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FUJIFILM X-T50インプレと課題点

この前の日曜日、FUJIFILM X-T50を持って短時間だけど公園に散歩しに行った。

この記事はインプレとして、主に現時点で感じている良いところと、自分にとっての課題・気にくわないところに分けて書く。

いくつか写真を撮ってきたのでもし良かったら見てほしい。

また、設定や機能についての詳細は絶賛勉強中なので、あまり参考にならないかも知れないから先に忠告しておこう。

秋といえばススキ

X-T50の良いところ

①フィルムシミュレーション
まず何といっても本当に気に入っていて、ついつい同じ場面を別のシミュレーションを使って撮るので枚数が嵩んでしまう。

このカメラの決め手となった所以であるが、故にこれについて言及しなくては始まらない。

フィルムカメラのコスト高はなかなか天井が見えずどんどん高騰の一途を辿っている。

そんな情勢の中、この機能は本家フィルムメーカーが社運をかけて力を入れている機能。
先日発表されたばかりの、X-M5にも搭載してくるので、全面的に推していると考えて間違い無いだろう。

X-T50はREALA ACEを搭載。このモードはすごくオールマイティで使いやすい。僕が1番使うのはこのモード。
至極ナチュラルな絵でいて、少しだけ鮮やかな発色と繊細な描写をしてくれる様な感じがする。
結構Nikonっぽいのかも知れない。

もう一つ挙げるとすれば、Velviaかな。
僕がフィルムを使い始めて、感動した初のフィルムはこれだった。価格が高いリバーサルフィルム(ポジフィルム)をたくさん撮れる幸せよ。

いかにも発色が良く、ビビットなんだけどそれでいてどこか滑らかな感じを持ち合わせたイメージ。

色を表現したい!みたいな場面にはもってこいだと思う。
これからのシーズンの目玉である紅葉なんかは本当によく写る予感がする。

学名はSalvia(だと思う)名前が似てるね

②解像度
解像度の高さは目を見張るものがある。
やっぱり新型センサーの恩恵だなと感じる一番のポイントかも知れない。

スマホにデータを移して拡大してもかなり耐える。
というかノーマルモードで撮った写真でも四切りサイズとか余裕でノイズが出ないと思う。

植物や建物・風景を撮ることが多いから、この解像度が高い事は僕の中で評価できる。

便利なクロップ機能においてもその優位性は変わらない。
解像度に信頼が置けるから、1.4倍/2.0倍でも耐えうることができると感じる。

デジタルテレコンが便利かつ実用性がとても高いのでファンクション登録したくらい。
この機能が有効に使えるとなると単焦点オンリーで旅しても問題ないなという力強い裏付けになった。

逆に引きで撮って、後からトリミングという方法でも同意義と思うが、どっちを選ぶかは個人的趣味だね。

遠くにいたダイサギ テレ端2.0倍クロップで撮影


③ファインダー
最後に良いところをもう一つ。

デジタル一眼レフ派だった僕がほんとーーに最後まで譲れなかった理由でもある、デジタルビューファインダー。

これは家電量販店で少し覗いたくらいでは分からないから、今回撮影してよく分かった点。
ミラーで見てたファインダーがデジタル画面なんて味気ないし、後で見返したら全然思ってたのと違う!なんて事がほぼ無かった。

確かに少し倍率は小さめかも知れないが、コンパクトで軽量なこのボディに、ここまで明瞭鮮明なファインダーが搭載されいるのは素晴らしい以外の言葉が見当たらない。

ぜひ当カメラのファインダーを覗いたことがないデジイチ信者は自身の目で確かめて欲しい。
きっとイメージがガラガラっと大きな音を立てて崩れ落ちるぜ!


課題とX-T50の悪いところ

まず課題視している所はざっとこんな感じ
 ・的確なフィルムシミュレーションの判断
 ・機能の網羅
 ・ファンクション機能の活用
 ・AELボタンの使い方
 ・オートフォーカス機能の種類と使い分け
 ・前後ダイヤルの設定

これはNikon D750からの移行で苦労していると言い換えても良いかも知れない。
ボタン/ダイヤル類が少ないのと、設定がどこの配下に何があるかが感覚的に分からない事に起因している。

あとはFUJIFILM独自の呼び名、新機能に追いつけていない。
頑張って少しずつ試して覚えていくしかないかなと感じるし、そこがむしろ、このカメラを操る楽しみなのかなとも思っている。

悪いところも書いておこう。

①バッテリー
バッテリー容量はやはり大きな欠点だと思う。
約390枚でバッテリーが切れるらしいから予備の正規バッテリー買ったけど、市場価格で6,000円超えて7,000円くらいって高くないですか?!
互換品使っても良いけど何かあったら泣く値段なのでちゃんと正規品買ったけどさ…(泣)

②モード切り替え
これはメインとしたメーカー違いによるものなのか、中級機だからあと一歩及ばず。なのか定かでは無いが、絞り優先/シャッタースピード優先/マニュアルの設定が分かりづらい。

ダイヤルが無いからAUTO専用機なのかと早とちりして、一人慌てて説明書を一生懸命めくってしまった。

AUTOレバーを外して、絞り設定をするか、シャッタースピードダイヤルを回すかで変わるそうだ。
初期設定では絞りがすぐに変えられない為、背面ダイヤルに割り当てた。

未だこの操作には慣れず、気を抜くと軍幹部でダイヤルを探してしまうのは早く癖を抜きたいところ。

③機動力
起動力の鈍さは少しネックに感じている。
逆のことを言うが、起動は昔のカメラと比較すればもちろん速い。
速いんだけど、スナップに向くか、本当に機動力があるのかと言うと微妙なところ。

早撃ちガンマンのように、手をぶら下げた状態から電源スイッチをONに切り替え、ファインダーを覗いてシャッターボタンを押そうとした時にまだ一瞬だけ僕の方が早い時がある。

もしかするとレンズが影響している可能性があるから、単焦点を買った時にまたここは検証しようと思う。
キットレンズであるXC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZというレンズはモーターズーム式だから、起動する時に行って帰ってきてようやく起動するっぽい。

AFは速いし比較的正確だし、軽いし、描写は好きだから恩恵のが大きいとは思うけど、先に言及したバッテリー持ちが悪いから電源を入れたり切ったりすることが多い背景から起動が遅いとシャッターチャンスを逃す可能性がある。

発色や表現、解像度はコスパ最強

まとめ

悪いところに関しては、半分以上レンズの悪いところになってしまったけど、逆にボディ側のデメリットは今のところ僕の用途ではバッテリー持ちだけかも知れない。
(FUJIFILMの操作性に関しては口をつぐんでおくことにする。)

防滴防塵でない事についてはハナから割り切っているし、値段が高いと言われるのもこの性能てんこ盛りなら許容できる。

むしろ逆説的に考えるならコンパクト・軽量にするための本気と捉える事で、むしろユーザーサイドとしてはありがたいのかも知れない。
作品向けにガチ撮影する層はフラグシップ買うだろうから、これが正解という気すらしてくる。

良いところとして書ききれなかったが、末筆として書き加えるならAUTOモードが素晴らしい。
フィルムシミュレーションと露出だけに集中して写真を撮れる事は、如何に気楽で、“撮る” 事だけを考える時間が手に入ることか。

ビギナーに関わらず、手練さんだってレバーひとつでラクさを手に入れる事ができる粋な計らいだと感じた。
たまには肩の力を抜いてね、と言われているような小さなレバー。意外と好きだ。

どこまでも機能任せで

他社ライバル機とのスペック的な比較をするのは好きではないので、あくまでフィーリングを基に書いたつもりだが、どうだっただろうか。

今後、使い込むにつれて、ここがもう少しこうだったら…といった無いものねだりがあるかも知れないが、それはまた記事にしたいと思う。

今回はこの辺で。
それでは。

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