハードなロックでカッコいいです。ライブでは「カバンの薄さは知能の薄さ」「車高の低さは次元の低さ」といったコール&レスポンスで盛り上がれます。
10. ホッピーでハッピー
奇跡的に50人限定の1stワンマンに行くことが出来たのでその時の動画を。この曲も『きみはマザーファッカー』のようにコール&レスポンスがたっぷり組み込まれた曲で、会場を埋め尽くすホッピーコールは感動的でした。とにかく爆発的に盛り上がる一曲。「焼酎 割んなら 1:5 」「美味しい Healthy Feel so good」などピッタリ音にハマッた言葉の選び方が素晴らしいです。
11. ゴキブリナイトメア
他の曲とはうってかわってヘヴィ&ダークネス路線。ライブではサイボーグジョーがホラーソングと紹介していました。黒い悪魔(ゴキブリ)を怖がる内容の曲ですが、間奏などにプログレッシヴな要素が盛り込まれていてひたすら不穏な雰囲気。アイキッドさんの引き出しの多さを感じる一曲。
12. サイボーグメカニンジャ
これまた他の曲とはタイプの違うメチャクチャカッコいいシンセウェイヴ。サイバー&デジタルな世界観が見事に表現されています。イントロのブレイクが超COOLだしそれで曲がビシッと終わるのにも痺れます。
以上、主観による全曲紹介でした。
ザ・リーサルウェポンズはこれからもっと評価されていくユニットだと思っています。彼らの曲が少しでも心の琴線に触れた人は音源を買って応援しましょう。そしてライブでホッピーコールを!! FUCK YES!!!