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キラキラした東京で愛と居場所を求めた20代を卒業して・・・(恋愛篇)

先日ついに30歳を迎えました。

私の周りにいる30代の諸先輩方が、20代より30代のほうがもっともっと楽しいよ、といつも私に体現してくれていたので、30歳になることに抵抗は1ミリもなかった。

だけど、恋に仕事に奔走した20代が終わったのか…と少し寂しい気持ちになったので、これを期に20代を振り返ってみることにしました。

「20代、楽しかったなぁ・・・。」

スマホに残っているカメラロールを見返しながら、ついポロッと口から出た言葉。

ああ、こんなにもたくさんの出来事を過ごして、笑って泣いて走っていたんだなぁ。
29歳、2020年は緊急事態宣言があり、ほぼ家から出れず友だちにも会えなかったし、すっかり忘れてた。

美味しいご飯に、いろんな旅行、どの写真もキラキラした友だちや先輩たちと写っていて、スクロールするたび「あぁ…ここも良かったなぁ」とこぼれてしまう。

こんなご時世だからこそ、自分のキラキラした思い出をしっかり言葉にして輝かせてあげたい。

キラキラ女子に登りつめた社会人1年目

大学はギリギリ東京に出れない関東で、ドラマみたいな夢のキャンパスライフはなかったけれど…
高校生の頃から入りたかった広告業界、必死に勉強して人脈を作って…やっと勝ち取った内定先。
キラキラした業界人に憧れて、端から広告雑誌やアワードの書籍を読み漁って、いつか私も…と闘志を燃やしていた。

社会人になってすぐ、グループ会社全体で受けた研修。
優秀な同期たちがしのぎを削る最後のプレゼンで、まさかの1位に。
帰国子女や有名大学卒の同期たちを押しのけて、成り上がりの自分が1位になってしまった…!と鼻高々でした。

締めの宴会でのスピーチを任され、当たり障りのないスピーチを終えたあと、周りから聞こえた男性陣からの「可愛い〜」の声。

そう、ここから私の社会人生活は、「恋」に「仕事」に翻弄され始めた。

お世辞にも大学生活の中でモテる側には居なかったし、なんなら朝から晩まで研究室でPCに向き合う毎日。
そんな私が社会人になって周りから認められ、さらには可愛いと褒められるなんて…!

同じく広告業界に入った大学同期女子(のちの"いつもの3人")たちも同様の扱いを受けたようで、女子会の話題はいつも「私達、実はイケてるんじゃない!?」
今思うと苦笑モノだけど、当時の私たちは学生時代と全く違う世界に飛び込んでワクワクしていた。

それからというもの、業界の先輩たちに連れて行ってもらうトウキョウのキラキラした甘美な世界を、スポンジのように吸収し「THE キラキラ女子」をタイトルに20代を謳歌するのでした。

Taylor Swiftの「22」がテーマソングだった20代真っ盛り

テイラー・スウィフトの曲に「22」という曲があるのをご存知でしょうか?

Everything will be alright if we just keep dancing like we're 22, 22
22歳らしく生きていれば結局すべてが上手くいくのよ、ただ踊り続けていればね

このフレーズに共感し、いつもの3人のテーマソングとして「とにかく今を楽しく過ごせればそれでいい」と、毎夜トウキョウの美味しいお店に出かけ、そこで出会う素敵な男性とお喋りしたり、一夜を過ごしたり、目まぐるしく過ごす日々。

ただ単に、私はいい女である、と自尊心を満たされる言葉を言われたかっただけなのかも知れないけれど、当時の私は「愛」を求めていたの。

ただ「愛されたい」という薄っぺらい言葉を頼りに、最新のコスメやファッションを取り入れ、社内外でちやほやされながら、ハイスペック男子と言われる大手企業の男性たちと合コンをしたり食事をしたり、愛を探し回っていた。

渋谷、恵比寿、六本木、麻布十番、銀座。
どのトウキョウの街もいつでも戦闘態勢のキラキラした女の子がたくさんいた。
そんな女の子たちに負けないように私も美容や洋服、なんなら補正下着まで買い込んで、誰ともわからないナニカと戦っていた。

あらゆる美味しいお店をリサーチし、
このレベルに連れてってくれないなんて嫌、
エスコートの仕方が雑、
会話がつまらない、
支払いの仕方がスマートじゃなかった、
…なんてお高く止まっていたものだ。

男性とのデートのたび、事前のスペック情報と事後レポートを、飲み会で先輩たちに話してたもんだから、いつのまにか私のあだ名は「コリドー街の女王」に…。
(これもまたエピソードに紐づくからなのだが)

長続きしない恋愛。今期のエピソードはいかに?

何人の男性とデートしただろうか…。
過去のエピソードを思い出せばもう数え切れない。というか覚えてない。
結果を急ぐクセがあり、私が好き!となったら、相手にもすぐ好きになって欲しかった。

思い通りの言葉をもらえないと「私の20代が勿体ない」とすぐにお別れ。
自分の盛り上がりと一緒じゃなかったらフィーリングが違うんだ、運命じゃなかったんだ、次行こ次。

そんな性格なため、いつも恋愛は1クール。
3ヶ月以上好きになる人も現れず、今期のドラマは…というレベルでコロコロとデートの相手を変えていた。
そんなすぐに人のこと好きになれる!?という意見もごもっとも。
それでも、出会わなければ、結婚できる人を見つけなければ、という焦りが強かった。

「愛されること」がどういうことなのかも分からず、がむしゃらに探し回っていたのだから、当然「愛」なんて手に入れることは出来ず、ただ「1人で居ないこと」が目的となっていた。

とにかく誰かから認められ独りではない、どこか居場所が欲しかった。



そんな私を支えていたのは、もう一つの自尊心を満たす「仕事」

ひたすら誰かに認められる居場所を求めて走り回っていた。


ということで・・・仕事篇は追って、また。

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